調子に乗ったトランプ
イギリスのEU離脱は、アメリカの大統領選に影響を与えるのか――。在米ジャーナリストの飯塚真紀子氏が、各種の数字を用いながら読み解く。
イギリスのEU離脱が決まった瞬間、「明日は我が身か!」という気持ちから、ヒヤリとしたアメリカ人は少なくなかったに違いない。実際、フェイスブックなどのSNS上では、歴代の米英のリーダーの写真とともに、”The Future”として、EU離脱の旗振りをしたジョンソン前ロンドン市長と、アメリカの次期大統領を狙うトランプ氏が並んだ写真で賑わった。
それぞれ、”Britain First “、“America First”と排外主義を主張しているが、ヘアスタイルといい、強烈な表情といい、その風貌まで似ている二人が並んだギャグのような写真は、はっきり言ってジョークにもならない。
実際、アメリカとイギリスには類似した状況がみられる。”反移民”の声の高まり。都市に住む高所得エリート層と地方に住む低所得労働者層の格差の拡大。長期停滞する経済…。
アメリカのメディアも、EU離脱は“トランプ大統領”誕生の前兆と言及しているところが散見された。例えば、ワシントンポストは「国民投票は事案をめぐって戦われたのではない。アイデンティティが経済に打ち勝ったのだ。イギリスの独立と主権という議論が、イギリスにどんな影響を与えるかという議論を打ち負かしたのだ。このような変革がイギリスで起きるのなら、アメリカでも起こり得る」と警鐘を鳴らした。
トランプ氏自身、EU離脱について「アメリカの大統領選とイギリスの国民投票は非常に似ている。人々は自国を取り戻したいのだ」と豪語し、EU離脱の波に乗って、支持率を伸ばそうとしている。
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