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貴族のお坊ちゃんだけど、世界平和のために勇者のヒロインを奪います 作者:大沢 雅紀
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女王蜂

次の日
「では、降ろすぞ」
「はい!」
いつものように、高い所からリトネは落とされる。
(えっと……今まで硬くなるようにイメージしていたのを、逆に柔らかくなるようにして……)
迫ってくる地面を見ながら、自分が柔らかい布団に包まっているというイメージを作る。
「『柔竜拳』」
リトネは地面に激突する。しかし、今までだとドーンという大きな音がしてクレーターがあいていたが、今回はポスッという音がして、地面に穴は開かなかった。
リトネの体にも何の衝撃も伝わってこない。
「やった!成功だ!」
喜ぶリトネだったが、すぐに緊張する。再び数千匹の黄金蜂が巣から出てきたからだった。
「リトネ、次の手はあるのだろうな」
空中で観戦しているマザーが声をかける。
「お任せください。『柔竜拳』」
リトネは全身から柔らかい『気』を発して、防御する。
襲い掛かってきた蜂たちは針を突き立てるが、柔らかい気に突き刺さって身動きが取れなくなった。
「えい!『柔竜網』」
自分の体を防御することに成功したリトネは、落ち着いて柔らかい気で網を作り、蜂たちを捕らえる。
やがてすべての蜂が網に捕らえられ、地面に転がった。
「やったぞ!ざまあまろ!」
散々刺されたリトネは、勝利の雄たけびを上げる。
すると、巣の一部が地響きを上げて崩れた。
「な、なんだ?」
リトネが身構えると、巣の中から巨大な黄金蜂の女王が現れる。『侵入者よ。何用で参ったか。わが子を捕らえてなんとする!』
女王からは怒りの思念波が感じられる。その魔力は下手なドラゴンより強かった。
「す、すいません。ちょっと修業というか、とにかくごめんなさい」
女王蜂の迫力に恐怖したリトネは、あわてて気の網を解いて蜂を解放し、その場に土下座した。
『……』
女王蜂は口をガチガチと鳴らして威嚇しながら、リトネをにらみつける。
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