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貴族のお坊ちゃんだけど、世界平和のために勇者のヒロインを奪います 作者:大沢 雅紀
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雷石

リトネはリトルレットたちに呼ばれて、倉庫にきていた。
倉庫の中には布で覆われた何かがある。
「見せたいものがあるって?」
「ふふふ……じゃーん!」
リトルレットがうれしそうに覆っていた布を取り除けると、奇妙なものが現れた。
白く輝く石がついた指輪に、直接電線コードが接続されている。
「これは?」
「へへん。以前お姉ちゃんたちと争いになっていたでしょ。このゴーレムのエネルギー源を巡って」
「うん。もしかして答えがわかったの?」
リトネがそういうと、隣にいたトーイレットとブルーレットも照れくさそうに笑った。
「いろいろ試したところ、光の魔法の一種である『雷』をこのコードに流したとき、これらのゴーレムが反応したのですわ。それで、魔石商から「雷石」を買って試してみたのです」
「あ、あとから請求書が来るけど、研究費としてお願いね」
さりげなくリトルレットが支払いをリトネにまわす。
「……まあいいや。それで、これらの製品を動かせるようになったの?」
「ふふふ。まあ、みていたまえ」
リトルレットが威張りながら、魔石に向かって杖をふる。
すると、白い石は稲光を発しはじめた。
「さあ、いよいよだぞ」
リトルレットが修復した電化製品のスイッチを押す。
すると、クーラーから冷気が発せられ、冷蔵庫は冷え始め、電子レンジはチ-ンと鳴った。
「どうだ。これでゴーレムを動かせるようになったぞ!」
鼻高々のリトルレット。
「それで……この電池じゃなかった、雷石はどれくらいもつの?」
「さあ……まだ実験中だからね。でも、天然の雷を魔法で封じ込めた石だから、結構もつと思うよ」
「へえ……」
リトネは素直に感心する。
(そういえば、雷のエネルギーってかなり強いって聞いたことがあるな。たしか1/1000秒で、一般家庭の50日分の電力を賄えるんだよな。あれ?それを貯められるって、すごいことなのか?)
そこまで考えて、はっと気づく。
「まてよ。天然の雷を封じ込めた魔石って、ものすごく高いんじゃ?」
リトネがジト目でみると、リトルレットは決まり悪そうにそっぽを向く。
「ま、まあ、そこそこはね。3000アルくらいかかったけど」
「ぐはっ!」
一般家庭の年収の数年分の費用がかかるといわれて、リトネはぐらつく。
「……」
「あ、あはは。これはしょうがないんだよ。魔石自体はどこにでもあるものだけど、その石に雷が落ちるように魔法でコントロールのが難しいんだ。下手したら術者が雷に打たれてしんじゃうし」
「だから、雷の魔石は高価なのです。しかも攻撃にしか使えませんでしたので、なかなか作る人がいなくて……探すのに苦労しましたわ」
プルーレットも補足する。
それを聞いて、リトネはじっと考え込んでいた。
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