トルコ 空港自爆テロ チェチェン出身者が犯行指揮か

トルコ 空港自爆テロ チェチェン出身者が犯行指揮か
トルコ最大の都市、イスタンブールの国際空港で起きた自爆テロ事件で、地元のメディアは、ロシア南部のチェチェン出身で、過激派組織IS=イスラミックステートに参加していた男が犯行を指揮したとみられていると伝え、捜査当局はこの男の行方を追うとともに事件の解明を進めています。
トルコ最大の都市、イスタンブールにある空港で先月28日に起きた自爆テロ事件では、44人が死亡、200人以上がけがをしました。
トルコの地元紙によりますと、捜査当局は、自爆した3人の容疑者のうち、2人の身元を特定し、2人がロシアのパスポートを使っていたことが分かったということです。
また、捜査当局はアパートの近くのあるごみ箱から見つかったノートパソコンや、周辺の店から提出を求めた監視カメラの映像などの解析を進めています。地元の主要なメディアは、捜査当局が、ロシア南部のチェチェン出身のアフメド・チャタエフ容疑者が犯行を指揮したとみて捜査を進めていると一斉に伝えました。
チャタエフ容疑者は、シリアに渡って過激派組織ISに参加し、去年10月に首都アンカラで100人以上が死亡した自爆テロ事件やイスタンブールでことし3月に起きた自爆テロ事件など4件の事件についても関与が疑われていると伝えています。
捜査当局は、チャタエフ容疑者の行方を追うとともに、自爆した3人の容疑者にどのような指示を与えていたのかなど捜査を進めています。