ここから本文です

自民幹事長、改憲草案に修正の余地=4野党は反対鮮明に【16参院選】

時事通信 7月3日(日)15時54分配信

 与野党幹部は3日のNHK番組で、参院選の争点となっている憲法改正をめぐり討論した。自民党の谷垣禎一幹事長は、国防軍創設などを盛り込んだ同党の改憲草案について「たたき台として野党の時にまとめた。こだわっているわけではない」と、修正の余地があるとの考えを表明。これに対し、共闘態勢を組む民進、共産など4野党は「おぞましい草案」などと反対姿勢を鮮明にした。
 谷垣氏は「現実と乖離(かいり)している条文がいくつかある。『憲法を守れ』と言っても空洞化する」と改憲の必要性を強調。その上で「国会の合意が一番大事だ。野党第1党と少なくとも合意できる内容をまず考えるべきだ」と述べ、民進党とも協調したいとの意向を示した。
 公明党の井上義久幹事長は「われわれよりも民進党がもっと改憲に意欲的」と指摘。「衆参の憲法審査会で一つ一つの条項について議論し、国民的な合意をつくることが大事だ」と述べた。
 一方、枝野氏は自民党草案について「現行憲法の『平和主義』『国民主権』『基本的人権の尊重』の3原則を破壊する。おぞましい草案だ」と批判。「3原則を維持する中での微修正はやるべきだが、3原則の破壊は許さない」と強調した。これに関し岡田克也民進党代表は青森市で記者団に「とんでもない草案を撤回すべきだ」と述べた。
 共産党の小池晃書記局長は番組で「国民の権利を縛る、憲法でないような時代逆行のものを許していいのか」と批判し、社民党の又市征治幹事長も「立憲主義と相反し、断固反対だ」と主張。生活の党の玉城デニー幹事長は「安倍晋三首相が改憲に前のめりなことに危機感を持つ」と語った。
 改憲に前向きなおおさか維新の会の馬場伸幸幹事長は「次の国会で各政党が(具体案を)出していただきたい」と要望。日本のこころを大切にする党の中野正志幹事長は「自主憲法制定」を目指す考えを示した。新党改革の荒井広幸代表は「数の力で改正することではない」と指摘した。 

最終更新:7月3日(日)20時36分

時事通信

谷垣禎一

谷垣禎一(たにがきさだかず)
所属院 選挙区 政党:
衆議院 京都府5区 自民党
プロフィール:
1945年3月7日生 初当選/1983年 当選回数/12回

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

イ・ヒョンソ:北朝鮮からの脱出
北朝鮮での幼少時代、『ここは地球上最高の国』と信じていたイ・ヒョンソだったが、90年代の大飢饉に接してその考えに疑問を抱き始める。14歳で脱北、その後中国で素性を隠しながらの生活が始まる。 これは、必死で毎日を生き延びてきた彼女の悲惨な日々とその先に見えた希望の物語。そして、北朝鮮から遠く離れても、なお常に危険に脅かされ続ける同朋達への力強いメッセージが込められている

本文はここまでです このページの先頭へ

お得情報

その他のキャンペーン