リオ五輪 日本選手団の結団式

リオ五輪 日本選手団の結団式
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開幕までおよそ1か月に迫ったリオデジャネイロオリンピックの日本選手団の結団式が都内で行われ、レスリング代表で選手団の主将を務める吉田沙保里選手が「記録も記憶にも残る最高のオリンピックとなるように臨みます」と決意を表明しました。
結団式は、皇太子ご夫妻が出席される中、代々木第二体育館で行われ、選手やコーチ、役員およそ300人が参加しました。
結団式は通常、選手団の出国直前に行われますが、今回は南米初の大会のため選手が各地で事前合宿を行い調整することなどから、この時期での開催となりました。
式では、代表選手が一人一人紹介されたあと、皇太子さまがあいさつに立ち、「日頃の練習の成果を十分に発揮されるよう願っております。皆さんのご活躍は、2020年に東京で2度目の開催となるオリンピックの成功につながるものと思います」と述べられました。
そして、日本選手団の旗が、橋本聖子選手団長から旗手を務める陸上男子10種競技の右代啓祐選手に手渡されました。
このあと、夏のオリンピックで女性初の主将となった吉田選手が「チームジャパンで力を合わせ、勝負にこだわり、最大限のパフォーマンスを発揮してまいります。代表選手一人一人にとって、記録も記憶にも残る最高のオリンピックとなるよう精魂を傾けて大会に臨むことを誓います」と決意表明しました。
リオデジャネイロ大会の出場選手数は、最終的には2大会ぶりに300人を上回る見通しで、大会は来月5日に開幕し、17日間の日程で行われます。

壮行会に1万人 選手を激励

リオデジャネイロオリンピックの日本選手団は、結団式に続いて壮行会に出席しました。結団式の会場の隣の代々木第一体育館で行われた壮行会には、一般から抽せんで選ばれたおよそ1万人が集まり、結団式を終えた選手たちが大きな歓声で迎えられました。
壮行会は元プロテニス選手の松岡修造さんが「応援団長」となって進行され、集まった人たちが「届け勇気、頑張れ日本!」と声と手拍子で激励しました。
続いて人気男性デュオの「ゆず」が登場し、アテネオリンピックのNHKのテーマソングの「栄光の架橋」や、「夏色」を披露しました。途中から選手団のほとんどのメンバーが壇上に上がり、会場の人たち一緒に歌って盛り上がっていました。
そして、最後に橋本聖子選手団長が「今度は私たち選手団がリオデジャネイロから勇気と感動を届けるので応援よろしくお願いします」とエールに応えていました。

内村「ことばや行動でチーム引っ張る」

体操男子のエースで3大会連続出場の27歳、内村航平選手は、アテネ大会以来の団体金メダルとともに、個人総合2連覇の期待がかかります。
壮行会を終えた内村選手は「オリンピックを前にしてもすごく気持ちが落ち着いていたが、応援してもらってエネルギーが沸いてきた。感謝の気持ちを持って演技したい」と話しました。
そして、「調整は順調で、団体金メダルのために必要な演技を仕上げていきたい。キャプテンを務めることがこれまでの2大会と違うが、演技だけでなく、ことばや行動でもチームを引っ張りたい」と意気込みを話しました。

池江「『日の丸を背負う』と実感」

競泳女子で初出場の15歳、高校1年生の池江璃花子選手は、今回の日本代表で最多となる、7種目にエントリーされました。
壮行会を終えた池江選手は「今までテレビで見ていたスーツを着て壮行会に出席し、『日の丸を背負う』と実感した。先日も自己ベストを出して、状態はいい。タフなレースになるが、オリンピック本番をイメージすると楽しみだし、入賞を狙いたい」と意気込みを話していました。