日英外相が電話会談 日本企業の経済活動に配慮要請6月29日 21時50分

イギリスが国民投票でＥＵ＝ヨーロッパ連合からの離脱を選択したことを受けて、岸田外務大臣は２９日午後、ハモンド外相と電話で会談し、現地に進出している日本企業がこれまでどおりの経済活動を行えるよう、配慮を求めました。

この中で、岸田外務大臣は「イギリスに進出している日本企業の声に耳を傾け、これまでどおり活動できるよう、配慮をお願いするとともに、今後の日英関係の維持・強化に努めていきたい」と述べました。
これに対しハモンド外相は「今後、強いイギリス経済を維持すべく、ＥＵとの関係を構築していくつもりだ。日本企業を含む市場の意見をよく聞いて対応したい」と述べました。
これに先立って、岸田大臣はＥＵのモゲリーニ上級代表とも電話で会談し、「ＥＵとイギリスの今後の移行プロセスが円滑に進むことを期待する」と伝えました。そして両外相はイギリスのＥＵ離脱を踏まえたヨーロッパ諸国の今後の動向などについて、緊密に意見交換を行うことで一致しました。
また、両外相は日本とＥＵのＥＰＡ＝経済連携協定の交渉について、年内の妥結に向けて引き続き協力していくことを確認しました。