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 帰還困難区域を除き来年3月31日に避難指示が解除される飯舘村で1日、帰村準備のために自宅に泊まれる長期宿泊が始まった。これまでの滞在は日中に限られていたが、長期宿泊で村に戻った人々は、久しぶりにふるさとで夜を過ごす喜びをかみしめていた。

 同村草野に自宅がある佐藤忠三郎さん(75)は1日朝、避難先の国見町の仮設住宅から村に戻り、早速、ミシンでこたつカバーづくりに取りかかった。

 原発事故前は林業に携わりながら、自宅用の野菜や米も作っていた。しかし、避難先では何もすることがない。「生きがいを感じたい」と、同じ仮設住宅に避難していた義母(96)からミシンのかけ方とはぎれを使ったこたつカバーの作り方を習った。

 仮設住宅は狭すぎるため、日中…

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