離乳食初期はおかゆから始まり、少しずつ野菜や果物を食べることができるようになります。
まだ飲みこむことや消化が上手ではない赤ちゃんに、離乳食初期から食べさせても良い野菜でおすすめなのがトマトです。栄養たっぷりな野菜で、メニューの幅がぐっと広がる食材ですよ。
今回はトマトを使った初期用離乳食の注意点、作り方、冷凍保存方法などをご紹介していきます。
離乳食の間は、赤ちゃんはまだ消化器官が未発達なので、トマトの種と皮を取り除いて食べさせます。
トマトの皮は通常湯むきをしますが、レンジで加熱して簡単に皮をむくことができるんですよ。そんな下ごしらえ方法もぜひチェックしてみてくださいね。
生で食べると「すっぱい」と感じるトマトも、ミルクと合わせることでマイルドになります。トマトを食べない赤ちゃんでも食べられるようになるかもしれない、おいしくて簡単なレシピもご紹介します!ぜひ参考にしてくださいね。
トマトはいつから食べられる?
初期から食べさせよう!
トマトは離乳食初期から食べさせることができる野菜です。離乳食では、トマトの皮と種はまだ消化期間が未発達な赤ちゃんには早いので取り除いてあげましょう。
トマトを食べてくれるようになると、ふつうのトマトだけではなく、ミニトマトや無塩のトマトジュース・トマトピューレも使えるようになります。離乳食のメニューもぐっと広がり、アレンジレシピが増えて作るのもラクになりますよ。
トマトに含まれる栄養は?
緑黄色野菜で栄養まんてん!
緑黄色野菜の代表格、トマトはとっても栄養豊富!塩分を体内から排出してくれるカリウム、ビタミンCやビタミンEなどが含まれていますが、そのなかでも有名なのが「リコピン」です。
リコピンは抗酸化作用があるので、抵抗力をアップしたり、花粉症などのアレルギー症状を抑えたりする効果がある、と言われています。
また、整腸作用や便秘予防も期待できる、ペクチンという栄養も多く含まれています。家族みんなで摂りたい栄養野菜ですね!
トマトを食べさせる際の注意点
ヒスタミンによる、かゆみが起こることも
トマトはあまりアレルギーが起こる食物ではありませんが、もちろん可能性はゼロではありません。
アレルギーとは別に、ヒスタミンというかゆみの原因となる物質の影響で口のまわりが赤くなることがあります。これは茄子やホウレン草も同じです。
ヒスタミンは体が弱っていて体調が悪いときや、古いものを食べたときに起こりやすくなります。はじめは小さじ1程度からあげてみてください。
トマトを食べて口のまわりが赤くなった場合は与えるのをやめ、様子をみるようにしましょう。
皮と種を取り除いて加熱調理
離乳食にトマトを使う時は、皮をむいて種を取りのぞいてから与えるようにします。これにより消化が良くなり、のどにひっかかってしまうことを防ぐことができます。
できれば1歳を過ぎて幼児食になるまでは、皮と種は取り除いてあげると安心です。皮のむきかたはのちほど詳しくご紹介しますね!
トマトの選び方
完熟して甘みのあるトマトが食べやすい
離乳食に使えるトマトは、普通のトマト・ミニトマト・無塩のトマトジュースやトマトピューレなど色々な種類があります。
トマトを選ぶときは小玉~中玉で硬くてずっしりとしている、なるべく赤く完熟していて甘いものを選びましょう。形が角ばっているものよりも、できるだけ丸いもののほうが甘さがあるそうですよ。
普通のトマトはあまり食べてくれなかったという方は、甘みの強いフルーツトマトを選んでみてはいかがでしょうか。
トマトの皮むき/冷凍方法
トマトの皮むき方法(1)大きなトマトの場合
離乳食にトマトを使うときは、初期だけでなく1歳を過ぎるまでは、皮を湯むきしてあげるほうが食べやすくておすすめです。
湯むきの方法はいくつかありますが、ヘタの反対側に切り込みを入れ、フォークに刺してガスコンロであぶるだけで皮をむきやすくする方法があります。
わざわざお湯を沸かしたり冷水につけたりしなくていいので手軽な方法でおすすめです。
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トマトの皮むき方法(2)ミニトマトの場合
続いてミニトマトの湯むき方法をご紹介します。
ぐらぐらと沸騰したお湯のなかにヘタをとったミニトマトを入れ、皮がむけてきたらお湯からあげて冷水の中に入れるだけで簡単に皮をむくことができます。
大量に皮を取りのぞいておいてそのまま冷凍保存でストックしておけば、離乳食作りの下ごしらえが楽になりますよ。
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トマトの皮むき方法(3)冷凍するだけでつるっと簡単
ミニトマトの皮むきは、火を使わずもっと簡単な方法もあります。
皮がついたままのミニトマトを水洗いして冷凍し、使う時に冷凍のまま流水で洗ったり冷水につけると、皮がはじけてつるんと簡単に皮をむくことができます。
普通の大きさのトマトは冷凍し、電子レンジで解凍するだけで皮がむきやすくなるんですよ。
トマトソース作りなどでまとめて使う時や離乳食を一食ずつ作るときなど、用途によって使い分けると便利ですね。
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冷凍できる?
トマトはそのまま冷凍保存できますが、解凍をすると食感が変わってしまいサラダのように生で食べる料理には向きません。
離乳食用のトマトは、よく洗ったあと湯むきをして種をとりのぞき、裏ごししたペースト状のものを冷凍保存することをおすすめします。
大きなトマトがあったらまとめてトマトピューレにしてから冷凍しておけば、離乳食を作る時に手早く簡単に使うことができますね。
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加熱の仕方は?
生のトマトを食べられるのは離乳食中期頃からです。離乳食初期のトマトは、加熱調理をしてから与えましょう。
よく洗い、トマトの皮をむき種を取り除いて裏ごしして鍋で煮てもいいですが、1回分が少量のためレンジでの調理が便利です。
トマトの調理に便利な調理器具をご紹介します
【1】裏ごし 小|貝印
手のひらサイズの裏ごし機
離乳食調理キットなどでも裏ごし器はついていますが、こちらの裏ごしは本格的な形でありながら手のひらサイズで収納にも便利です。
洗ったり熱湯消毒もできるので衛生的にもとても便利ですよ。
この商品の基本情報
商品情報
*参考価格:¥ 918
*メーカー:貝印
*商品サイズ:13cm x 5cm x 13cm
*商品重量:77g
口コミ
・茶こしより裏ごししやすい
・食材が詰まりにくいので衛生的に使える
【2】わけわけフリージングブロックトレー|リッチェル
少量ずつが離乳食にちょうどいい
一般的な製氷皿に比べてひとつひとつのくぼみが25mlと小さめです。ちょっとだけ使いたいトマトの裏ごしなどを保存するには大変便利なアイテムですね。
プラスチック製の製氷皿より柔らかい素材でできていて、冷凍しても一つずつ取り出しやすくなっています。
この商品の基本情報
商品情報
*参考価格:¥ 356
*メーカー:リッチェル
*サイズ:容量25ml
口コミ
・硬い製氷皿に比べると取り出しやすくて便利
・少量ずつ使いたい分冷凍できるので使いやすい
離乳食初期におすすめのトマトを使ったレシピ
【1】とまとかゆ
トマトの美味しさに初めて気づくメニュー
初めてトマトを食べる赤ちゃんにおすすめする、おかゆとトマトだけを使ったレシピです。作り方は、月齢にあったおかゆに裏ごししたトマトを乗せるだけ。
トマトの甘味と少しの酸味に、初めて食べる赤ちゃんはどんな反応をするでしょうか。トマトの美味しさに気づいてくれるといいですね。
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作り方
1.トマトの皮は湯むきし、種を取り除く
2.月齢に合わせてトマトを裏ごし、または切る
3.トマトをおかゆに乗せてできあがり
【2】トマトミルク
トマトとミルクの意外な組み合わせ
離乳食初期の赤ちゃんは、なかなか食べてほしい量を食べてくれなかったり、ミルクを飲んでくれなくて心配している方もいると思います。そんな時におすすめしたいのが、大人ではびっくりの組み合わせのトマトミルクです。
トマトの酸味が粉ミルクの甘味で甘酸っぱくなる、栄養満点の一品です。トマト嫌いな子もミルクの甘味で食べてくれるようになるかもしれません。
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作り方
1.トマトの皮は湯むきし、種を取り除く
2.粗みじん切りにし、小鍋で水と一緒に煮る
3.汁気が少なくなったら火を止めてから粉ミルクを入れ、ミルクが溶けたらできあがり
【3】トマトとかぶのだし煮風
やわらかいかぶと一緒に食べやすく
こちらのレシピは、トマトと柔らかく煮たかぶを刻み、だしを加えた和風味の離乳食です。
かぶは火が通りやすく、やわらかくて食べやすいので離乳食にぜひ使ってほしい食材です。トマトとの食べ合わせも良く、野菜をたくさん摂れるおすすめのレシピです。
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作り方
1.トマトの皮は湯むきし、種を取り除き刻む
2.かぶの皮を厚めにむき、小さく切ってゆでる
3.ゆでたかぶを細かく刻む
4.トマトとかぶ、だし汁を混ぜてできあがり
【4】豆腐とトマト(&おかゆ)
たんぱく質も一緒に摂取
豆腐はたんぱく質を摂ることができ、調理のしやすい離乳食に欠かせない食材です。やわらかく淡泊な味でよく食べてくれる赤ちゃんもいると思います。
こちらのレシピは、湯通しした豆腐にトマトを加えた栄養たっぷりなレシピです。消化吸収しやすい豆腐とトマトをあわせることで、赤ちゃんに必要な栄養をたくさん摂取することができます。
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作り方
1.トマトの皮は湯むきし、種を取り除き刻む
2.豆腐をゆで、水切りをする
3.豆腐をフォークなどでつぶし、トマトと混ぜてできあがり
【5】離乳食初期~完了期 レンジでできるトマトスープ
レンジでできて手軽!
耐熱容器に材料を入れ、レンジでチンしてできるトマトスープです。火を使わないので子どもから目がはなせない時も、パッと作ることができますね。
色々な食材を加えたら、このスープ1杯で栄養満点な離乳食ができあがります。
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作り方
1.トマトの皮は湯むきし、種を取り除き刻む
2.刻んだトマト、みじん切りにしたキャベツ、しらす、野菜スープを耐熱容器に入れる
3.レンジでチンして水溶き片栗粉でとろみをつけたらできあがり
まとめ
離乳食初期に使えるトマトについてご紹介しました。トマトが食べられるようになると、中期以降ひき肉と合わせてミートソースにしたり、それをかけてミートソーススパゲティにしたり、ハンバーグソースにしたりとレシピの幅が広がりますよ。
一度にたくさん下ごしらえをして冷凍しておけば、調理する時の時間短縮をすることができます。栄養も豊富なので、ぜひ初期から食べさせてあげてくださいね。
(文書作成:maa)