こんにちは、かずひろ(@kazurex1215)です。
気付けばもう7月、2016年も半年が過ぎ去ってしまいましたね。時間の流れがあまりに早く毎日を生きることに精一杯な私ですが、今年は17作品もの映画を劇場で鑑賞することが出来ました。一年でこんなにもたくさんの映画を観に行ったのは初めてで、本当に幸せな限りです。そんな17作品から今年の上半期ベスト10を、私の個人的な観点で発表していきたいと思います。しかし今年も本当に良作揃いで、選ぶのに時間がかかりました。それではどうぞ!
※ランキングと共に発表する感想にはネタバレを含みます。その作品を未見の方はご注意ください。
第10位『ザ・ウォーク』
「世界一高いビルにワイヤーを張って曲芸を披露する男の物語」、それ以上でもそれ以下でもない今作は何故かめちゃくちゃ面白い。主人公フィリップがこんなバカげた夢を見るまでに至る経緯が子供時代から丁寧に描かれ、フィリップの人柄の良さ、何としても成功させようとする不屈の心、そんな彼に賛同し仲間が徐々に増えていくのと同時に、自然と観客も彼の「共犯者」となっていく。音楽も良くてこの映画のテンポの良さを引き立てており、全編通して飽きが来ない。そして最大の見どころの高所シーン、私は3Dで鑑賞したがその迫力は凄まじかった。飛び出す迫力よりも、自分がまさに高所に立っているような奥行きに身震いする。「一生に一度の狂った世界」、ぜひあなたにも体感して欲しい。

第9位『デッドプール』
『"クソ無責任"なヒーローがなぜここまで世界で大ヒットを記録しているのか。ぶっちゃけ本当に面白いのか?』、鑑賞前にそう考えていた自分がいた。しかしそんな不安を見事に打ち消す、最高の作品だった。なんといっても主人公のデッドプール、彼こそが今作の醍醐味だ。ベラベラ軽口を叩きながらも敵をスタイリッシュに打ち倒し、第4の壁を通り越して観客に話しかけるユーモアさ、そしてキャスト自身の黒歴史を徹底的にネタにする潔さ。全編とおしてデッドプールへの愛を感じる作品作りで、本当に愛されているなぁと感じた。そんなデップーの魅力に観客が引き込まれていくのは自然の摂理ではないだろうか。吹き替え版ではオブラートに包まれていない"ド下ネタ"がそのまま聞けるのでそちらをオススメしたい。

第8位『ブリッジ・オブ・スパイ』
1人の人間として、交渉人として、父親として、絶対に曲げない強い心が3つの国を救った。事実に基づいたノンフィクションの今作は、硬派な社会派ドラマだった。前半の1時間はBGMすら流れず、淡々と物語は進んでいく。しかし後半から一気に物語は加速していき、ドラマチックな展開へ。政治的な思惑が絡み合い、"情報の戦争"が水面下で繰り広げられていく緊張感に固唾を飲んでしまう。トム・ハンクス演じるドノヴァンが、誰に何を言われ自分の身に危険が及んでも、自身の信じる正義と信念に従って行動していく心の強さが本当にカッコいい。スピルバーグ監督×トム・ハンクス主演、このタッグは最強だ。

第7位『オデッセイ』
リアリティを追求した科学的考証と日本のものづくりを彷彿とさせるドキュメンタリー風の演出に、これが映画だということを何度も忘れていまいそうになる。火星にたった一人取り残された主人公が悲観的にならず、“何としてでも生きる”という雑草魂でありとあらゆるものを駆使していく姿がポジティブで何とも楽しそうなのだ。地球側と仲間のクルーたち全員が主人公を助けようと必死に努力している姿もグッとくるし、主人公がやっとの思いで船長に再会するシーンは込み上げてくるものがあった。じゃがいもが食べたくなるよ。

第6位『バットマンVSスーパーマン ジャスティスの誕生』
ついに始まったDCユニバースの先駆けとなった本作。独特なカット割りと意味深な映像、懇切丁寧なMCUとは対照的なベクトルで見事に世界観を構築していた。バットマンの20年に及ぶ戦いの歴史やブルースの抱えている心の闇、ルーサーに内包する悪魔的な狂気など、あえて多くを語らない演出に痺れてしまった。バットマンがスーパーマンと和解する要因がかなり単純だったが、その中に汲み取れる意味が深かったので個人的にはアリだ。そして全てをねじ伏せる圧巻のラストバトルでテンションぶち上げ!ワンダーウーマンがどちゃくそカッコいいテーマ曲と共に現れてからは最高of最高。一体彼女は何なんだよという疑問すら吹き飛ばす勢いに観客も飲まれてしまう!DCユニバースのこれからを大いに期待したい

第5位『貞子vs伽椰子』
日本が誇るJホラーの代表作、「リング」の貞子と「呪怨」の伽椰子が夢の対決を繰り広げるなんて誰が想像しただろうか。てっきりネタ映画かと思いきや、中身はまさに正統派ホラー映画だった。目には見えない超能力で恐怖に陥れる貞子、息子とのタッグで片っ端から首をへし折る伽椰子、それぞれに見せ場があり能力を存分に発揮する。そしてこの2体が激突するまでのロジックも丁寧で、ラストに向けてのカタルシスも抜群。この衝撃の決着を劇場で観ないわけにはいかない!

第4位『ズートピア』
"差別"と"夢"という重いテーマを扱いつつ、誰もが楽しめるエンタメ性MAXな作品に仕上がっていて、さすがディズニー…と感服させられる作品。固定観念による決めつけの差別、無意識が引き起こす悪意のない差別、風刺描写に妥協が全く無い。子供よりも大人の方が観ていてハッとする瞬間が多く、自身の生活に照らし合わせてしまうのではないだろうか。しかし様々な差別を乗り越え、努力すれば夢は必ず叶うというストレートで希望に満ち溢れたメッセージが心にグッと来る。動物のキャラ達がほんとに可愛いくて、動く時の仕草や表情がほんとに愛くるしい。ジュディとニックのコンビをまた見たいな…。

第3位『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』
2人のヒーローが対立する、という事に説得力のあるロジックと重みを持たせる事が出来るのは、MCUが積み重ねてきたシリーズ13作品の8年間があったからこそだ。トニーとスティーブ、2人の溝が後戻り出来ないほど深まる度に、物語のエンタメ性が加速度的に増していく。空港でのヒーロー大乱戦は見ごたえ間違いなし。今作を皮切りに怒涛の幕開けとなったMCUフェイズ3、この予測のつかない展開に私は振り回されていたい。

「『シビル・ウォー』が浮き彫りにしたキャップの"エゴ"とトニーの"ヒロイズム"」
第2位『劇場版ウルトラマンX きたぞ!われらのウルトラマン』
初代マンとティガへのこれ以上に無いリスペクトと、CGと特撮が見事に融合した"ハイブリッド"映像で新たな可能性を示したウルトラシリーズ劇場版の中でも随一の傑作。特に初代マンとティガの扱いが往年のファンも納得の演出で、まさにそれは神降臨だった。登場シーンとBGMに当時の思い出が呼び起こされ、劇場で涙したのは私だけではないはず。ラストにかけての「まさにこれこそウルトラマン!!」な激アツ展開の数々に魂が震えるだろう。

『「劇場版ウルトラマンX」が魅せたティガと初代の偉大なる"帰還"と怪獣特撮の"復活"』
第1位『アイアムアヒーロー』
期待値を遥かに凌駕するアツさとエンタメ性に圧倒され、緊張と興奮が持続するまさに体験型パニックムービーだった今作。邦画とは思えない大規模なスケールに目を奪われ、徹底的にグロさを追求した人体破壊描写には思わず目を瞑ってしまう。しかし一番の魅力は普通の男、鈴木英雄が本当の"ヒーロー"になるまでを描いた正統派オリジンだった事。特撮好きな私にはそれがツボで、もうテンションめちゃくちゃアガりました。ラスト30分に渡るゾンビ約100体vs英雄、命を懸けた死闘は映画史に残る事間違いなし。

という感じでした~。
ツイッターに載せたランキングを少し変更しました。どの作品もそれはそれは最高だったので、面白さのレベルでランク付けはしていません。劇場体験で私が圧倒されたランキング、と解釈していただけると嬉しいです。下半期にもまだまだ充実したラインナップが揃っているので、とても楽しみですね。短いですが今日の更新はここまでとさせていただきます。
それでは~
気付けばもう7月、2016年も半年が過ぎ去ってしまいましたね。時間の流れがあまりに早く毎日を生きることに精一杯な私ですが、今年は17作品もの映画を劇場で鑑賞することが出来ました。一年でこんなにもたくさんの映画を観に行ったのは初めてで、本当に幸せな限りです。そんな17作品から今年の上半期ベスト10を、私の個人的な観点で発表していきたいと思います。しかし今年も本当に良作揃いで、選ぶのに時間がかかりました。それではどうぞ!
※ランキングと共に発表する感想にはネタバレを含みます。その作品を未見の方はご注意ください。
第10位『ザ・ウォーク』
「世界一高いビルにワイヤーを張って曲芸を披露する男の物語」、それ以上でもそれ以下でもない今作は何故かめちゃくちゃ面白い。主人公フィリップがこんなバカげた夢を見るまでに至る経緯が子供時代から丁寧に描かれ、フィリップの人柄の良さ、何としても成功させようとする不屈の心、そんな彼に賛同し仲間が徐々に増えていくのと同時に、自然と観客も彼の「共犯者」となっていく。音楽も良くてこの映画のテンポの良さを引き立てており、全編通して飽きが来ない。そして最大の見どころの高所シーン、私は3Dで鑑賞したがその迫力は凄まじかった。飛び出す迫力よりも、自分がまさに高所に立っているような奥行きに身震いする。「一生に一度の狂った世界」、ぜひあなたにも体感して欲しい。
第9位『デッドプール』
『"クソ無責任"なヒーローがなぜここまで世界で大ヒットを記録しているのか。ぶっちゃけ本当に面白いのか?』、鑑賞前にそう考えていた自分がいた。しかしそんな不安を見事に打ち消す、最高の作品だった。なんといっても主人公のデッドプール、彼こそが今作の醍醐味だ。ベラベラ軽口を叩きながらも敵をスタイリッシュに打ち倒し、第4の壁を通り越して観客に話しかけるユーモアさ、そしてキャスト自身の黒歴史を徹底的にネタにする潔さ。全編とおしてデッドプールへの愛を感じる作品作りで、本当に愛されているなぁと感じた。そんなデップーの魅力に観客が引き込まれていくのは自然の摂理ではないだろうか。吹き替え版ではオブラートに包まれていない"ド下ネタ"がそのまま聞けるのでそちらをオススメしたい。
第8位『ブリッジ・オブ・スパイ』
1人の人間として、交渉人として、父親として、絶対に曲げない強い心が3つの国を救った。事実に基づいたノンフィクションの今作は、硬派な社会派ドラマだった。前半の1時間はBGMすら流れず、淡々と物語は進んでいく。しかし後半から一気に物語は加速していき、ドラマチックな展開へ。政治的な思惑が絡み合い、"情報の戦争"が水面下で繰り広げられていく緊張感に固唾を飲んでしまう。トム・ハンクス演じるドノヴァンが、誰に何を言われ自分の身に危険が及んでも、自身の信じる正義と信念に従って行動していく心の強さが本当にカッコいい。スピルバーグ監督×トム・ハンクス主演、このタッグは最強だ。
第7位『オデッセイ』
リアリティを追求した科学的考証と日本のものづくりを彷彿とさせるドキュメンタリー風の演出に、これが映画だということを何度も忘れていまいそうになる。火星にたった一人取り残された主人公が悲観的にならず、“何としてでも生きる”という雑草魂でありとあらゆるものを駆使していく姿がポジティブで何とも楽しそうなのだ。地球側と仲間のクルーたち全員が主人公を助けようと必死に努力している姿もグッとくるし、主人公がやっとの思いで船長に再会するシーンは込み上げてくるものがあった。じゃがいもが食べたくなるよ。
第6位『バットマンVSスーパーマン ジャスティスの誕生』
ついに始まったDCユニバースの先駆けとなった本作。独特なカット割りと意味深な映像、懇切丁寧なMCUとは対照的なベクトルで見事に世界観を構築していた。バットマンの20年に及ぶ戦いの歴史やブルースの抱えている心の闇、ルーサーに内包する悪魔的な狂気など、あえて多くを語らない演出に痺れてしまった。バットマンがスーパーマンと和解する要因がかなり単純だったが、その中に汲み取れる意味が深かったので個人的にはアリだ。そして全てをねじ伏せる圧巻のラストバトルでテンションぶち上げ!ワンダーウーマンがどちゃくそカッコいいテーマ曲と共に現れてからは最高of最高。一体彼女は何なんだよという疑問すら吹き飛ばす勢いに観客も飲まれてしまう!DCユニバースのこれからを大いに期待したい
第5位『貞子vs伽椰子』
日本が誇るJホラーの代表作、「リング」の貞子と「呪怨」の伽椰子が夢の対決を繰り広げるなんて誰が想像しただろうか。てっきりネタ映画かと思いきや、中身はまさに正統派ホラー映画だった。目には見えない超能力で恐怖に陥れる貞子、息子とのタッグで片っ端から首をへし折る伽椰子、それぞれに見せ場があり能力を存分に発揮する。そしてこの2体が激突するまでのロジックも丁寧で、ラストに向けてのカタルシスも抜群。この衝撃の決着を劇場で観ないわけにはいかない!
第4位『ズートピア』
"差別"と"夢"という重いテーマを扱いつつ、誰もが楽しめるエンタメ性MAXな作品に仕上がっていて、さすがディズニー…と感服させられる作品。固定観念による決めつけの差別、無意識が引き起こす悪意のない差別、風刺描写に妥協が全く無い。子供よりも大人の方が観ていてハッとする瞬間が多く、自身の生活に照らし合わせてしまうのではないだろうか。しかし様々な差別を乗り越え、努力すれば夢は必ず叶うというストレートで希望に満ち溢れたメッセージが心にグッと来る。動物のキャラ達がほんとに可愛いくて、動く時の仕草や表情がほんとに愛くるしい。ジュディとニックのコンビをまた見たいな…。
第3位『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』
2人のヒーローが対立する、という事に説得力のあるロジックと重みを持たせる事が出来るのは、MCUが積み重ねてきたシリーズ13作品の8年間があったからこそだ。トニーとスティーブ、2人の溝が後戻り出来ないほど深まる度に、物語のエンタメ性が加速度的に増していく。空港でのヒーロー大乱戦は見ごたえ間違いなし。今作を皮切りに怒涛の幕開けとなったMCUフェイズ3、この予測のつかない展開に私は振り回されていたい。
「『シビル・ウォー』が浮き彫りにしたキャップの"エゴ"とトニーの"ヒロイズム"」
第2位『劇場版ウルトラマンX きたぞ!われらのウルトラマン』
初代マンとティガへのこれ以上に無いリスペクトと、CGと特撮が見事に融合した"ハイブリッド"映像で新たな可能性を示したウルトラシリーズ劇場版の中でも随一の傑作。特に初代マンとティガの扱いが往年のファンも納得の演出で、まさにそれは神降臨だった。登場シーンとBGMに当時の思い出が呼び起こされ、劇場で涙したのは私だけではないはず。ラストにかけての「まさにこれこそウルトラマン!!」な激アツ展開の数々に魂が震えるだろう。
『「劇場版ウルトラマンX」が魅せたティガと初代の偉大なる"帰還"と怪獣特撮の"復活"』
第1位『アイアムアヒーロー』
期待値を遥かに凌駕するアツさとエンタメ性に圧倒され、緊張と興奮が持続するまさに体験型パニックムービーだった今作。邦画とは思えない大規模なスケールに目を奪われ、徹底的にグロさを追求した人体破壊描写には思わず目を瞑ってしまう。しかし一番の魅力は普通の男、鈴木英雄が本当の"ヒーロー"になるまでを描いた正統派オリジンだった事。特撮好きな私にはそれがツボで、もうテンションめちゃくちゃアガりました。ラスト30分に渡るゾンビ約100体vs英雄、命を懸けた死闘は映画史に残る事間違いなし。
という感じでした~。
ツイッターに載せたランキングを少し変更しました。どの作品もそれはそれは最高だったので、面白さのレベルでランク付けはしていません。劇場体験で私が圧倒されたランキング、と解釈していただけると嬉しいです。下半期にもまだまだ充実したラインナップが揃っているので、とても楽しみですね。短いですが今日の更新はここまでとさせていただきます。
それでは~