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【リオ五輪異聞】
ジカ熱より怖い豚インフル…すでに1000人超死亡、しかも治安はゴッサム・シティー以下、ホントに大丈夫か!!
AFP通信によると、リオ市では今年1~4月の殺人発生率が昨年同期より16%も増加。これに伴い、当局は8万5000人の警官と兵隊を動員し、五輪の安全を守るとしている。
まるで米映画「バットマン」の舞台となっている架空都市「ゴッサム・シティー」よりも凄惨な治安状況ではないか。それを思わせるかのように、サッカー元ブラジル代表、リバウドは「自分の国にいなさい。ここに来たら命が危ない」と訪問の自粛を強く呼びかけている。
五輪に陰落とす貧困
14年の統計によると、人口約645万人のリオ市で殺人事件は1237件発生しており、日本の1.17倍という。強盗は7万9262件で約25.9倍に達するという。
高い犯罪発生率の理由は、貧困と富の分配の偏りといわれる。それを裏付けるように、ブラジル政府が6月1日に発表した今年1~3月の国内総生産(GDP)の伸び率をマイナス5.4%と低迷。それに伴い、今年2~4月の失業率は11.2%で、失業者数は前年同期と比べ約20%増の1140万人に膨らんだ。