ナイル株式会社 Webコンサルティング事業部 佐藤和人さん
特化していたSEOだけでなくWebコンサルティングまで幅広く
ナイルさんの業務内容を教えてください。
社名がまだヴォラーレだった時代からSEO設計を強みとしてWebコンサルティングを行ってきましたが、今はWebサイト全体の成果を上げる領域にまで対応しています。これまではSEO領域をメインにお問い合わせをいただいていたのですが、そこからサイトを作ってアクセスを集めてコンバージョンにつながるリードを醸成していくというところまで包括的に支援できる会社、つまりSEO専門のコンサルティングからWebマーケティング全般のコンサルティングまでを一気通貫してサポートできる会社としての認知が拡がりつつあります。
なので、業務としては、SEOはもちろんのこと、コンテンツマーケティング、サイト改善、それに付随するアクセス解析など、お客様の成果につながるところをお手伝いさせていただいております。
どういったお客様からお問い合わせをいただいていますか
数年前までは中小企業のお客様からのお問い合わせが多かったのですが、ここ3年ほどは大手企業様からのお問い合わせも増えてきました。それもやはりSEOの内部設計で突出した実績があったからなのかなと感じています。
専門的なSEO HACKSと需要に合わせたアプローチによる集客
お客様が増えてきたのはSEO HACKSの影響が大きかったのですか?
そうですね。3年ほど前から積極的に記事を更新するようになりました。それと同時に、会社として社員の「営業」という肩書きとテレアポを完全撤廃し、インバウンドマーケティングによる問合せから、コンサルティングさせて頂くという方針に切り替えました。SEO HACKSの記事更新はその問合せ獲得の為の重要な施策のひとつではありますが、全てではありません。社外のセミナー登壇やWebメディアへの寄稿なども行っていて、「SEOといえばナイル」という認知を徐々に拡げていきました。そして、そこからさらにご興味をお持ちいただいたお客様向けに、当社主催のセミナーをご案内したり、メルマガをお届けしたり、様々弊社にご興味を持って頂く施策を打ってきました。こうした自社のマーケティング活動をコツコツ重ねたことで、テレアポ一切なしに月に100件近くのお問い合わせをお客様から直接いただいています。
SEO HACKSに直接よりも他の接点を経由しての問い合わせが多いのですか?
SEO HACKSはSEOに関する用語解説コンテンツが充実しているので、サイト訪問の主なきっかけは、WebマーケティングやSEOに関係するキーワード検索による直接流入です。なので、課題が解決されると検索目的が完遂されて、直帰率が高めにはなるのですが、企業のWeb担当者向けの認知度向上にはダイレクトに寄与しているのかな、と。当社スタッフが記事コンテンツとしてコツコツと書きためてきた一つひとつの知見・ノウハウが大きな資産になっています。
その上で、調べ物だけで解決しない根本的な改善が必要となった時に、お問い合わせを頂いているのだと思います。
高品質なものを提供しようとする誠実な姿勢
SEOやWebコンサルティングの会社が何社かある中でナイルさんが選ばれる理由や強みは?
直接訪問しているコンサルタント達からよく聞くのですが、選ばれる理由のひとつとしては「まじめさ、誠実さ」でしょうか。結構言われているらしいんですよね「ナイルさん、まじめだよね」って。やりっぱなしではなく、きちんと質の高いものを一生懸命やってくれる会社だと評価いただいています。
例えば、コンペとなると競合する会社さんはほとんど決まっています。そちらの提案内容と比べた時に、競合会社さんは「今のWebサイトじゃだめだからリニューアルして一からやり直しましょう」と時間も予算もかかる提案をすることがあるのですが、私たちは違います。現状のWebサイトの改善するべきポイントを分析して、お客様の視点に立ったスケジュール・予算・ゴール設定を丁寧に行っています。そうしないことには、お客様のWebマーケティング活動をちゃんと支えることはできないのではないか、と考えています。
求められるのは殻を破ろうとする積極的な姿勢
ノウハウの蓄積は社内でどういった仕組み、体制でやっていますか?
それ聞いちゃいますか(笑)正直なところ、コンサルタント全員が日々の業務で頭をうならせながら貯めてきたノウハウを定期的にアウトプットすることに取り組んでいます。「こうやったら必ず誰でもうまくいく」というようにはなかなか体系化ができないので、メンバー全員を第一線で活躍するエースのレベルにまで引き上げるのが難しいところではあります。ただ好奇心のあるメンバーは、どんどん積極的に自分から動いていて、急成長を遂げていますね。
外部には公開していませんが「ラボ」を作ってそこでラボメンバーが日々ディスカッションを繰り返しています。
所属しているWebコンサルティング事業部の体制・土台を築いたのは、取締役で事業部長の土居です。土居自身がまずSEOを徹底的に研究して、それを事業部のメンバーに教えていきました。
現在は、今までの進め方が全てだとは思い込まずに、常に必要な情報を取得したり、新しいスキルを習得したりといった姿勢・視座を一人ひとりが持てるように組織として努力しています。十分な知見が手元に揃っていないから社外へアウトプットできない、ということにはならないように、定期的に強制して社外にアウトプットする機会は作っています。交流会やイベントに参加して業界内方々とのつながりを築いたり、勉強会の運営に参加させていただいたりなど、お互いが持っていないものをシェアし合ってやっていけたらと思います。
これまでは、国内有数のSEO設計技術を強みとして活動してきましたが、現在はWebマーケティング全般、とくにユーザー行動分析やコンテンツマーケティングなど、支援領域の幅を広げていきます。成長し続けるためにも、トップダウン型の教育・学習に頼らず、各々が常に今の自分を超えるような新しい情報を自ら仕入れ、引き続き顧客に真摯に取り組み続けなければならない。誰かが作ったものの殻を破る、というか。SEOに関して言えば、土居のレベルをどんどん超えていってほしいですね。
仕事はいかにお客様に向き合うことができているかが大切
佐藤さんが仕事の中で大切にされている価値観はなんでしょうか?
価値観で言いますと、“お客様の方に気持ちが向いているか“ということなのですが、仕事をするうえで例えば納期が間に合わないということがあった場合、理由を聞くと自分の都合から理由ではなく言い訳から入る人ってたまにいるじゃないですか。社内で完結する仕事であれば言い訳をしても迷惑を被るのはまだ社内だけで済みますが、それがお客様に関わる仕事だった場合に同じ言い訳は通用しませんよね。なので、お客様に真摯に向き合ってきちんと仕事なり考え方ができるということが一番大事なことだと考えています。
あとは、失敗を恐れてチャレンジしないのは残念すぎるので、攻めの姿勢でチャレンジした結果失敗したっていいと思っています。
これは、弊社代表の高橋と土居とのやり取りなのですが、高橋が怒られるまでやってみろと社員に話したところ、土居が真に受けて本当に怒られるまでやったらしいのです(笑)
でもそれを実践したのは土居だけ、そして結果を残したのは土居だけ。だから失敗しないことに越したことはありませんが、失敗を恐れてチャレンジしない仕事の仕方は残念すぎるので、年齢関係なくどんどんチャレンジしたらいいと思います。(ちゃんと上司に了承を得るのは当たり前ですが^^)