はてなブログやTwitterでは、ブログの新着画面やツイート欄にアイコンが表示される。
最近はアイコンを設定している人も増えてきた。
アイコンがあるブログでは、ブログがアイコンと結び付けられて読者にも認識され易くなると思う。
このはてなブログは元々放置気味だったのでアイコンも設定していなかった。
Twitterは適当でもいいのだが、はてなブログは色々整備していきたいと思っていて、去年くらいからアイコンを作ろうと思い始めた。しかし、去年は体調がかなり悪かったり、仕事が忙しくて落ち着いて考える暇がなかった。
今年に入って体調や時間が落ち着いたので、3月くらいから準備に動き始めた。
どうやって作るのか。
自分でイラストを作成できれば一番いいが絵のセンスもないため、イラストレーターに発注して作ってもらうことにした。
しかし、イラストオーダーでの作成は、最初思っていたより、かなり難航した。
1回目はイラストレーターの方の都合でキャンセル。
2回目はオーダーサイトで作成は出来たがイラストレーターの方とやり取りが上手くいかず感情的なやり取りで後味が悪くなってしまった。
上手くいかなかったこともあり、記事を公開するかどうか悩んだが、イラスト作成を考えている人、オーダーサイトを使った例が知りたい人に需要があるのではないかと思い、記事にする。
なお、イラストレーターの方の名前や詳細なやり取り、金額などは公開しない。
イラストレーターオーダーによるアイコン作成が難しい理由
最初に、イラストレーターにアイコン作成を依頼することがなぜ難しいのかを自分なりに感じた部分を示す。
まず、イラスト作成にあたりイラストレーターにオーダーしようと考えるだろう。
オーダー出来るイラストレーターを探さないといけないのだが色々な要素が偶発的に絡むので難しい。
誰にオーダーすればいいか。
どこでイラストレーターを見つければいいか。
イラスト作成にあたり俺が考えた条件は以下である。
- キャラクターデザインが出来るイラストレーターであること。
- アイコンを作る事が出来るイラストレーターであること。(最終サイズを考慮してデザイン出来るスキルがあること。)
- 画風や使用画材、雰囲気が自分の思うものとマッチしていること。
- 直近でイラストレーターの作業時間がある程度取れること。
- 提示価格や条件で作業をしてもらえること。
例えば、画風がいいと思った人がいても、連絡がつかなかったり、作業NGを出されるとまた画風が合う人探しになってかなり時間がかかる。
スキルのある人ほど人気が集中し、作業中になることが多いため、オーダーが出せる確率が低い。
画材については、デジタルでもAdobe IllustratorやAdobe Photoshop、SAIといったものもあれば、デジタル画材を使わずアナログで描くという場合もある。
どのような画材を使うのかについても、契約に入る前に確認しておきたい。
特に画材使用がデジタルだけ、アナログだけ、という場合は自分の条件に合わない可能性も出てくるので注意が必要だ。
二番目に、アイコンのデザインという特有の難しさがある。作成時は800ピクセルくらいでもシステムに登録時にリサイズされて60ピクセルくらいになってしまう。すると、800ピクセルではデザインとしていいと思っていた要素でも潰れてしまう。
このためイラストレーター側もアイコンデザインの経験があるほうがいいのは間違いない。
三番目に、イラストレーターのスキルの見極めの難しさがある。
イラストの素人から見て、イラストレーターがどの程度のスキルを持っているかを見極めるのがかなり難しい。
自分が要求している内容、デッサン、デザイン、ポーズ、構図のアイデアなどがそのイラストレーターにとって難しいのか、簡単なのかどうか。
イラストレーターとのやり取りで、構図やデッサン、ポーズの話題は必ず出る。
こちらが駄目だと思う構図がなぜ駄目だと思うのか?
例を示したりして、論理的に説明出来ないといけない。
この時デザイン特有の用語などを使うとスムーズに運ぶので、自分もイラスト初心者のサイトなどで、ある程度は用語を覚えながらやり取りしていくことになった。
イラストレーターとやり取りする際に参考にしていたサイト
最初の失敗:個人オーダーしたイラストレーターが途中で離脱
ここからは実際のやり取りとなる。
あるイラストレーターの方に連絡し、OKを頂いた。
ここではAさんとする。
Aさんにはネットなどで実績を見て、依頼していた。アイコン作成の実績もある人である。
その後、金額などの条件面の交渉をした。
ここまでは問題なく、工程としてラフ作成に入った。
この時点では、画風やイラストレーターのスキルについてそれほど考慮していなかったので、イラストレーターの方の作風が俺の描いてもらいたい画風にマッチしているのかどうか、余り考えていなかった。
とにかくアイコン作成の実績があるから自分も大丈夫だろう。
安易にそれしか考えていなかった。
後から思うと、俺が求めていたよりもクオリティ的に落ちる人だったが、かなり工程が進んでからそう思うようになっていった。
それで、後々ラフの最終段階でOKが出せなくなってきたのだが、これは俺のミスだったと思っている。
この方とはやり取りはTwitter DMで行っていた。Twitter DMはチャットルームのように使え、ファイルも添付出来るので、こうしたやり取りにも使うことが出来る。
オーダーサイトを使わない一番の利点は手数料が発生しないことだろう。
また、オーダーサイト特有の操作の難しさなどもなく手軽にやり取りが出来る。
反面デメリットとしては、工程の管理がシステム側でサポートされず可視化されないので、どこまではOKである、今工程のどの段階まで来ているかといった部分を、双方のメッセージのやり取りだけで決めないといけない。
例えば、オーダーサイトのLancersでは最も単純化した場合でも以下のように進行する。
Lancersでの工程例
- プロジェクト依頼
- ランサー承諾
- エスクロー金入金(仮払い金)
- プロジェクト開始
- プロジェクト完了
- 本支払い
- プロジェクト終了
- ランサー、クライアント双方評価入力
上記のようにプロジェクト開始前に仮払い金を払う工程が入っているので、揉めることはないし、工程が今どの部分で、誰待ちの状態になっているかといったことも全て明確に可視化される。
オーダーサイトにイラストレーターの保有スキル、作業環境、使用ツール、過去の作業履歴とそれに対するクライアントからの評価も全て入っているので、過去どのような作品でどのような評価を受けてきたかも、依頼前にクライアントは全て知ることが出来る。クライアント側も作業者から評価の対象になるので、双方が信頼の上に作業しなければ互いに悪評価が付いてしまう。
Twitter DMのチャットだけで行うと、工程も一切可視化されないので、事前に工程について段取りを決めて合意しておかないと、後々揉める原因になり易い。
この部分は、俺もフリーランスであることもあり、かなりセンシティブに考えていた。最初に事細かに工程について話を出してイラストレーターにもOKをしてもらった。
本来はイラストレーターから工程を提示してもらいたかったが、DMでやり取りをしてイラストレーターから工程の詳しい話が出なかったため、俺から主導で提示していた。
イラストレーターAさんに提示した工程
イメージについて意識合わせ
⇒イメージ確定
⇒ラフ着手、着手連絡する
⇒口座連絡
⇒着手金入金
⇒着手金確認
⇒ラフ完成して連絡
⇒ラフ修正あれば修正
⇒修正完了後、連絡
⇒完成かどうか双方で最終確認
(このときは工程に入れていなかったが、実際にはこの後以下(赤字部分)が入る。)
⇒線画作成(※この人は線画を指定していたが、線画を使わず厚塗りにする場合もある)
⇒線画OK
⇒色塗り
⇒色塗りOK
⇒完成、残額入金(超過金込)
Aさんから工程についてOKをもらったので作業に入ってもらうことになった。
まずイメージの確定作業に入った。
こちらから希望の画風の例を画像検索結果のURLなどを伝えた。
線画のラフを数枚作成してもらい、DMにアップしてもらった。
リサイズ後にどうなるかの確認のため、俺の方で60ピクセルに縮小してみた。
すると全身像はおろか、上半身でも潰れて何が描いてあるか見え辛くなった。
武器や装備などを持たせても潰れてしまう。
判別できるのは顔などを大きくクローズアップさせるか、文字や印象的な形などのアップのみであった。
余談だがはてなブログでは文字だけとかゆるキャラをアイコンに使っている人が多いが、それはこのリサイズ後にデザインが潰れてしまうということに起因していると思う。
俺は文字やゆるキャラにせず、飽くまでキャラクターデザインとして拘って進めたが、デザインについては、リサイズを考慮するとこの時点で顔付近のクローズアップというものに限定された。
Aさんにもその点を伝えてキャラクターデザインとするがリサイズ後を考慮してデザインしてもらうことで了承して頂いた。
Aさんがラフを徐々に固めていった。俺からイメージを伝えAさんがラフを書き俺から修正点を伝えラフを修正してもらい・・を続ける。
その内、Aさんのスキルに限界を感じてきた。
「イラスト描きなら当然出来るはず」と思うレベルの内容を要求していたが、最高を10とすると3か4のレベルでしかラフがアップされてこなかった。
俺からの指示を機械的にラフに反映してもらっていたが、Aさんから出てくるアイデアというものもなかった。俺はイラスト作成はクライアントとイラストレーターの共同作業だと思っていたので、素人の俺が指示を出しているだけの状況はまずいと思っていた。
素人が指示を出してその指示を機械的に反映して出来てくるデザインが3か4のレベルなので、必然的に思っていたよりクオリティは下がる。
最初は直ぐに返信をもらっていたが、作業感も徐々に不定期になっていき明らかに先方のやる気が減退しているのを感じていた。最初の交渉時に直近の仕事は入っていないと言われていたので仕事が繁忙で手に付かなかったというのは理由ではない。
これが1ヶ月目くらいの状況だったと思う。
そのような状況だったが俺は駄目だと思う点、どうすればいい方にデザインが向かうかを自分で考える内容を説明し続けた。Aさんがやり取りする間に、成長してくれるかもしれないと思えた。
「次のアップでは、いいものが上がってくるかもしれない」という期待感。
そして上がってきたイラストを見て失望してなぜ駄目だと思うかを説明する。
この繰り返しが続いた。
一ヶ月かけてラフを一応確定し、着手金を振り込んだ。
工程は色塗り直前まで進んでいた。
が、色塗り直前で最終構図にOKが出せなかった。
このまま構図のやり直しをしても、Aさんでは期待値以下のものしか上がってこないとも思えた。
今の構図にしても妥協に次ぐ妥協で決まってきた。
俺が最初から「こういう構図のこういうポーズのこういう角度でこういう装備したこういうキャラクター描いて欲しい」と言えれば一番いい。
が、それが出来なかった。
そのツケの結果だ。
イラストレーターの側からも、最初のラフ以降は全くアイデアを出してもらえなかった。
妥協か、撤退か。
どうしようかと思っていると、Aさんから「都合が悪くなったので作業をキャンセルにしてもらいたい。着手金は返金でもいい」と連絡があり、作業はキャンセルになった。
さすがにキャンセル時の話は事前に決めていなかったが、今回は俺のほうも勉強出来たと思えたので、着手金の返金は求めなかった。
振り出しに戻りオーダーサイトを探す
しかし、またイラストレーター探しから振り出しに戻った。
次は、途中で失敗したと思わないよう、とにかく画風がマッチングすること、納得して依頼すること、ベーススキルが高い人に依頼すること、と思ってイラストオーダーサイトで探すことにした。
イラストオーダーサイトとしてチェックしたのは以下の4つだ。
Wakka
https://www.wakka-illustorder.com/
SKIMA
coconala
Lancers
wakkaは登録されているイラストレーターが少なく、サイトも2013年くらいから全く更新されている雰囲気がなかった。そこでサイト自体は利用せず、ここからイラストレーターのHPに飛んでメールやメールフォームから直接依頼したが、数人に出して返信は1件のみで、「その条件では受けられない」という断りの連絡だった。どの条件がまずかったのかは書かれていなかった。
ほかの数人からは返信すらなかった。
SKIMAは登録イラストレーターが少なく、画風が合う人がいなかった。
coconalaは登録イラストレーターは多いけど、かわいい系のイラストが多く、画風が合う人がいなかった。
Lancersはオーダー系としては知名度は一番あるので登録者も多くランサーの経歴やスキルも表示されていて安心感はある。が、デザイン系として特化したサイトではないので、「デザイン」で登録しているイラストレーターの枠が余りにも広範囲で、カテゴリ内で探すのが難しかった。
カテゴリから一覧で辿っていっても実績(イラスト)が見辛い。(ランサーのページ開く、ポートフォリオ開く、1枚ずつ表示されるので手間がかかる)
Lancersではコンペ方式やプロジェクト方式など、いくつか提案の方法があるのだが、イラストに限っては例え提案があっても画風が気に入らないと思えばそれで終わりになる。
そこで、コンペもプロジェクトも使わず、ランサーに「直接依頼」することにした。
まずキャラクター作成のカテゴリの登録ランサーのポートフォリオを一つ一つ見ていって、気になる人をチェックしていき、その中から最もスキルが高く、画風がマッチングすると思える人で、且つスケジュールが空いていることもチェックしていく。
かなりの数のイラストレーターが登録していたが、ポートフォリオを全て見ていって、俺がいいと思えた人は一人だけだった。
その人に直接依頼をかけた。
長文のため今回はここまでとし、後編はLancersでのイラストオーダー編を書く。
後編