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【国際】

英国独立党の党首が辞意 EU離脱で「政治的な念願達成」

 【ロンドン=小嶋麻友美】欧州連合(EU)からの離脱を訴えてきた強硬右派政党、英国独立党のファラージ党首が四日、辞意を表明した。国民投票でEU離脱が決まり「私の政治的な念願は達成された」と理由を述べた。

 ファラージ氏は二〇〇六年に党首に就任し、〇九年に一度退いた後、一〇年十一月に再び就任した。

 カリスマ的な魅力もあり、移民やEUに反感を持つ地方で党の勢力を浸透させた。一四年の欧州議会議員選挙で、同党は英国での第一党に躍進、一五年の英総選挙でも全体の得票率で保守、労働の二大政党に次ぐ12・6%を得た。

 国民投票では、保守党中心の離脱派団体とは一線を画し、難民・移民に差別的な広告で物議をかもしたこともあった。ファラージ氏はこの日の記者会見で、「独立党の存在がなければ国民投票は行われなかったし、効果的な離脱運動にもならなかった」と同党が果たした役割を強調。次期首相には離脱派が就くべきだとし、今後のEUとの交渉で譲歩することがあれば、独立党の支持はさらに増えると警告した。

 自身は欧州議会議員で、一九年五月までの残り任期は務め上げるとしている。

 

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