挿絵表示切替ボタン
▼配色







▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる
貴族のお坊ちゃんだけど、世界平和のために勇者のヒロインを奪います 作者:大沢 雅紀
46/204

報復

パーティが終わった後
「くそ……あとちょっとだったのに。無能な奴らめ」
ルイ17世は後宮のアントワネットの下に訪れ、イーグルの暗殺が失敗に終わったことを愚痴っていた。
「陛下、気を落とされますな。これからいくらでもチャンスはあるでしょうに」
ベッドの上で色っぽくしなを作りながら、この計画を立案したアントワネットが慰める。
「そうだよな。あんな爺の一人や二人、いつでも殺せるか。どうせ貴族は王である僕の言うことには逆らえないんだし」
「そうですよ!」
明るく楽観的に物事を考える二人だった。
「ねえ、陛下。あの金貸し爺がいなくなったら、私が王妃になることを反対する者はいなくなりますわよね」
アントワネットは耳元でルイのささやく。
「あ、ああ」
「では、ぜひ私の息子のアベルを王太子に……」
そういったとき、ドーンという大きな音がして、床が揺れた。
「な、なんだ?」
「地震?」
あわてて二人はハダカのままベットに隠れる。
音と振動はどんどん大きくなっていき、二人はだきあって震えていた。
「な、なにが……」
そっと上を見上げた時、いきなり天井が崩れて、何かが落ちてくる。
「うわっ!」
「きゃっ!」
ベッドのすぐそばに落ちてきたものは、巨大な岩だった。
「ま、まさか……これは爺の報復?」
大量の土砂に埋まりながら、ルイはイーグルへの恐怖に震えていた。

後宮から少し離れた小高い丘
豪華な馬車が止まっており、そのそばには杖を掲げた老人が立っていた。
「ふう……こんなものかの」
イーグルは満足の笑みを漏らす。豪華な後宮は、落ちてきた岩に破壊されて、最上階が半分土砂で埋まっていた。
「後宮に忍ばせておったメイドから、馬鹿王がアントワネットの所にいると聞いてそこを重点的に狙ったが、どうなったかのう。まあ二人まとめて死んでくれても支障はないのじゃが……後は運次第じゃな」
イーグルは邪悪に笑い、自分の館に帰っていった。
cont_access.php?citi_cont_id=875042061&s
+注意+
特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。
↑ページトップへ