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両家の融和
一週間後
アッシリア騎士、トーマとその家族が馬車に乗ってやってくる。
「父ちゃん!母ちゃん!それに妹たち!」
出迎えたトーラは、満面の笑みを浮かべて家族に抱きついた。
「トーラ!まったく心配させて!」
「姿が見えなくなったときは、どうしたのか心配したぞ!」
トーラの両親は、娘との再会を喜びつつ、心配をかけた娘を叱った。
「あはは……ごめん。でも、みんな元気そうで安心したよ。それで、紹介するよ。あたいの旦那になるリトネだ!」
ぐいっと隣のリトネを抱き寄せる。
「は、はじめまして。リトネ・シャイロックと申します。これからよろしくお願いします」
「なーに気取ってんだよ」
トーラはリトネをヘッドロックしてグリグリとする。リトネは12歳でトーラは17歳、おまけにトーラはかなり身長が高いので、まるで弟を可愛がる姉のように見えた。
「こ、こら。シャイロック家の御曹子様であるリトネ様に失礼を……」
あわててとめようとするが、トーラの後ろに並んでいた直臣たちに止められる。
「あはは、お館様、心配いりやせんぜ。じゃれているだけですから」
「そうそう。あんなにデレデレの姫御なんて、ちょっと前は考えられなかったからなぁ」
直臣たちはニヤニヤと笑ってみている。
「お、お前たち。いったいどうしたのだ?前は仇としてシャイロック家を憎んでいて、私が仕返しを止めるのにも苦労していたというのに……」
トーマが呆然としている間も、トーラの可愛がりは続いている。
「いたいいたい!あと、胸に当たっている」
「あっはっは!当ててんだよ。おっぱいが嬉しいのか?このスケベめ!」
家族と再会したトーラはいつも以上にハイテンションになり、リトネとの親密振りを家族に見せ付けるのだった。
トーマたちは旅装を解いて沐浴した後、リトネが開いた歓迎会に招待される。
それは同時にトーラとの婚約成立を祝うパーティでもあった。
「リトネ様とトーラ様の婚約、おめでとうございます」
アッシリア家の家臣が乾杯する。
「アッシリア家の再興と発展を祈って!」
シャイロック家の家臣たちも乾杯する。
「両家の末永き融和を共に!」
トーマとリトネが杯を触れ合わせ、立食パーティが始まった。
「今後砂漠で発掘される魔石や宝石を、私どもで取り扱いを……」
「この『鶏肉』はおいしいですな。ぜひともアッシリア領に輸出を……」
お互いの家臣の間で、これからの交易について話し合いが行われていたりする。
トーラも民族衣装をまとって、リトネと一緒に歓談して回っていた。

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