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【ダッカ人質事件】イスラム国、アジアにも触手 シリアなどでの劣勢でテロ戦術に傾斜

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【ダッカ人質事件】
イスラム国、アジアにも触手 シリアなどでの劣勢でテロ戦術に傾斜

 【カイロ=大内清】バングラデシュの首都ダッカでの襲撃事件でイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)が犯行声明を出したことは、ISが南アジアと東南アジアに浸透を図っている現実を改めて鮮明にした。声明の真偽は不明ながら、東南アジアでは近年、ISに忠誠を誓う者や組織が増加。本来の活動地域であるシリアやイラクでの領域支配に行き詰まり、テロ戦術への傾斜を強めつつあるISが、今後も同様のテロを呼び掛ける恐れは強い。

 英BBCなどによると、マレーシアやフィリピン、インドネシアなどのアジア諸国からこれまでに最大で1000人が戦闘員としてシリアやイラクに渡ったとみられている。ISがネットで流す宣伝映像には、マレー語などでジハード(聖戦)を呼び掛けるものも多く、ISが中東や欧米のみならず、アジアでも徴募を活発に行っているのは明白だ。

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