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貴族のお坊ちゃんだけど、世界平和のために勇者のヒロインを奪います 作者:大沢 雅紀
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デート

収穫祭当日
リトネはヒロインたちを誘って、町に遊びに出ていた。
「すごい人だね!お兄ちゃん!」
リンは興奮してはしゃいでいる。
「エレメントの祭りに来たのは、初めて」
いつもちょっと暗いナディも、笑顔を浮かべている。
彼女はリトネから誘われて、故郷のコロンボ村から帰ってきていた。
「……ふふ。たまにはお祭りもいいわね。なにか掘り出し物があるかも」
あたりをキョロキョロ見回しているのは、リトルレットである。
露天に並べている怪しげなマジックアイテムを興味深そうに手にとって見ていた。
「みんなにはいつもお世話になっているからね。今日は奢らせてもらうよ」
リトネがそういうと、三人の顔がぱっと輝いた。
「やったー!」
「……楽しみ」
「覚悟しておいてね」
三人はリトネがそういったので、喜んで見て回る。
「ねえねえおにいちゃん、これ買って!」
焼きトウモロコシと看板がでている店で、リンが袖を引く。
「……これ、気に入った!」
バケツかと見まがうほど大きなカップにポップコーンを入れてもらい。むしゃむしゃとナディがほおばる。
「これ、美味しいわね。お父様たちにも食べさせてあげたいな」
煎餅を箱ごと買って、実家に送るリトルレット。
(……10アル持ってきたけど……大丈夫かな?)
財布の中身が心配になるリトネだった。

町の中央には、新しく作られた石造りの闘技場がある。
そこでは、シャイロック家主催のトーナメント武道会が行われようとしていた。
「さあさあ皆さん、ふるって参加してください。武道会ですよ。優勝賞品は、なんと伝説の金属『鋼』で作られた剣です!」
司会の男が声を張り上げる。彼のそばには、ピカピカに磨きあげられて輝いている剣があった。
「『鋼の剣』だって?」
「あの伝説の武器か?」
集まったマッチョたちが驚く。
「さらにさらに、領主様とお世継ぎが観戦されます。彼らの目に留まったら、仕官も夢ではありませんぞ!さあ、参加費は一人1アルです!」
司会の男がそういった途端、受付にマッチョたちが殺到する。
「『鋼の剣』は俺のものだ!」
「今をときめくシャイロック家の兵士になりたい!」
人々は自分の夢をかなえるため。このチャンスにかけようとしていた。
「よしよし。順調に参加者が集まっているな。これで武道大会は大盛況だ!」
三人を連れてきたリトネは、こっそりと受付をのぞいて満足の笑みを漏らすのだった
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