■顔を出すならリスクを背負え

先日同僚からこれ見てと言われスマホを渡された。

画面にはTwitterのタイムライン。

誰だ？と思ってよくよくアイコンを見ると弊社新入社員の顔。

そしてツイートは…

思いっきり業務時間中に

「データ死んだwww」

「案件データ重すぎ」

「コーヒーメーカーに振り回される（壊れて右往左往していた）社員たちw」

おうおう。

おうおうおう。

どういうこっちゃ。

お客さんからおめえに対してクレーム飛んできて謝ったってーのに。

仕事中にのんきにツイートとはいい御身分ですなあ。

と一瞬にしてイラッときていたところ。

思いっきり仕事の名前を出しているツイートを発見。

そして我々の仕事内容を「これ、自分がやったやつだ」とご丁寧に画像付きで紹介しているではないか！

おうおう。

穏やかでない。

我々のお仕事はいわゆる下請けの下請け、最底辺である。

ただ、扱う案件はいわゆる名の知れた大企業が多い。

しかしだ、それは我々のお客さんのお客さんであって、我々のお客さんではないのである。

案件を我々がやったと、ましてや個人が担当したと公にしてはいけない契約である。

てめー会社潰す気か。

同僚が上司に伝え、すぐさま機密情報に関する研修という名の「注意」が入った。

するとどうだろう。

お客さん（大企業）の名前を出す

→フォロワー「えっまじで！？凄すぎです…！」

→新人「いやいや仕事だからw客もでかけりゃ内容も重いわw」

→一通りフォロワーから尊敬の反応があった後お客さんの名前を書いたツイートを消す

という妙技を編み出したのである！！！！

どれだけ周りに凄いって言われたいんだ。

新人は専門学校でそれなりに良い成績だったそうだ。

きっと今まで、凄いね、才能あるねと言われて生きてきたのだろう。

それは新人のプロフィールからも読み取れる。

「サイトも作れるデザイナーです」

君の学校は情報系だからそりゃ作ってたしデザインしてただろうね。

うん間違っていない。

フォロワーも信じているのだろう。なぜなら学校で得た知識はあるからである。

でも自分からは一言、そんな仕事してねーから、とだけ言っておく。

新人の妄言はどこまで広がるのだろう。

あまり書くとアレだが、同僚は問題があるツイートをほぼスクリーンショット済みであった。

そしてそれは我々社内のメンバーだけではなく上司に報告済みである。

（そのため新人の秘密のあだ名は虚言癖になった）

どうやって同僚が新人のアカウントにたどり着いたかはわからない。

ただ、人は会話の中で興味が湧いたことは調べるものだ。

顔出しでツイートなんか、恐ろしくて出来ない。

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