オバマ氏の広島訪問で検証シンポ

「日米和解に利用された」

 オバマ米大統領が5月に被爆地・広島を訪問したことについての意義を検証する市民団体主催のシンポジウムが3日、広島市で開かれた。被爆者や市民ら約90人が参加し、パネリストから「日米和解の演出に広島が利用された」と意見が出た。

 シンポでは、「核兵器廃絶をめざすヒロシマの会」の森滝春子共同代表(77)がパネリストを務め、オバマ氏は米国の現職大統領として原爆投下の誤りを認めるべきだったと訴えた上で「原爆投下の謝罪もなしに、日米和解の演出と軍事同盟の強化のために利用されてしまった」と指摘した。

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