官房長官 安否不明の7人の日本人「極めて厳しい状況」

官房長官 安否不明の7人の日本人「極めて厳しい状況」
k10010581261_201607022107_201607022109.mp4
菅官房長官は2日夜、臨時に記者会見し、バングラデシュの飲食店で起きた人質事件で、安否の確認ができていない7人の日本人について、事実関係の確認に全力を挙げているものの極めて厳しい状況にあるという認識を示しました。また菅官房長官は、事件の被害者の家族などから要請があれば、政府専用機を現地に派遣する考えを示しました。
菅官房長官は、バングラデシュの飲食店で起きた人質事件について、「本日午後、バングラデシュ軍関係者が記者ブリーフィングを行い、『13人救出し、そのうち1人は日本人、2人はスリランカ人、20人死亡、遺体は病院に搬送』との情報を発表したと聞いている」と述べました。
そして、菅官房長官は、安否の確認ができていない7人の日本人について、連絡は取れていないとしたうえで、「事実関係の確認に全力を挙げており、コメントは控えるが、極めて厳しい状況にあると認識している」と述べました。
そのうえで、菅官房長官は「政府としては引き続きJICA=国際協力機構とも連携しつつ、事実関係の確認を進めるとともに、政府専用機の派遣を含め対応に万全を尽くしていく」と述べ、事件の被害者の家族などから要請があれば、政府専用機を現地に派遣する考えを示しました。
さらに菅官房長官は、記者団が「7人以外に事件に巻き込まれた可能性のある日本人はいるのか」と質問したのに対し、「それはないと思っている」と述べました。
一方、菅官房長官は、みずからが参議院選挙の遊説に行ったことに、野党側から批判が出ていることについて、「内閣総理大臣が、直接、陣頭指揮を執っており、政府としては全く問題ない」と述べました。