写真・図版 7月4日、米航空宇宙局は無人探査機「ジュノー」の木星周回軌道への投入に成功したと発表した。写真はNASA提供のイメージ図(2016年 ロイター)

[PR]

 [ケープカナベラル(米フロリダ州) 4日 ロイター] - 米航空宇宙局(NASA)は4日、無人探査機「ジュノー」の木星周回軌道への投入に成功したと発表した。今後、太陽系最大の惑星である木星の成り立ちなどを調査する。

 2011年に打ち上げられたジュノーは、音速の約200倍の速さで木星に接近。4日までに木星の衛星イオなどの付近を通過した。

 予定時間通りに主力エンジンを35分間噴射し、周回軌道に入ったことが確認された。

 科学者らが今回の探査で特に注目するのは、木星にどのくらいの水があるのかという点。木星が太陽系のどこで形成されたかを探る鍵になるという。木星の成り立ちは、地球など他の惑星の形成などにも影響を与えたとされる。

 ジュノーは今後、1年8カ月をかけて楕円(だえん)軌道で木星を37回周回し、観測を実施。その後、木星に落下する。