英EU離脱が引き金 “リーマン超え”世界恐慌へ3つの悪材料
「事実だとすると、世界規模の金融危機が一気に表面化します。しかも、リーマン・ショック程度では済まされない恐れが高い。リーマン・ショック時は、日米欧の中央銀行がそろって大胆な金融緩和策に打って出た。でも、現状は日銀やECB(欧州中央銀行)はマイナス金利を強いられるほど追い込まれ、もはや“打つ手なし”です。米FRB(連邦準備制度理事会)はかなり無理をして利上げに踏み切った。いまの中央銀行に危機を封じ込める力はない。市場はそう判断しています」(株式アナリストの黒岩泰氏)
08年9月、米4位の投資銀行だったリーマン・ブラザーズが経営破綻。負債総額は64兆円に上った。09年1~3月期の米国GDPはマイナス6.4%(年率)と大減速し、米失業率は5%から10%(09年10月)に高まった。
危機は世界に連鎖し、日経平均は6994円(08年10月)のバブル崩壊後の最安値を更新。円高は止まらず75円32銭(11年10月)まで進行した。