最近の、深夜オタクアニメが少し話題になったくらいで社会現象って言い出す感じがキモすぎる。
「社会現象」でググれば、「社会現象を起こしたアニメwwww」みたいな気持ち悪い2ちゃんねるアフィブログばかりヒットして、まるで社会現象っt言葉は流行ったアニメだけを表す言葉かのようだ。
社会現象って言うからには、「たまごっち」や「だんご三兄弟」くらい、老若男女誰でも知ってて日本人のほとんどが買ったくらいじゃないと言えないだろう。
ハルヒやけいおんを視たりグッズを買ってる子供や爺さんがいたのか?アホなのか?
アニメが社会現象と騒いでいた件で記憶に新しいのは「おそ松さん」か。確かに90年代、ガングロやプリクラ等、女子高生ブームという言葉を作ったほど(女子高生がブームとか言われてもピンと来ないが、社会学的には90年代は女子高生の時代らしい)若い女性の間だけのブームでも社会現象と呼ばれるが、それは当時女子高生の圧倒的大多数がガングロでプリクラを撮っていたからであって、おそ松さんが社会現象と言うには若い女性のほぼ全員がおそ松さんに熱をあげていなければならない。しかし、俺の周りの若い女の子に「おそ松さんにハマっている」というのは誰一人いない。
おそ松さんが流行っているといっても、オタク女子がイケメン声優にキャーキャー言っているだけであって、ジャニーズがキャーキャー言われているのと大して変わらないだろう。ジャニーズがキャーキャー言われてもそれは社会現象とは呼ばない。
アニメで社会現象といえば、みんな真っ先に思い浮かぶのはやはり「エヴァ」か。
当時の雑誌や資料を漁れば、いかにエヴァが熱気だっていたかがわかる。
大学教授・社会学者・宗教学者・心理学者といった学者たちが「これは非常に深いアニメだ!」とそれぞれの学問に照らしあわせて熱弁を奮っていたり、
それまで「オタクは気持ち悪い」なんて言っていたタレント達が次々エヴァのファンだと名乗りあげたり、
アニメなんて全く関係なかったテレビ番組や雑誌がこぞってエヴァ特集を組んだり、
当時大学に通っていた人の話では、「エヴァ放送当初は『凄いアニメが始まった!』と話しても誰も話を聞かないどころかバカにされていたのに、吸うか月後そのバカにしていた連中までエヴァにハマっていた」と聞いた。
90年代なんて、大学生にもなってアニメなんて見ていたら犯罪者予備軍扱いされていた時代である。そんな時代に大学生全体を飲み込むほど大ブームになれば、社会現象と言ってしかるべきだろう。
まあ、今の中高生がエヴァを観ても「これの何が面白いの?」と言うそうだ。
20年経った今観れば、たしかに話を壮大にしといてすべて解決せずブン投げた、いわゆる「夢オチ」で逃げてしまった大失敗作でしかない。
宗教学者が「キリスト教の用語が次々出てきて、ここには非常に深い意味が隠されている…」と熱弁を奮って解説していたが、ただむやみやたらに宗教用語を出していただけで特に深い意味もなかった。
それでも、当時としてはエヴァは今まで見たことの無い新しい表現に溢れていて、リアルタイムで見ているからこそ熱狂したのだ。それが社会現象を起こした全てである。
エヴァ以降、社会現象と騒がれたアニメは特に無かった。エヴァがアニメオタクのイメージ向上には全く役に立たず、エヴァブーム終了後も相変わらずアニメオタクは「犯罪者予備軍のヤバイ奴」のままだった。
しかし、その10年後くらいにまた「社会現象」という言葉がアニメに使われはじめる。「ハルヒ」のブームである。
思えば、冒頭で述べた「アニメをなんでもかんでも社会現象と言ってキモい」の元祖がこれ。
DVDやグッズがバカ売れしたから社会現象だ、とオタクは言う。しかし、当時は世間がやっとネットに慣れてきて、YouTube・ニコニコ動画が世間に認知され始めたことでもある。ネットを見ればどこもハルヒの話題、動画サイトを見ればハルヒをテーマにした動画が連日アップされ、再生回数もものすごい数を稼いでいる。秋葉原のホコ天にはハルヒのコスプレをした奴がうじゃうじゃいてダンスを踊っている。アニメオタクが初めてひとつのアニメで(あくまでネット上と秋葉原だけで)一体感を感じたのかもしれない。
でもアニメオタクの間だけで話題になっただけであって、エヴァのようにそれまでアニメに興味がない人を巻き込むほどではない。「ジャニーズがキャーキャー言われている」程度の騒ぎでしかなかった。
そしてハルヒ以降、その年に話題になったアニメは全て社会現象とオタクが持て囃すようになった。
ざっとネットで社会現象呼ばわりされているアニメのタイトルを並べてみる。
「けいおん」「まどかマギカ」「らきすた」「化物語」「ラブライブ」「あの日見た花の名前を僕たちはまだ知らない」「ガールズ&パンツァー」「干物妹うまるちゃん」「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」「Angel Beats」「ご注文はうさぎですか」「キルミーベイベー」
「社会現象 アニメ」でググるだけでこれだけ出てくる。俺は一般人よりちょっとはアニメを知ってると思っていたが、聞いたこともないタイトルばかりだ。ちなみに、これらのアニメタイトル単体でググるとそれらを社会現象としたニュースサイトの記事も出てくる。
こいつらによると、これらのアニメを全て日本人全員が熱中していたということになる。これらのタイトルを聞いたこともない俺はこの数年間日本に住んでいなかったというのか?毎日テレビにかじりついているうちの両親も「あの日見た花の~」と「おそ松さん」は知っていたが、その他は当然知らない。うちの家族は日本人ではないのか。まあ、「社会現象がー」とか言ってるオタクに言わせればこんな増田を書く奴は在日朝鮮人とでも言うんだろうけど。
こんな見たことも聞いたこともないアニメのタイトルを並べて「社会現象!」と叫ぶオタクに気持ち悪さを感じているのは俺だけではないだろう。
いったい何故これほどまで気持ち悪いのか?そこにはアニメオタクのコンプレックスが露骨に滲み出ているから。
2016年の今現在、アニメオタクは犯罪者予備軍のような扱いをされることは無くなった。
毎年夏・冬にはワイドショーがコミケの開場を取材し、好意的に伝えている。「コミケのおかげで海外観光客を大量に呼び込んでいるので日本にとって有益」とまで言っている。コミケ開場の目の前で「ここに二万人の宮崎勤がいます!」とレポーターがワイドショーで言っていた時代なら考えられない状況だ。
めざましテレビを見れば「今の若者はカラオケでアニメソングばかり歌います」と、イケてる兄ちゃん姉ちゃんがカラオケでアニメソングや初音ミクを歌う様子を流す。
俺の知り合いにエグザイルみたいな見た目の友人と派手なギャルの女友達しかいない奴がいるが、こいつらとカラオケに行けば俺の知らないアニメソングばかり歌う。こんないかつい見た目のくせして俺よりアニメに詳しそうだ。
クラブに行けば悪そうな、いかにも大麻とか吸ってそうなDJが美少女アニメのテーマ曲を回し、エグザイルみたいないかつい連中が躍り狂っている。
いわゆるリア充と呼ばれる若者がオタクアニメをライトに楽しむ時代になった。こいつら、10年前だったら絶対アニメオタクをいじめていたような連中だ。
もはや「オタク気持ち悪い」とは言われなくなった。若者ならオタクアニメを観ていて当たり前、アニメや初音ミクがファッションの時代になった。
でも本当に気持ち悪いオタクはファッション感覚でアニメを観るやつらを仲間だなんて思っちゃいない。アニメをきっかけに仲良くなることもない。
アニメを「社会現象」と叫ぶことによって、流行を作っているのは俺らキモオタだ、俺たちはお前らより上の存在なんだと示したいだけのように見えてしょうがない。本当は社会現象と言われるほど流行ってはないのに、無理矢理社会現象とでっちあげて「この頂点にいるのが俺なんだ」と誇示したいだけ。そのオタクによるどうしようもない膿みたいなものが、社会現象という言葉から溢れている。
やはりアニメオタクは犯罪者予備軍扱いされるくらいがちょうどいい。日陰者で地味にアニメを観て、それがわかる少数精鋭だけで固まっていたほうが楽しかった。
女に不自由しないヤリチン兄ちゃんがファッション感覚でアニメを観だしたら、オタクの居場所はどこにある?
え?「今の若者はほとんどアニメ観ているなら社会現象じゃないか」って?
社会現象じゃないよ、イケてる奴らはYouTubeに違法アップロードされたアニメしか観ないでアニメに金払わない、ただのファッションなんだから。