谷原、４差で首位独走　好調ショットで６７

▽２日、北海道千歳市、ザ・ノースカントリーＧＣ（７１６７ヤード、パー７２）▽曇り一時雨、気温１９・２度、南南東４・４メートル▽賞金総額１億５０００万円、優勝３０００万円▽７６選手（アマチュア２人）▽観衆２５２７人

　２日目トップに立った谷原秀人（３７）＝国際スポーツ振興協会＝が６バーディー、１ボギーの６７と５つ伸ばして通算１４アンダーにし、首位を守った。２位との差は４打で、ほぼ独走状態に入った。ここ７季優勝がない矢野東（３８）と首痛から復調気配の重永亜斗夢（２７）＝ホームテック＝が通算８アンダーの５位タイで、日本勢２番手につけた。

　「チャンスですね。これで負けたらショック。勝ちきらないと話にならない」。谷原から優勝宣言が飛び出した。上り調子のショットを武器に、前半だけで４つ伸ばした。後半は１４番で２メートル弱を３パットしたが、１８番で上からの６メートルを決め、２位に４打差をつけた。

　「ショットは思うようにやれている。（３日目だけで）５アンダーはいいスコア」。ドラコン王・安楽拓也プロのレッスンＤＶＤを買って参考にしていると明かしたのは前日。第３ラウンドは雨のため記録の上ではドライビングディスタンスが落ちたが、それでも今大会での順位は５３位から５０位に上がった。「今まであまりしていなかった体重移動を、積極的にやっている。映像では分かりにくいが、気持ちでは変わっている」。ただ、やりたいと言っていた安楽プロへのフェイスブックの友達申請は「ちょっとドキドキしている。やっていいのかと。ポチが押せない」と消極的だ。

　６月の全米オープンは日本予選をへて初めて出場し、４日間プレーした（５１位）。全英オープン（１４〜１７日）の出場も決めている。メジャー最終戦となる全米プロ（２８〜３１日）は世界ランキング１００位以内だと出られるのが慣例。現在１０３位の谷原はあと一息だ。

　「最終日もふだん通りに」。大会名誉会長である長嶋茂雄さんからの優勝トロフィーと、自身初の同一年メジャー３大会出場に王手だ。　（大西洋和）