2016-07-03
シンポジウム「日本の大学図書館員の論じる世界の大学と図書館 〜6/25開催のシンポジウムを振りかえりつつ〜」に行ってきた。
こういうのに行ってきた。
「日本の大学図書館員の論じる世界の大学と図書館 〜6/25開催のシンポジウムを振りかえりつつ〜」
という訳で、以下はxiao-2の聞きとれた/理解できた/メモできた/覚えていた範囲でのメモ。誤記・誤解もあるだろう。議論がかみ合ってないように見えるところはxiao-2の腕のせいなので、そのうち記録とか動画とか出ることに期待。なお今回は、構成上全面的に敬称略とする。
- 導入
- 飯野
- 相違点がある一方で、ピッツバーグ大学の事例で示された利用行動には共感する部分があった。コンテンツの違いがあっても、同じ行動をとる。
- テーマ1:学生はなぜ図書館やラーニング・コモンズ*2に来るのか?そもそも来るべきなのか?
- 江上
- 飯野
- 江上
- 飯野
- 今野
- 久保山
- 長坂
- 久保山
- 江上
- フロア
- 江上
- しかし、文献を参照せずに行う学びというのはどうだろう。それはscienceではないのでは。
- 長坂
- 文献はPCから見るという前提だろう。
- 飯野
- 江上
- 久保山
- テーマ2:ディスカバリ慣れしたユーザを前に、司書は何をすべきなのか?
- 江上
- 各自の回答を聞く前に、ディスカバリについて飯野さんから解説を。
- 飯野
- 長坂
- 久保山
- 今野
- 飯野
- 「利用者支援」「キュレーション」。
- ユーザはディスカバリに幻想を抱くことがある。なんでも探せて、欲しいものがピンポイントで一番上に出てくると思ってしまう。
- 実はディスカバリは簡単なサービスではない。ファセットにしても、Googleには無いもので、件名で絞り込むという発想が出てこない。利用者に対してはそれを教えることが必要。
- 一方で情報に対しては、キュレーションが必要。必要な情報が含まれて表示されるよう、情報自体をデザインする。
- 要求に応じてもっと多くのデータベースを横断検索できるようにするとか、もっと多くの項目を入れるなど。
- ところで同志社の学生は、同志社のディスカバリサービス*9を使っているのか。(フロア挙手:ほとんどなし)
- 佛教大学では、OPACとディスカバリの比が3:1くらい。割と使われている。
- 佛教大学のディスカバリは「お気軽検索*10」という名前にした。図書館に来ている人を見ると、けっこう使われている。
- 長坂
- 飯野
- 江上
- テーマ3:日本のデジタルアーカイブ、電子資料はどこが駄目なのか?
- 江上
- 今野
- 「電子化されない」「見つけにくい」こと。紙資料のデジタル化だけでなく、ボーンデジタル資料も。
- 江上
- 国際日本文化研究センターでは色々なデジタルアーカイブを作っているが、問合せがよく来るものと、来ないものがある。問合せが来るのは、Googleで直接ヒットするもの。それまでGoogleでヒットしない構成になっていたものを改造してヒットするようにしたら、反応が全然違う。
- 飯野
- 江上
- 久保山
- 江上
- 久保山
- 電子ジャーナルのデータはあまり流れていないのか。
- 飯野
- 江上
- オープンアクセスといっても、アクセスされやすさと、オープンになっているかどうかは別の問題。
- 長坂
- 少し前のカレントアウェアネスで、電子書籍PDAに関する記事が出ていた*13。ニーズに先立つ形で積極的に入れる必要がある。
- 久保山
- 江上
- フロアに書店の方もいらっしゃるので、発言をどうぞ。
- フロア(書店の方)
- 数年前にデジタルコンテンツを担当していた。普及しない−買ってもらえないという構図は2009年くらいからずっと続いている。
- 質の高いメタデータを作るのはコストが高い。それを価格に転嫁すると売れない、ということになる。
- 日本語のコンテンツが日本で売れないことには話にならない。出版流通全体が疲弊している中で、なんとかしなくては、とは思う。
- 江上
- 田中
メモは以上。以下はxiao-2の感想、というか聞きながら思ったあれこれ。
*1:前回の記事:2016-06-26 シンポジウム「ライブラリアンの見た世界の大学と図書館〜図書館利用行動を中心に〜」に行ってきた。
*2:文部科学省ホームページより:「ラーニング・コモンズ・・・複数の学生が集まって、電子情報も印刷物も含めた様々な情報資源から得られる情報を用いて議論を進めていく学習スタイルを可能にする「場」を提供するもの。その際、コンピュータ設備や印刷物を提供するだけでなく、それらを使った学生の自学自習を支援する図書館職員によるサービスも提供する。」
*3:何の検索か、きちんと説明されていたのだが、書き洩らした。
*4:参考記事:CA1772 - 動向レビュー:ウェブスケールディスカバリの衝撃 / 飯野勝則
*5:さらに詳しく知るには、この本とか読むといいんじゃないかと思う。
図書館を変える! ウェブスケールディスカバリー入門 (ジャパンナレッジライブラリアンシリーズ)
- 作者: 飯野勝則
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*6:xiao-2注:NACSIS-CAT
*7:参考:NACSIS-CAT WebUIP利用マニュアル(図書編)7.2.1「著者名典拠登録の概要」
*8:辞書的には「ランガナータンが、コロン分類法において採用した原理に基づく分類法。主題分析と合成をその基本原理としている(後略)(『図書館情報学用語辞典』第2版より)」となるが、NDLサーチの検索結果一覧で画面の左側に出てくるアレ、という認識。
*12:この部分、メモが追い付かなくてよく理解できず…
*13:CA1874 - 大学図書館における電子書籍PDA実験報告〜千葉大学・お茶の水女子大学・横浜国立大学の三大学連携による取組み〜 / 山本和雄、杉田茂樹、大山努、森いづみ
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