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勇者の敗北
「やったぜ!」
「俺たちだって、ちゃんと戦えば勇者に勝てるんだ!」
平原は戦勝会のパーティが開かれ、自信を取り戻した兵士たちがご馳走を食べて歌を歌う。
「お嬢ちゃんたちもやるなぁ!さすが未来の奥様たちだぜ!」
騎士たちにもほめられて、ナディとリトルレットの頬がゆるむ。
「……えへへ。そうかな?」
「まあ、別にヒロインだからって、いつもいつも勇者にたすけられてばかりじゃないよね。たまには勇者をやっつけちゃうヒロインがいてもいいと思うの」
ナデイとリトルレットが笑いながらパーティ会場の中心を見る。
そこでは、トーラがある少年の尻をペンペンと叩いていた。
「……はあはあ。なかなかいい感触じゃねえか。やばい。何かに目覚めそうだぜ、少年の尻……」
よだれをたらしたトーラに弄ばれているのは、縛られたまま宙吊りにされているリトネである。
リトネの尻は火傷だけは免れたものの、パンツが焼けた穴から生尻が出ていた。
「トーラさま……お願いですから勘弁してください。ごめんなさい、調子こいてました!」
哀れなリトネは半泣きで謝っている。
「いいや、まだまだ。なあ、これを差し込んでもいいか?」
ぶっとい槍を持ってきて、リトネの尻をピタピタと叩く。
「ひぃぃぃぃぃぃ!やめて!!!」
リトネは宙吊り状態でエビのようにピンピン跳ねる。
「あはは、みんな集まって、勇者を倒した記念写真をとるよ~」
リトルレットがみんなを集め、ポラロイドカメラを三脚にセットする。
「はい、チーズ!」
尻を出したままのリトネを中心に、ピースサインを浮かべて写真を撮る。
この日はリトネにとって生涯忘れられない敗北の日として心にきざまれるのだった。
シャイロック家
リトネはずっと部屋に引きこもっていた。
「……リトネ、ごめん。やりすぎた」
「あはは。リトネ君が面白いように罠にかかるから、ついつい乗っちゃって……」
「だが、いいケツしてたぜ。あたいのおっぱい揉ませてやるから、いい加減にでてきなよ」
婚約者たちが部屋の外で慰めるが、リトネは拗ね続けている。
「いーんだよ。どうせ僕は勇者じゃないし!ケツ出して吊るされて笑われるいじめられっこなんだ!」
すっかりリトネは臍を曲げてしまっていた。
「……お兄ちゃん。寂しいよ。お顔をみせてよ」
リンも一生懸命慰めるが、ドア越しに絶望したような声が返ってくる。
「リン……すまない。お兄ちゃんは汚されちゃったんだよ……」
「そんなことない!綺麗なお尻だったよ!」
リンは慰めるつもりで、追い討ちをかけてしまう。
「ぐはっ!う、ううう……しくしく」
部屋からはリトネの啜り泣きが聞こえてくる。
そのとき、なかなか中庭に来ないリトネにいらだったマザーがやってきた。

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