07月01日 19時03分
運動会などで披露される組み体操を安全に行うため、小中学校の教員を対象にした研修会が、1日、愛知県尾張旭市で開かれました。
この研修会は全国的に事故が相次ぐ組み体操を安全に実施するため、尾張旭市教育委員会が日本体育大学の荒木達雄教授を講師に招いて開いたもので、小中学校の教員25人が参加しました。
まず、荒木教授は「指導する先生が体験して、どんな技なら短期間に安全にできるかを確認してほしい」と述べました。
このあと、教員たちは2人1組で行う「倒立」や「サボテン」などの技を実際に体験しながら、慣れるまで段階的に練習する方法や、補助の仕方などについて研修を受けました。
最後に2段のタワーを体験し、土台になる人は背中を丸めない方が安定することや3段以上は危険性が増すことを学んでいました。
尾張旭市の小中学校では、毎年、秋に運動会を開いていて、組み体操を安全に実施するために、7月、もう1回、研修会を開くということです。
参加した教員は「降り方の練習など、1つ1つのステップを踏んで教えていないことに気づいた。今後は子どもの目線で教えていきたい」と話していました。
日本体育大学の荒木教授は「実際に体験せず、見よう見まねで教えている先生が多いので、事故が発生していると思う。高さを追求しなくても見栄えのある技はあるので、安全な内容を考えてほしい」と話していました。
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