ソウル=牧野愛博
2016年7月5日05時22分
日韓両政府は7月中旬の首脳会談開催をめぐって調整に入った。今月15、16の両日にモンゴルで開かれるアジア欧州会議(ASEM)首脳会合の際に開くことを念頭に置いている。複数の日韓関係筋が明らかにした。慰安婦問題で日韓合意の履行を進展させるにあたって日本側が持ちかけ、韓国側は慎重に検討する姿勢を示しているという。
日韓は昨年12月、安倍晋三首相がおわびと反省の気持ちを表明し、日本政府が10億円を出して韓国が元慰安婦らを支援する財団を設立することで合意した。ソウルの日本大使館そばにある慰安婦問題を象徴する少女像の移転問題では、韓国政府が「適切に解決されるよう努力する」とした。
首脳会談が今月に実現した場合、安倍晋三首相と朴槿恵(パククネ)大統領が慰安婦問題の解決に向けた考えを改めて伝え合い、まだ実現していない10億円の拠出と少女像の移転について、双方の意思を再確認することになりそうだ。
韓国では5月末に財団の設立準…
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朝日新聞国際報道部
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