日本とロシアが与党交流「平和条約交渉前進を」

日本とロシアの与党間交流の一環として、自民党の田中和徳国際局長が、ロシアの与党「統一ロシア」の党大会に出席して、ナルイシキン下院議長や政党の幹部と会談し、北方領土問題を含む平和条約の締結に向けた交渉を前進させるべきだとする考えを伝えました。
ロシアのプーチン大統領の側近で、今月16日に日本を訪れたナルイシキン下院議長の招待を受けて、自民党を代表して田中和徳国際局長が26日と27日の2日間、モスクワで開かれた与党「統一ロシア」の党大会に出席しました。
田中国際局長は27日、記者団に対し、ナルイシキン下院議長や「統一ロシア」の幹部と個別に会談したことを明らかにし、会談の中で、「平和条約、領土問題も含めて前に進めるチャンスを迎えており、これをものにしてほしいと述べた」として、安倍総理大臣とプーチン大統領のもとで交渉を前進させるべきだと伝えたということです。
また、先月の首脳会談で一致した日ロ間の安全保障協議の開催について、来月開く方向で調整が進んでいると説明しました。
日ロの与党間では、ことしに入って自民党の高村副総裁をはじめ、稲田政務調査会長がモスクワを訪れるなど活発な交流が行われています。