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ホーサクっ

ホッと一息、サクッと読める400字

北極物語『笹食わないパンダ』

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僕はシロクマだ。北極に自転車店を作ったあのシロクマだ。最初に来てくれたお客さんは、パンダさんだった。動物園時代からお友だちだったからとても嬉しかった。

パンダさんに「お客さんが来ないんだー」と言うと、物知りなギンジロさんと、超絶面白いお話しをしてくれるボンココさんを紹介してくれた。

パンダさんは、その後も僕が自転車店の経営に困るといろいろなアドバイスをしてくれて、お客さんがちらほら来るようになった。

カッロブズさんや、ねこまめさんがやってきて、トリウムサナさん達がやって来た。北極でヘンテコな自転車を作る僕にもお友だちがたくさんできて、毎晩、オーロラを見ながらちゃんちゃん焼きを食べながらどんちゃん騒ぎをしている。

仕事を終えて、ジンさん、ダナカさん、ボンスマさん、タクさん、ダヨパグさん、ミユDさん、シナマリ、モモさん、チャーマさんがやって来て、みんなでボンココさんが作った名ラップ『更新しなくちゃ』を歌う。みんなで夜空に向かって大合唱する。

パンダさんはそれを見ながら笑っている。みんなが笑っているのが、好きな人なんだ。僕たちは、パンダさんの好物の笹を用意してた。笹を食わないことは知ってたけれど。

パンダさんが、酔っぱらって寝てしまったので、テントに寝かせて、毛布にくるんだ。僕たちは、短冊に七夕のお願いを書いた。たぶんみんながただ一つだけのお願いを書いた。

北極の夜は、賑やかに、ふけていく。

《あとがき》

ずっと前に書くと言って、なかなか書けなかったタイトル。遅くなりました。お仲間のみなさんはパンダさんに紹介してもらいました。パンダさん、いつもお世話になりありがとうございます!

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