新卒社員 男女とも「家庭と仕事の両立」重視の傾向

新卒社員 男女とも「家庭と仕事の両立」重視の傾向
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去年、新卒で企業に入った社員は、男女ともに「家庭と仕事の両立」を重視して仕事を選ぶ割合が高く、多くが「子どもができれば残業のない仕事などが理想」と考えているという調査結果を国立の研究機関がまとめました。
この調査は去年10月、国立女性教育会館などが、東京、埼玉、大阪の企業に新卒で入った社員を対象にインターネットを通じて行い、1258人が回答しました。それによりますと、会社を選ぶ際に「家庭と仕事を両立するための制度が充実している」ことを「重視した」または「どちらかというと重視した」と答えたのは女性で83.4%、男性で54.7%で、男女とも半数を超えました。
また「就学前の子どもがいる時」の理想の働き方を尋ねたところ「急な残業もあるフルタイム」と答えたのは女性で1.1%、男性も23.8%にとどまりました。「就学前の子どもがいる時」の理想の働き方について男性の結果を詳しくみると、「残業のないフルタイム」が30.4%、「時間の融通が効くフルタイム」が41%となるなど多くが時間に縛られない働き方が理想と答えていました。
国立女性教育会館研究国際室の島直子研究員は「男性でも仕事と育児を両立させたいという思いが強いことが分かった。男性が育児休暇を取る動きがあるが、“休む”のでなく働きながら両立を図りたいニーズがあることを企業は知ってほしい」と話しています。