イングランド銀行 4200億円の資金供給

イングランド銀行 4200億円の資金供給
イギリスがEU=ヨーロッパ連合からの離脱を選択し、金融市場が混乱するなか、イギリスの中央銀行、イングランド銀行は、民間の金融機関が資金不足に陥るのを防ぐため、金融機関に対し30億7200万ポンド(日本円で4200億円)の資金を供給しました。
イングランド銀行は、28日、民間の金融機関に対し30億7200万ポンド(日本円で4200億円)の資金を供給しました。金融機関からの申し込み額は、今の仕組みで資金供給が始まった2014年2月以降で最大となる8600億円余りに上り、国民投票の結果を受けた金融市場の混乱で金融機関の資金需要が高まったものとみられます。
この資金供給は、通常、月に1回行われていますが、国民投票が行われる今月は、民間の金融機関が資金不足に陥るのを防ぐ必要があるとして、イングランド銀行が回数を増やして対応していて、国民投票の実施後では今回が初めてとなります。
イングランド銀行のカーニー総裁は、国民投票の結果が判明した24日、危機対応として、日本円で30兆円以上の規模の資金供給の用意があることを明らかにしていて、イングランド銀行は今後も金融機関の資金繰りを注視する方針です。