ウクライナ大統領 英EU離脱でも対ロシア制裁求める

ウクライナ大統領 英EU離脱でも対ロシア制裁求める
EU=ヨーロッパ連合の首脳会議が行われるのを前に、ウクライナのポロシェンコ大統領は、27日、ブリュッセルを訪れて、トゥスク大統領などEUの指導者たちと会談し、イギリスが離脱を決めても今後もロシアに対する制裁を続けるよう求めました。
ウクライナ大統領府によりますと、ポロシェンコ大統領はEUのトゥスク大統領やユンケル委員長、ヨーロッパ議会のシュルツ議長との会合に出席して、親ロシア派との戦闘が散発的に続くウクライナ東部の状況について報告し、親ロシア派の後ろ盾となっているロシアに対する制裁について、「侵略国に対する制裁は継続されるべきだ」と強調したということです。
また、EUとウクライナの間で協議が続いているビザなしでの往来について、イギリスの離脱が影響しないよう期待を示しました。
このほか、ポロシェンコ大統領は、ロシアへの歩み寄りを見せるトルコのエルドアン大統領とも電話で会談して今後の協力を確認するなど、ロシアに対する包囲網が崩れることを強く懸念しているものとみられます。