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第八十一話:教団(2)
◆一つ目:瀬里奈さん
◇
まさか、ゴリヴィエがたった三日でゴリフターズの許可を得て『ネームレス』まで戻ってくるとは予想外であった。ゴリフターズも従姉妹には、甘いという事か。どちらにせよ許可を得て戻ってきたのだから私も約束を守る必要がある。
「で、分かっていると思うが…お前達は私のオマケだ。粗相なんてしたら、この私が直々に手を下すからな」
「当然です!! このゴリヴィエ、大貴族の一員であるが故に礼儀作法についても完璧です!!」
私が言いたいのは、そのポージングとタルトの漏らす癖の事なのだがね。私の立場だけでなく、『神聖エルモア帝国』の看板に泥を塗らないでくれよ。一応、私は特使として行くんだからさ。
「………か、帰りたい。何もかも投げ捨てて逃げ出したい」
『聖クライム教団』には、ゴリヴィエとタルトを一緒に連れて行く事にした。万が一!! 『筋肉教団』設立の認可を頂けた際に教祖と副教祖に名を連ねている者がご挨拶しないのは大問題だからだ。ゴリヴィエの横でぐったりするタルト…何もかも諦めて開き直れば楽になれるだろうに。
『聖クライム教団』のトップである教祖様にお目通りが出来る事など滅多にない事だぞ。良い意味で顔を覚えられるか、悪い意味で顔を覚えられるか分からないけどね。もし、悪い意味で顔を覚えられたら無事に国を出る事は叶わないだろう。
今現在は、私の蟲車を使って『聖クライム教団』まで走っている最中だ。特注した水陸両用キャリッジは、広さや設備もさる事ながらバネを用いており、揺れに対して非常に強い特性を持っている。その為、快適な旅が実現できる。しかも、これを引くのは最近名前をつけてたステイシス…テスタメントの複製体の蟲である。通常より重いキャリッジであろうが、どんな悪路であろうがキャリッジを付けても馬車以上の速度で走破出来る。
蟲車の運転手としてゴリヴィエとタルトがキャリッジの外で頑張っている。
当然である。年頃の男女が密室で一緒に居るなど間違いが起こっては、ゴリフターズに申し訳が立たない。故に、二人は外だ。
ムシュシュ(流石、お父様。ゴリフリーテ様とゴリフリーナ様に対しての気遣いが素晴らしいです。あっ!! あんなところに野生のイノシシが!! チラチラ…ちょっと、花を摘みに行ってきます!!)
蟲車が急に止まった。ゴリヴィエとタルトは何事かと思ったようなので、ステイシスがおやつを食べに行ったと教えてあげた。木々をなぎ倒して一直線に突進する様子はイノシシから見たら衝撃であろう。イノシシの絶命が鳴り響く。
「強いですね。ステイシスという蟲」
「馬の代わりだと思っていたけど明らかに私より強いじゃないですか!! 一体、どれだけ規格外なんですか」
複製体とはいえ、『モロド樹海』最下層に居たぬし的なモンスターだ。今のゴリヴィエならば、ステイシス相手でも勝てるだろうが…腕の一本は犠牲になる覚悟は必要だ。
ムッシュ(げぷー、スッキリした。あ、これお土産です。これを食べて早く美味し…綺麗になってね!! ずっと、待っているから!!)
ステイシスがイノシシの頭部をタルトにプレゼントしている。どうやら、タルトの事が気に入ったのだろうか…。いいや、あの目は違うね。あれは、太らせてから美味しく食べたいと考えている狩人の眼だ。
「何をしているのですタルト。早く受け取りなさい。殿方からのプレゼントです。失礼ですよ」
私の可愛い蟲がプレゼントを持ってきたんだ。受け取れタルト!! そして、たくさん食べて肉をたっぷり付けてなさい。その為ならば、この私が食事代を全額負担してやろう。毎日でも満漢全席を食わせてやる。
「レ、レイア様!! この子、美味しそうとか言ってなかった!? 言葉分からないけど、生存本能がビンビン警告音を鳴らしているんですが!!」
ほほぅ、よい直感をしている。いいや、美味しそうとは言ってないよ。美味し…までしか言っていない。
「気のせいだ。タルト君。私の蟲からプレゼントを貰えるなんて滅多に無いことだ。光栄に思うといい」
「あ、ありがとう」
タルトが困った顔でイノシシの頭部を受け取った。本日のタルトの晩御飯は決まった。イノシシ頭部の丸焼きだ。
しかし、順調すぎるのが怖い。『聖クライム教団』には、事前に連絡を入れているので国境付近に出迎えがいるはずだ。そこまで行けば、何が起ころうとも構わない。対応するのは、私ではないのだからね。
◇
蟲車の力をもってしても『聖クライム教団』までは、1.5日程度かかってしまう。迷宮で磨いた野営スキルがあるので町などに寄る予定はない。
「あの…レイア様。日も沈んで来ましたので、近くの町で宿を取りませんか?」
「問題ない。このまま街道を突き進め。私の経験上、こういう遠出する際に町に寄ると大体碌でもない事に巻き込まれる。それに、私が『聖クライム教団』に向かう事はギルドも知っている。邪魔が入る可能性も十分に考えられる」
休みたいタルトの気持ちも理解できるが…それはダメだ。
「それは、ありえますね。ここ最近、レイア様のおかげでギルドの評判がガタ落ちになってきておりますから何をしでかすか想像もつきません。そう考えれば、一刻も早く『聖クライム教団』に入り、迎えの者達と合流すべきですね」
『受付嬢Mの秘密』という私の蟲達が執筆した自費出版本。それが世間に大きな影響を与えつつある。一部の正義感溢れる冒険者達が、その本で書かれているギルドの秘匿施設を調べ始めたのだ。解答を持ってテストに臨んでいるようなもので、面白いようにギルドの不正が見つかり、低ランク冒険者や一般人の間では噂が絶えない。
ギルドも事態収拾の為に頑張ってはいるが、数が多すぎて後手に回っている。一般人にも広がってしまい全容が把握しきれていない程だ。一部の馬鹿な冒険者は、そのネタでギルドをゆすろうとして豚の餌になった者もいる。ギルドとしては、自ら豚の餌になりに来てくれる冒険者は、いつでもウェルカムらしい。探す手間が省けたという感じなのだろう。
ちなみに、その養豚場の豚達は、ギルドのバーで冒険者達に振舞われているランチメニューの材料だ。一度、豚に食わせてからお店に並べるのはギルドの優しさらしい。続刊には、このネタも載せる予定でいる。新刊発売は、来月下旬だ。
「ギルドの評判が良くないのは、今に始まった事じゃない。それに、私は何もしていないさ…ただ、真実9割嘘1割の本の出版に手を貸しただけだ」
嘘1割の部分は、「この物語はフィクションです」という見出し部分と「受付嬢M」というあたりだ。
「私も読みましたが、流石に真実9割って盛り過ぎじゃありませんかレイア様」
「そうでもありませんわよタルト。『ウルオール』では、既に書物の検証を行うべく予算が組まれております。レイア様が関わっている以上、信憑性は折り紙付きでしょう」
キュピーーン!!
私の中の第六感というべき蟲の知らせが来た。
数km先で商人の輸送馬車が襲われている気がする。モンスターか賊かは不明だが…これは罠の匂いがプンプンする。絶妙過ぎるタイミング。
偶然か…。
「いいや、ありえん。ゴリヴィエ、タルト…ルート変更だ。『クルセイユ大河』を横断しろ」
『クルセイユ大河』は、『神聖エルモア帝国』でも最大の川である。この川の恩恵もあり農業用水から生活用水に至るまで活用されている。
「えっ!? このまま直進した方が…いえ、何でもありません!!」
睨んだら素直に従った。言われた事を素直に実行していればいいのだ。タルトの意見など求めていない。どうせ、襲われている輸送馬車を見たら下らない正義感にかられて助けようなどと言うのだろう。
罠の場合は、「助ける」→「恩返しに近くの町へ」→「町では不穏な空気が」→「冒険者の方、御助力を」なんてテンプレートの流れが待っているに決まっている。悪徳貴族に重税をかけられて苦しいとか、高ランクモンスターに怯えているとか、出産が近い女性がいて助産婦がいない、とか考えられる展開はいくつもある。
はっきり言おう、関わる気など毛頭ないわ!!
怪しすぎるんだよ!! なんで、今日、この時間、このルートでそんな事件が起こっているんだよ。それだけの条件が全て重なるのは偶然では不可能。間違いなく、人為的な物だ。
………
……
…
『クルセイユ大河』の河川敷まで着いたのはいいが、当然正規ルートでないのでこの場所に橋などは存在しない。ステイシスがそのまま大河を横断すると思ったのだが、急停止した。キャリッジは、水陸両用で作っているのでこのまま飛び込んでも問題ないはずなのだが…。
ムッシュ(お父様!! 実は、僕泳げない!!)
「なんだってぇぇぇぇ!!」
言われてみれば、泳ぐ事を考慮してない身体構造にしちゃったよね。空は飛べるのに泳げないか。ゴリヴィエとタルトの二人を見る。
「『筋肉教団』設立の為ならば、キャリッジを引いて向こう岸まで泳ぎきってみせましょう」
「考え直してくださいゴリヴィエ様!! このキャリッジ…通常の三倍以上の重量ですから絶対に溺れちゃいますって」
水陸両用車だから、沈まないさ。それに、私も鬼じゃないからキャリッジを引いて泳げなんて言わない。
「右足が沈む前に左足を前に出せば沈まない。昔、偉い人がそんな事を言っていました。『水』や『風』の魔法も併用すればなんとかなるだろう」
「なるほど、それは盲点でした。それならいけそうです」
「落ち着いてくださいゴリヴィエ様!! そんな人間離れした技、不可能ですって」
人間離れしたワザって…ガイウス皇帝陛下やエーテリアなんて人間だけど出来ていたぞ。高ランク冒険者の間では割と一般的な技術らしいが…。私もちょっと肉体を弄れば水面を走る程度出来る。
「タルト君。ガイウス皇帝陛下やエーテリアは人間だけど、ちゃんと出来ていたぞ。まさか、人間である私達より身体的なスペックが優れている亜人である二人ができないはずないよね?」
「一部の超人を私のような一般市民と一緒にしないでください!!」
なかなか、反抗的なタルト君だ。残念だが…ランクB冒険者という時点で既にタルトは一般人と呼べる領域には既にいないのだよ。では、本当にできないか試せてもらおうじゃないか。
「苦手は、克服しないといけないよね。ステイシス…タルト君を向こう岸まで追いかけなさい。タルト君が、対岸まで渡りきれるまでに追いつけたら手足の一本程度なら味見していいよ。ステイシスは、泳げないけど河底を歩く事は可能だから…泳いで渡っていたら食われちゃうよ」
ムッシュ(こんなに早く機会が来るなんて。お父様大好き。さぁ、早く出発しましょう。じゅるり…)
「ゴリヴィエも参加いたしましょう。未来の副教祖たるタルトがこの程度の試練を越えられないはずがありません」
ゴリヴィエの絶対的な信頼をよそに、タルトが私の蟲と向き合って顔を青くしている。蛇に睨まれた蛙とはまさにこの事だな。
では、私もそのレースに参加してやろう。ハンデとして、このキャリッジは私が向こう岸まで運ぶ事にする。尤も、第二形態になるので空から運ぶがね。この重量なら運べるレベルだ。
ベキベキ
「では、各々準備が整ったようだね。安心しなさい。10秒後にステイシスを出発させるから。では、3…2…1…スターーート!!」
「絶対に逃げ切ってやるうぅぅーーー」
タルトが身体強化まで使ってのロケットダッシュ。水面に着地する瞬間に『風』の魔法で足の裏と水面に薄い膜を作り、沈まないように水面を走っている。複数の魔法を無詠唱で同時使用など、一流の仲間入りの証拠である。
「成長しましたねタルト…負けてはいられませんね!! はあぁぁぁぁぁ」
どうでもいいからポーズ決めている暇があるならタルトを追いかけろ。ゴリヴィエもステイシスの餌対象なのだからね。追いつかれたらガブリといっちゃうぞ。
ムシュス(5…4…3)
「今、何時だっけ?」
ムッシュ(18時!! 18…17…16…15…)
この程度は、サービスしてやってもいいだろう。私がこれだけ気遣いしてあげているのだから、もう少し従順になって欲しいよね。
「私も行くとしよう」
いつもより羽根を大きくつくり、キャリッジの上に登った。
流石に重いな…だが、問題ない。私とて、常日頃鍛えているのだ。伊達に、ゴリフターズを娶ったわけではない。二人に似合う旦那になるように日々努力しているのだ。
「ステイシスが溺れた時の対策に何匹か付き添わせておくか。では、向こう岸で待っているからね」
恐らく、川底を走って渡りきるだろうが…念には念を入れておく必要があるよね。
◇
無事に向こう岸にまで渡りきった。
ゴリヴィエは、密かに全身にワセリンが塗ってあった事もあり、全く濡れていない。上空から渡る様子を見ていたが…水面をゴリヴィエが軽やかなステップで渡る様は容姿さえ目を潰れは水上の妖精だ。だが、何を思ったのか所々でポージングを決めて、タルトの腹筋を崩壊させた。
タルトは、大爆笑で腹筋が崩壊するまでは順調だったのだが、ゴリヴィエの腹筋崩壊技のせいで対岸まで残り3割の所で集中力が切れて水没。それからは、背後から迫り来るステイシスとデスレースを頑張っていた。ずぶ濡れではあるが・・・五体満足だ。
ステイシスは、川魚という目先の餌に釣られてしまいタルトという大物を逃がしてしまった事を悔しがっていた。それがなければ、タルトの手足は無事ではなかっただろう。
「まだ、先は長いぞ。街道に復帰して、走り抜ける。ゴリヴィエ、タルトを介抱してやれ。その間、晩飯の準備を済ませておく」
タルトは、死んだようにくたばっており、ゴリヴィエに担がれて焚き火の前でぐったりだ。体力も魔力も底をついている感じだな。全く、手間をかけてくれる。
ここは、蟲料理を振舞ってやるしかないだろう。これを食べれば、一発で元気になれる事間違いなし。料理得意な蟲達が続々と作業に取り掛かっていった。お父様が腕を振るおうと思ったけど、蟲達の出番を取るのも悪いと思い、引き下がった。
◆
楽しいわ!!
予算無制限で好きな家を作っていいなんてレイアちゃん、気前がいいんだから!! この瀬里奈と可愛い蟲達が考案した最先端の技術の粋を結集して難攻不落の要塞…じゃなかった、立派なお屋敷を建設してみせるわ!!
ムシュゥ(重いぃ~…完全に重量過多ですよ。瀬里奈おばあちゃん)
ギィィ『お婆ちゃん!! お母さん、もしくは瀬里奈お姉さんと呼びなさいと何度言ったら…あ、その子に鉄筋一本追加で』
ムムッシュ(くっくっく、馬鹿なヤツめ。瀬里奈お婆ちゃんの前ではお姉さんと呼ぶようにあれほど仲間で話し合ったのに…)
ギッギ『あら、素直な子ね。瀬里奈、素直の子大好きよ。貴方にも鉄筋追加ね!!』
ムシ(ぎゃふん!!)
レイアちゃんからの応援で来てくれたステイシスちゃん達は本当に良い子達だわ。この調子ならスケジュール通りに完成しそうだわ。
5階建ての四角錐の形をしたピラミッド型の住居。骨組みは、鉄で外壁に防弾チョッキ並の強度と言われる蜘蛛の糸を用いており、対衝撃耐性は抜群だ。他にも耐熱、耐寒、耐塵などの考慮も忘れていない。万の軍勢が攻めて来ても簡単に落とせない住居だ。
更に、最近地下で発見した天然ガスを用いたトラップも整備中だ。天然ガスは、無色無臭である為、充満しても人の嗅覚では気づけない。それを利用して、住居の周りに天然ガスを充満させてから、一気に爆発して吹き飛ばすという危険極まりないトラップも用意している。屋敷の強度は、大爆発にも耐えられる計算だ。
カラカラカラ
ギィイ(お母様!! 地下に侵入者です!! 地底湖から潜入されたと思われます)
今度の侵入者は、川を遡って地底湖からとは…なかなかの使い手かしらね。当然、今まで送り込まれてきた刺客達より強いでしょうが、問題ないわ。
ギギィイ『第一種戦闘準備!! 戦闘員は、直ちに倉庫から武装を受け取りなさい。侵入経路から移動予測して第36大格納庫に誘導を』
分厚い鋼鉄製の鉄板で抜け道を塞ぐ事で侵入者を目的地まで誘導する。こちらの誘導に従わない場合には、水責め、ガス責め、蟲責め、などが実行される。高ランク冒険者になれば、毒に対して非常に高い耐性を持っているので…二酸化炭素が送り込まれる。防火扉で密閉された空間に二酸化炭素が充満する事で高ランク冒険者といえども、昏睡に至るまでさほど時間がかからない。なんせ、二酸化炭素という物質も特性も理解していないのだ。
ムシュゥ(やった!! 侵入者だ。お仕事から解放されるぞぉ)
ムシュ(新兵器の実戦テストだぁ)
可愛い蟲達の間で瀬里奈ウェポンと呼ばれる兵器。
天然ガスを利用した火炎放射機。ガスが通っている壁にホースを刺す事でホースの先からガスが噴射される。それに火種を加える事で『火』の魔法使いも真っ青な程の火力が出る玩具。
空気を溜める蟲を使ったエアーガン。溜め込んだ空気を一瞬で吐き出す力を利用して蟲弾を弓矢以上の速度で放つ。速射性こそないが、隠密性能は抜群だ。弾に蟲を利用する事で一発でも体内に入れば蟲が心臓を食い破りにいく。
ギギ『この瀬里奈作の狙撃銃S 16。今日もハイヴの平和を守るために出動!!』
銃火器モドキを装備した蟲達が続々と持ち場に向かっていった。相手が何人で来ようと地の利は私達にあり!! 私もシガレットチョコを咥え、S16を担ぎ地下への穴へと潜った。
ギィ(出動される皆さん~、侵入者が女性の場合には右手は残しておいてくださいね。その他の部位は、後で切り分けますよ)
ここに拠点を構えて何年にもなるけど、まもなく完成する。レイアちゃんに御願いして準備していたアレが。
新年度始まって、また忙しくなってきた(´・ω・`)
今週分を投稿して月末(二次選考発表位)までゆっくりするお。
どうでもいいですが…ブラッドボーン楽しいおヽ(・∀・)ノ
フロム脳の作者は、マゾゲー大好き。

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