仏 サッカー試合会場近くで不審車を爆破処理

仏 サッカー試合会場近くで不審車を爆破処理
k10010582291_201607040908_201607040910.mp4
非常事態宣言が続くフランスで開かれている、サッカーのヨーロッパ選手権の試合会場の周辺では、警察が不審な車のドアを爆破処理して車内に爆発物がないことを確認するなど、今月10日の決勝戦を前に治安当局による警戒が強まっています。
フランスの首都パリの近郊にあるサッカースタジアムの近くで3日、パトロール中の警察官が違法駐車をしている不審な車を発見し、ドアを爆破処理して車内に爆発物がないことを確認しました。
当時、スタジアム周辺では、サッカーのヨーロッパ選手権の準々決勝フランス対アイスランドの試合が行われるのを前に大勢のサポーターが集まっていて、現場は一時、ものものしい空気に包まれました。
フランスでは、ヨーロッパで最大級のスポーツイベントであるこの大会を成功させるため、去年11月のパリ同時テロのあとに出した非常事態宣言を今月末まで延長し、警察官や兵士など10万人規模で厳重な警備を続けています。
警察によりますと、大会が始まった先月10日以降、中部のリヨンや南部のニースなど各地のスタジアムやパブリック・ビューイングの会場で、不審な車やバッグなどが見つかるたびに爆破処理を行ってきたということです。
中でもパリ近郊のスタジアム周辺は、同時テロが起きた現場の1つであるうえ、今月10日にはこのスタジアムで決勝戦が行われるだけに、それを前にして治安当局による警戒が強まっています。