トルコ ロシア軍機撃墜で遺憾の意 関係修復へ両国歩み寄り
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去年11月のトルコ軍によるロシア軍機の撃墜についてトルコ政府が遺憾の意を伝え、これに対してロシア政府は謝罪と受け止めていると発表し、両国が関係の修復に向けて歩み寄りを見せています。
トルコ軍は去年11月、シリアとの国境付近でロシア軍の爆撃機を撃墜し、これをきっかけにロシアとトルコの間で緊張が高まって経済関係も大きく冷え込んでいます。
トルコ政府は27日、エルドアン大統領がロシアのプーチン大統領に宛てて「ロシア軍機のパイロットの遺族と痛みを分かち合い、哀悼の意を表したい」とする書簡を送ったことを明らかにしました。
これに対してロシア大統領府は、トルコ側から「申し訳ない」とする内容の書簡が届いたとして、謝罪と受け止めていると発表しました。
トルコがロシアに対して書簡を送ったのは今月半ばに続いて2度目で、ロシアも来月、黒海沿岸のソチに周辺国を集めて開く経済会議にトルコを招待するなど、両国が関係の修復に向けて歩み寄りを見せています。
ロシアは、トルコ経由でヨーロッパに天然ガスを輸出するパイプライン計画などの再開に期待を寄せている一方、トルコは、ロシアによる経済制裁で観光や農業に大きな打撃を受けており、双方の思惑が一致した形です。
また、トルコは、イスラエルとも外交関係の正常化で合意したばかりで、内戦が続くシリア情勢をはじめ、各国の利害が絡み合う中東の緊張緩和につながることが期待されています。
トルコ政府は27日、エルドアン大統領がロシアのプーチン大統領に宛てて「ロシア軍機のパイロットの遺族と痛みを分かち合い、哀悼の意を表したい」とする書簡を送ったことを明らかにしました。
これに対してロシア大統領府は、トルコ側から「申し訳ない」とする内容の書簡が届いたとして、謝罪と受け止めていると発表しました。
トルコがロシアに対して書簡を送ったのは今月半ばに続いて2度目で、ロシアも来月、黒海沿岸のソチに周辺国を集めて開く経済会議にトルコを招待するなど、両国が関係の修復に向けて歩み寄りを見せています。
ロシアは、トルコ経由でヨーロッパに天然ガスを輸出するパイプライン計画などの再開に期待を寄せている一方、トルコは、ロシアによる経済制裁で観光や農業に大きな打撃を受けており、双方の思惑が一致した形です。
また、トルコは、イスラエルとも外交関係の正常化で合意したばかりで、内戦が続くシリア情勢をはじめ、各国の利害が絡み合う中東の緊張緩和につながることが期待されています。
トルコ大統領 関係修復に決意示す
トルコのエルドアン大統領は27日、首都アンカラで行った演説で、「ロシアのプーチン大統領に送った書簡で、撃墜事件について深い悲しみを表すとともに、中東地域で両国が果たすことのできる協力の在り方について伝えた」と述べました。
そのうえで、「トルコは、ロシアにも、われわれにも何の利益ももたらさない現在の状態を終わらせ、直ちに関係を正常化する」として、ロシアとの関係修復に向けた決意を表明しました。
また、トルコのユルドゥルム首相は国営放送の番組で、「29日か30日にエルドアン大統領がプーチン大統領と電話で会談する予定だ」と明らかにし、ロシア側への働きかけを強める考えを示しました。
そのうえで、「トルコは、ロシアにも、われわれにも何の利益ももたらさない現在の状態を終わらせ、直ちに関係を正常化する」として、ロシアとの関係修復に向けた決意を表明しました。
また、トルコのユルドゥルム首相は国営放送の番組で、「29日か30日にエルドアン大統領がプーチン大統領と電話で会談する予定だ」と明らかにし、ロシア側への働きかけを強める考えを示しました。