バングラデシュ 武装グループ立てこもりで死者も

バングラデシュ 武装グループ立てこもりで死者も
バングラデシュの首都ダッカで1日夜、多くの外国人が集まる地区にある飲食店に武装グループが押し入り客などを人質にとって立てこもっていて、警察によりますと武装グループとの銃撃戦で警察官2人が死亡し、およそ30人がけがをしたということで、インドの複数のメディアは警察の話として人質に日本人が含まれているおそれがあると伝えています。ロイター通信は、バングラデシュの政府高官の話として、治安部隊が武装グループと交渉し、決裂した場合は突入する可能性があると伝えています。
バングラデシュのダッカのグルシャン地区で、1日夜、複数の武装した男たちが飲食店に押し入り、駆けつけた警察との間で銃撃戦となり、事件の発生から9時間余りが過ぎた今も店内にいた客や店員を人質にとって立てこもっています。
警察によりますと武装グループとの銃撃戦で警察官2人が死亡し、およそ30人がけがをしたということです。
地元のメディアは、人質の中に外国人も含まれているという情報があると伝えているほか、インドの複数のメディアは警察の話として人質に日本人が含まれているおそれがあると伝えています。
また、ロイター通信はバングラデシュの政府高官の話として、治安部隊が犯行グループと交渉し、決裂した場合は突入する可能性があるとしています。
事件が起きた地区は、大使館や外国企業が集まり、ふだんから多くの外国人が訪れるところで、事件が起きたとき、イスラム教の断食の月ーラマダン中の最後の金曜日の夜で、店は、多くの人でにぎわっていたとみられています。
過激派組織IS=イスラミックステートにつながりがあるアマーク通信は「ISが、ダッカにある外国人が好むレストランを襲撃した」と伝えましたが、警察は犯行グループについて言及しておらず、詳しいことは分かっていません。
バングラデシュでは最近、イスラム過激派の活動が活発になっているとして治安当局が取締りを強化しています。