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第百十八話:鎮魂歌(8)
◆一つ目:キース・グェンダル
◆二つ目:キースの部下
◆
「キース様、やはりトランスポートは動作致しません。原因は、入り口の方にある方だと思われます」
「先日メンテナンスを終えたばかりのトランスポートが直ぐに不具合を起こすとも思えない。それに、こんな絶妙なタイミングで事故が起きるなど希有であろう。ならば、破壊されたと考えて行動すべきか」
『蟲』の使い手の襲撃時に地下通路から逃げようかと思ったが・・・嫌な予感がした。
『アームズフェント』の外を囲んでいるというのに動かない蟲達は何を待っているかと考えた。更に、蟲達の主だと思われるレイア・アーネスト・ヴォルドーの姿は確認されていない。最悪の場合は、我々の逃走経路である地下に先回りされている事だ。
あの、性根の腐った性格をしている『蟲』の使い手の事だ。何の考えも無しに、『アームズフェント』を包囲したわけでもあるまい。どうせ、我々が苦しみもがいて死ぬのを高みの見物をしようと決め込んでいるに決まっている。
よって、確証こそ無いが直感に従い他の幹部達と分かれて『ネムロ遺跡』に逃げ込んだのだ。その道中、部下が蟲を数匹始末した事により直感が正しかったと認識出来た。本来、幹部と一部の者しか知らない地下通路・・・あれは罠であると。
だが、例え罠だと分かっていても選べる選択肢は多くはない。私個人としては、一人でも多くのギルド幹部が逃げ出す事に成功して此度の戦争の落とし所を付けて身の安全が確保されることが理想的だ。
「して、いかが致しましょうか。幸い、食料などの物資は余剰があり当面心配はありません。戦力に関しましても、十分あるかと」
『ネムロ遺跡』50層にあるこの場所は、高ランク冒険者の赤子を先兵に育成する場所でもあり、我々幹部専用のレベリングを行う場所でもある。よって、我々ギルドと蜜月の関係を結んだ高ランクモンスターや高ランク冒険者などが常時待機している。
モンスター達を何度も半殺しにして、力で従わせたクロッセル・エグザエルのお陰でこの階層を手にする事がかなった。この施設建造にあたり出費こそ大きかったが、もたらした利益はそれ以上のものだ。
「具体的にはどの程度持つのだ。場合によっては、迷宮での食料集めも考えねばなるまい」
「何もしなければ1ヶ月で食料が底をつきます。切り詰めれば1.5ヶ月は持つかと思います」
余り時間は残されていないな。だが、考える時間が出来ただけでもよしとしておこう。
まず、考えるべき事は・・・『蟲』の使い手がトランスポートを破壊した理由だ。
この階層へのトランスポートを使った移動は、一般開放されていないし知る者も極めて少ない。だが、『蟲』の使い手ならば、無理矢理情報を抜き出したり、管理人の肉体を操作する事などお手の物だ。
私としては、一気に追いかけてきて始末されるのだと思ったが・・・違ったようだ。警戒心の強い『蟲』の使い手の事だ。罠でもあると思ったのだろう。その勘違いのお陰で時間が稼げたがな。
「そうか・・・エリア。お前の私見で構わん。『蟲』の使い手がこの階層に到達する可能性。また、一介の冒険者のふりをして入り口まで戻る事は可能か?」
私の部下での間違いなく最強であるエリア。元は、どこぞの高ランク冒険者同士の子供であったが、すり替えて一から育て上げた一級品だ。私よりも強く、武闘派幹部すら倒せるであろう。
「前者についてですが、間違いなく可能です。それも、不眠不休で移動が可能と想定した場合には、数日でここまで来るかと思います」
「はっ・・・『モロド樹海』より広大ではないにせよ一層一日と称されている『ネムロ遺跡』をか。化け物だな『蟲』の使い手も」
「信じがたい事なのですが事実だと思われます。その裏付けとして『アームズフェント』の外に降りました大型の蜘蛛のようなモンスターを覚えておられますか?」
「あぁ、新種のモンスターだな」
新種のモンスターなど滅多に発見されないというのに、ここ最近じゃ『蟲』の魔法産の新種のモンスターが大量に図鑑を埋めている。迷惑な話だ。
「はい。そのモンスターですが・・・アレと似た雰囲気をしておりました」
「・・・その意味をわかって口にしているのだなエリア」
それが事実だとするならば、絶望的だ。五人目のランクAという事になる。ならば、なぜ今までギルドにその事実が報告されていなかったのだ。偉業を達成したというのに、それを己の心の内にとどめて何事も無かったかのようにするなど考えられない。
歴史に名前が刻まれるほどの事に全く興味がないというのか。
『モロド樹海』が既に踏破されており・・・その最下層にいたモンスターが『蟲』の使い手の手中にあると仮定する。『蟲』の使い手だけでも手に余るというのに、ランクAのモンスターに該当するモンスターと無数の高ランクモンスターを同時に相手にする必要があるのだ。
規格外のランクAと言われるだけあって、存在その物が理不尽だ!!
ドン
「キース様、落ち着いてください」
「分かっている。・・・・・・・・・目には目を歯には歯を。化け物には化け物をだ!!」
本来であれば、交渉材料として用意しておいた私の最後の財産。だが、『蟲』の使い手との交渉に地位も名誉も金も全て通用しないのがハッキリと分かった。奴は純粋に、我々ギルド幹部を殺したいという思いだけで動いている殺人マシーンだ。
ただで殺されてやる物か・・・この私にだって意地がある。可能な限り周りを巻き込んで被害を大きくして散ってやる。
◇
ギッギ(今なら、お父様に抱きしめられる権利をこの一郎がプレゼント!!)
なぜか、三つ巴の戦いの筈だったのに暇をもてあました一郎を筆頭にする愉快な仲間達が女の戦いにちょっかいを出し始めた。本人曰く、『世の中、雄雌が半分づつ。雄個体を三人で取り合っているのだから雌を狙えば勝利間違いなし』という素晴らしいアイディアで破竹の勢いで蟲系モンスターを連れてきている。
いや、確かに、勝てたら叶えられる範囲で何でも一つ願いを叶えてあげるよと伝えたら、『うん? 今、何でもっていったよね!? お父様』といって私に念押しで確認を取って今に至った。
どうやら、この私の変身した姿は、蟲達にとっては傾国の美男子だそうだ。おかげで、ほいほい雌個体が釣れる。いや、本当に面白いようにね!! だけど、一郎は知っているのだろうか・・・この私へのアプローチの順番が蟲達の雌個体で厳格に管理されている事を。
まぁ、他でもない一郎の頼みならば、抱きしめてあげる位やってあげてもいいのだが・・・何匹連れてくるんだよ!! というか、こんな簡単に私の戦力補充が出来るなんてこの年齢で初めて知ったわ。今まで強引に力でねじ伏せていたのだが・・・今後は色仕掛け方向でいくわ。蟲系モンスター相手にハニトラが有効だなんて、学会もビックリな新発見だよ。
だが、そんな一郎が集めてきた蟲達もこれまでのようだ。
蛆蛞蝓ちゃんが、一郎の動きに気がついて真っ先につぶしに来たのだ。しかも、ご立腹のご様子だ。
ストン
地面に着地して触手で作り上げた翼を収納した。伸縮自在だとはいえ、あのサイズの翼がどうやって触手で作られているのか、どうやって格納したのか疑問につきない。
モナァ(一郎様。あまり、おいたが過ぎると・・・わたくしでも怒っちゃいますよ。後、手伝いをしているステイシス達もです!!)
ガクガクガクブルブルブル
蛆蛞蝓ちゃんが睨みをきかせただけで、一郎やステイシス達だけに留まらず集まってきた蟲達が全員が私の後ろに回り込んだ。蛆蛞蝓ちゃん一匹になんて情けないと思っていると、身の危険を察してか我先にと影の中に逃げていく蟲達。
ウルウル
一郎の口車によって集められた蟲達が涙目でこちらを見ている。そ、そんな目で見ないで!! 分かった!! 分かりましたよ!! みんな仲間に入れてあげるから。
ギッギ(後、後一歩だったのに!!・・・・・・あ、お父様が一番沢山連れてきた子にご褒美で何でも願いを叶えてくれるって!! では、さらばじゃ~)
最後にとんでもない爆弾発言を残して一郎が影の中に戻っていった。おぃおぃ、若干言葉が足りてないでしょ。叶えられる範囲でという前提条件が抜けている。というか、それは一郎だけに付けた条件であって・・・あの三匹には内緒だったのに。
モモナナナナァァァ(お父様ぁぁぁぁ!! それは、本当ですか!? なぜ、一郎様にだけ・・・私たちがお嫌いなのですか。しくしくしく)
涙を流して訴える蛆蛞蝓ちゃん。
蛆蛞蝓ちゃんに歩み寄り、そっと抱きしめた。
「そんな事有るはず無いだろう。私は、みんなの事が大好きだよ。ほら、泣いてしまったら、綺麗な顔が台無しになってしまうよ」
蛆蛞蝓ちゃんの涙を指でそっと拭き取ってあげて、なでなでしてあげる。これぞ、瀬里奈さんから教わった対女性講座の成果だ。
モナナ(お父様~。わたくしも大好きです)
モキュ(お父様~)
ピッピ(お父様~)
いつの間にか、仲間が増えている。この私にも感づかれずに出てくるとは流石としか言えない。絹毛虫ちゃんと幻想蝶ちゃんについては、全員外に出て行ったと思っていたが影の中に残っている個体がここぞというタイミングで出てきた。
役得役得といって、いつまでも離してくれない可愛い蟲達。他の子達と違い蛆蛞蝓ちゃんは、一人だからこんなところで油を売っていたら勝負に負けちゃうよ。まぁ、本人が良いならそれでも構わないけどね。
「後付けになってしまったけど、そうだね・・・沢山モンスターを連れてきたら。叶えられる範囲でお願いを聞いてあげるよ」
モナァ(じゃ、じゃあ!! お父様とデートがしたいとお願いしても!?)
「もちろん」
その程度、全然お安いご用だ。蛆蛞蝓ちゃんには、日頃からお世話になっているからね。無論、その際にはレストランを貸し切りして一緒にディナーでも楽しもうじゃないか。なーに、これでも顔が広いので多少の無理は通せるさ。
モキュウ(お父様と添い寝がしたいとお願いしても!?)
そのお願いはいつも叶えている気がするのだが・・・まぁ、その程度の事でよければいつでも言ってくれれば良いさ。なんだったら、ベットの中で毛繕いだってしてあげちゃうぞ。
ピッピ(お父様に背中を流して欲しいとお願いしても!?)
背中・・・幻想蝶ちゃんの柔肌を傷つけないように丁寧に洗うのは至難の業だが頑張ろう。だけど、お父様の背中も洗って貰うからね。娘達に背中を洗って貰えるなんて幸せだわ。
ゾワ
あら、なぜか悪寒がする。
モモナ(ついに、この私が本気を出す時が来たようですね。テスタメント様の遺伝子情報は、どこに保存していたかしら・・・むむむ)
・・・!? ちょ、ちょっとまって蛆蛞蝓ちゃん。何をやろうとしているんですか!? この私の専売特許だと信じていた能力付与を再現するつもりなのか!! そんな事が・・・・・・可能だわな。
「こらこら、蛆蛞蝓ちゃん。なんとなく、やろうとしている事は分かったけど、お父様は、いまのままの蛆蛞蝓ちゃんが好きだな」
モナァァ(お父様~。わかりました、他の子の力を借りずともトップを取って参ります!! それでは~)
ズドーーン
バネのように肉体を改造して、身体を伸縮させた反動で一気に遠くへと移動していった。斬新な移動方法だな・・・。
モキュゥ(危なかったわ。蛆蛞蝓ちゃんがそんな奥の手を持っていたなんて。だけど、お父様が止めてくれたおかげで一安心です。では、私も仲間にこの情報を伝えに行かなくては・・・ステイシスさん~)
ピッピ(私も直ぐに知らせないと、ステイシスさーーーん)
ムッシュシュ((はいはーーい。可愛い子の為なら、苦労は買ってでもやりなさいって瀬里奈様が言ってました。どこまででもお運び致します))
間違ってないぞステイシス。私の蟲の中でも戦闘力上位に位置する子が完全にパシリになっているのは、少々つらい。しかし・・・瀬里奈さんも私の蟲達に色々教え込んでいるな。
◆
キース様の指示で低層へ向かい、可能であれば入り口のトランスポートの修復をするように指示をされてここまで来てみれば信じられない光景が広がっている。
「なんと言う事だ」
「ナイン、余り覗き込むな見つかるぞ」
ここから2km程先にモンスターの大群がいる。外であれば、多種多様なモンスターが徒党を組んで行動する事もしばしば耳にする。だが、迷宮内部では初めて見た。『蟲』の使い手が生存していると聞かされているから、蟲系モンスターなら分かるが・・・これは何事だ。
遠目だからハッキリとはしないが・・・この階層にいると思われる全ての種族が揃っている。蟲系モンスターに至っては、アルビノという希有な特徴を有していない事から『蟲』の使い手の手駒になる前の状態だ。
「この状況をどのように捉えるザイ」
「わからん・・・だが、あのモンスターの大群が向かう先に途轍もない恐怖を感じる」
同感だ。大自然の驚異に立ち向かうといった絶望感・・・だが、34層への入り口はその絶望感漂う先にあるのだ。モンスター達の眼なら欺ける可能性は高いだろう。だが、化け物相手にはそうはいかないだろう。
「引き返すかナイン。キース様に報告して対策を・・・」
「戻れるはずが無いだろう。だが、一つだけ分かることがある・・・逃げ帰ったとしてもアレが徐々に迫ってくるのだ。要するに、我々が助かる道もキース様達を助ける道もアレを踏み越えるしか無いと言うことだ」
そう、化け物達が居たので引き返してきましたなんて報告して見ろ・・・間違いなくキース様に殺されるだろう。それに、まだ見つかったというわけじゃ無い。
「作戦は、あるんだろうなナイン」
「作戦と言えるかは、微妙だが・・・あの大群を利用する。広範囲魔法を全力で放ち、混乱に乗じて34層へと逃げ込む。後は、死ぬ気で逃げるだけだ」
運が良ければ、追ってこないだろう。時間を浪費してまで我々を捕らえに来る可能性は、高くは無い。『火』と『風』の魔法を合わせることで非常に広範囲に魔法をぶつけることが可能だ。しかも、威力に関しても申し分ない。群生型の脆弱な蟲系モンスターならば、消し炭となること間違いないだろう。その混乱に乗じて、行動を起こせばなんとかなる。
「いや、待て!! 『蟲』の使い手の他に誰か居るぞ」
岩陰で視認できなかったが、他にも誰か居たのか。この階層に居た冒険者なのだろう。かなりデカいな・・・そうデカい。そして、状況は我々が想像している事より遙かに悪い事を理解した。
信じたくなどはないが・・・アレは。
「『聖』の双子だ」
あっ・・・『蟲』の使い手が、こちらに向かって指をさした。
◇
まさに、圧巻だ。
蟲系モンスターだけかと思いきや、種族問わず魅了してくるとはね。
何匹かの絹毛虫ちゃんが丸坊主になっており、代わりにモンスター達が毛を持ってニヤニヤしている。だいたい、どんな事情があったか想像するに容易い。その姿を私に見られるのが恥ずかしいのか、『いや~、お父様。後生ですから、見ないでぇぇぇぇ~』と叫びながらズコズコと影の中へと入って隠れていった。恐らく一ヶ月は、生え替わるのに掛かるだろうから、大変だろう。
幻想蝶ちゃんは、溢れんばかりの色気で獲物を釣ってきたようだ。ちらりと、幻想蝶ちゃんの方をみたら、『お願いだから見ないでくださいお父様~』と、涙声で言われてしまった。羽を大きく広げてポージングしているのは分かるのだが・・・私には理解できなかった。だが、モンスター達が目が飛び出るほど凝視しているのだから、きっと素晴らしく色っぽいのだろう。
蛆蛞蝓ちゃんの後ろには、虚ろな瞳をしたモンスター達がゾンビのようにアーーウーーーとか言って並んでいる。なんでも、「ちょっと、頭の中を弄っただけです!! 大丈夫です、後で戻します」と物理的過ぎて笑えない。護衛として付いていったので、モンスター達の脳髄に直接針を差し込んで電流を流す事で何かを上書きしているのは分かったけど、一体何世紀先の技術を再現しているのか見当も付かないよ。
「これは、困った」
量、質、種類などそれぞれがどれかに優れており、甲乙付けがたい。何より、一番の問題は・・・ここで優劣を付けてしまうと、蟲達の仲に亀裂を生む可能性もあるのだ。しかも、よりにもよって、絹毛虫ちゃん、幻想蝶ちゃん、蛆蛞蝓ちゃんという蟲達の高嶺の花といっても過言で無いモンスター達なのだ。
よって、ここはお父様であるこの私が、三倍がんばれば良いだけのことだ!!
添い寝だろうが、入浴だろうが、デートだろうが何でも付き合って見せましょう。
「旦那様、ここより西へ2km程先に人のような物が一瞬見えました。ご確認できますか?」
裸眼で2km先を確認できるのか・・・エルフとは素晴らしい種族だな。私は裸眼じゃその距離は視認できないが、変身状態となっているこの私にとってはこの程度の距離など造作も無い。望遠機能に加え、体温で識別可能だ。魔法で姿を隠蔽したとしても体温まで隠す必要があると理解している者は殆ど居ない。
・・・・・・・・・二人か。
「この階層で冒険者にであったという報告は受けていない。更に下層から帰ってきた者なのか・・・それとも、目的地が近いのかどちらだろうね」
現在、35層・・・当然の事ながらこの階層でまともに狩りができる冒険者ともなれば高ランク冒険者でもそれなりの実力を有しているだろう。教え子達の話では、著名な冒険者達は既にこの『アームズフェント』から居なくなっているとの事だ。真偽は定かで無いがな。
「捕らえますか?」
「無論だ、ゴリフリーナ。普通の冒険者なら食料を渡す必要があるからね。ちなみに、二人の予想だと、どっちだと思う?」
隠れている事と更に下の階層からの来訪者という事から考えて、怪しさ抜群だ。トランスポートが一般開放されている階層から離れているこの場所だ。二人もそれは承知している。
「勘でよろしいのでしたら、黒かと思います」
「私も黒で間違いないかと思います」
よし、ならば間違いないであろう。ゴリフターズの女の勘が敵だと言っているのだ。
「脳さえ無事なら、それで構わん。頼めるかな二人とも」
にこりと二人が微笑み快諾してくれた。
全身を『聖』の魔法で包むと一直線に西へと突撃していった。障害物など全て粉砕しての本当の一直線だ。頼もしい限りだが・・・敵側は青ざめているだろうね。あらゆる障害物を粉砕してもう突進してくるランクAなのだ。止める術など持ち合わせてはおるまい。
「さて、二人が帰ってくるまでに判定を出すとしよう。絹毛虫ちゃん、幻想蝶ちゃん、蛆蛞蝓ちゃん・・・全員、迷宮から帰るまでに予定を開けておくんだよ」
みんな一瞬考え込んで直ぐに私の意図を理解してくれたようだ。そして、歓喜の声が上がった。遠くの悲鳴などがかき消えるかのような歓喜の声だ。
次話で最後の幹部・・・キース・グェンダルとご対面だ!!
その首!!もらい受ける~。

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