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【首都スポ】

関東大学サッカー 桐蔭横浜大が初V! 灼熱PK戦で早大撃破

2016年7月4日 紙面から

桐蔭横浜大−早大 PK戦を制して初優勝し、GK三浦(21)に抱きつく、桐蔭横浜大イレブン(関陽一郎撮影)

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◇アミノバイタルカップ<決勝> 桐蔭横浜大1−1(PK6−5)早大

 桐蔭横浜大が初制覇!! サッカーのアミノバイタルカップ(第5回関東大学トーナメント兼第40回総理大臣杯全日本大学トーナメント関東予選)は3日、東京都北区の味の素フィールド西が丘で決勝戦と3位決定戦を行い、決勝では桐蔭横浜大が1−1からのPK戦を6−5で制し、1998年に本格的な活動を始めて19年目で、初のタイトルを獲得した。3位決定戦は、前回大会優勝の明大が2−0で国士舘大を下した。今大会の上位8校は、関東代表として総理大臣杯(8月6〜14日、大阪など)に出場する。

 運命のPK戦。早大8人目のキッカーが外した瞬間、ピッチ中央から、ベンチ前から桐蔭横浜大の選手、スタッフたちが、GK三浦和真(3年・東京Vユース)を目がけて駆け寄ってきた。あっという間に守護神の姿が見えなくなり、歓喜の山ができる。総理大臣杯初出場、そして、夏の関東トーナメント初制覇。再び部史に新たな歴史が刻まれた。

 前半を終えて0−1。振り出しに戻したのは、主将の今関耕平(4年・千葉U−18)の一撃だった。後半5分、右サイドからのDF佐々木俊輝(4年・厚木北)のクロスにジャンプ一番、ヘディングシュートを決めた。

 「1点取れば勢いづいて、勝てると思っていました。個人的にも大きなタイトルは初めてなので、うれしいです。(途中交代し)PK戦では仲間を信じていましたが、(早大5人目に)決められれば終わりのときはドキドキしました」。目尻を下げて、ニコニコと笑った。

 勝敗を分けたPK戦では、175センチと小柄なGK三浦が、味方が外した直後の早大2人目のキックを見事セーブした。「PK戦では後ろ(のスタンド)に仲間がいて、応援の声も聞こえていたので、あとは思い切って止めるだけでした。みんなが駆け寄ってきたときは、ホントにうれしくて…。あれは、もう忘れません」。興奮冷めやらない様子で、声を弾ませた。

 8強入りで大学の全国大会初出場を決め、頂点まで上り詰めた。総理大臣杯の目標は、もちろん優勝だ。三浦が「団結力は他に負けません」と自信をみなぎらせれば、今関主将も「関東王者として恥ずかしくない戦いをしたいと思っています」と胸を張った。今度は真夏の関西で、桐蔭横浜大が青い旋風を巻き起こす。 (関陽一郎)

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