バングラデシュ事件 犠牲者乗せた政府専用機 ダッカ出発

バングラデシュ事件 犠牲者乗せた政府専用機 ダッカ出発
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バングラデシュで武装グループが飲食店を襲撃し日本人を含む22人が死亡した事件で、犠牲となった日本人7人の遺体と家族を乗せた政府専用機は、日本時間の4日夜遅く、首都ダッカを出発し、帰国の途に就きました。
バングラデシュの首都ダッカで今月1日に武装グループが飲食店に押し入り、人質をとって立てこもった事件では、日本人7人を含む22人が死亡しました。
事件に巻き込まれた日本人の家族は、日本時間の4日未明、政府専用機でダッカに到着したあと、ダッカ市内の軍の施設で遺体と対面したほか、希望した家族は事件現場を訪れました。
そして、犠牲となった日本人7人の遺体と家族を乗せた政府専用機は、日本時間の4日午後11時50分ごろ、首都ダッカの空港を出発し、帰国の途に就きました。政府専用機は日本時間の5日早朝に、羽田空港に到着する予定です。
また、今回の事件で救出された渡邊玉興さんは、医療設備が整った別の航空機で、帰国の途に就きました。

この事件を巡って、バングラデシュの警察は4日、飲食店を襲撃した武装グループの容疑者とは別に、バングラデシュ人の男1人を新たに拘束したことを明らかにしました。
これまでの警察の調べで、武装グループの容疑者は、いずれも裕福な家庭で育った20代の男であることが分かっています。警察では、新たに拘束した男が、事件の現場にはいなかったものの、武装グループを支援する役割を担っていたとみて捜査を進めるとともに、襲撃が組織的に計画されていた可能性もあるとみて、事件の全容解明を進めています。