天皇皇后両陛下 日韓の国宝の仏像を鑑賞

天皇皇后両陛下 日韓の国宝の仏像を鑑賞
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天皇皇后両陛下は4日、日本と韓国でそれぞれ国宝に指定されている仏像の特別展をご覧になりました。
両陛下は4日夜、東京・上野の東京国立博物館に到着されました。特別展は東京国立博物館やNHKなどが開いたもので、日本と韓国で6世紀から7世紀にかけてつくられ、それぞれ国宝に指定されている「半跏思惟像」と呼ばれる2体の仏像が紹介されています。2体はいずれも弥勒菩薩が足を組んで物思いにふける同じしぐさをしていて、このうち7世紀後半の飛鳥時代につくられた奈良県の中宮寺所蔵の仏像は、簡素な装飾や柔らかなほほえみを浮かべた表情が特徴です。
一方、韓国の国立中央博物館所蔵の6世紀後半の仏像は、冠や上半身にこまやかな装飾が施され、日本との表現の違いが見てとれます。「半跏思惟像」はインドから中国や朝鮮半島を経由して日本に伝わったとされていて、両陛下は日本と韓国の結びつきを感じさせる仏像を熱心にご覧になっていました。
特別展は今月10日まで開かれています。