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第五十九話:感染拡大(5)
二次選考という壁は大きかったです。
しかし、これからも頑張って執筆していきますのでよろしくお願いいたします。
新鮮で健康な検体が手に入ったおかげで、特効薬の研究が非常に捗っている。だが、問題があるとすれば、この倉庫のスペース的な問題である。よって、使い潰したのは処分する。
「俺は、まだ使える!! お願いだ止めてくれ」
「止めてくれと泣き叫ぶスラムの少女に対して、聞く耳持たずに暴行に及んだ人のセリフとは思えませんな。残念ながら、君より鮮度のいい検体が手に入ったのでね。ベッドを開ける為に、死ね」
「いやだぁぁぁぁ!! あんな死に方なんてしたくね。あ゛ああぁぁぁぁぁぁぁぁ……」
今か今かと、お食事を待っていた蟲達に向かって騎士団員を放り投げた。蟲達が一斉に飛びかかり我先にと食べ始める。肉が引きちぎられる音や骨が砕ける音が部屋に響いた。ベッドに縛られている検体の顔が真っ青を通り越して死人みたいになっている。
「いかんな…貧血かな、脈拍も異常だ。大事な検体を失うのは、もったいない…蛆蛞蝓ちゃん、早急に治療をしてくれ」
モナー(お任せ下さい。はーい、お注射しますね。チクっとしますが我慢しましょうね)
ブスリと検体に触手が刺さり、鎮静剤が投与されていく。他の薬物と試験薬が混ざってしまうと効果が正しく認識できないので嫌なのだが…死なれては、勿体ないからね。
「容態は落ち着いたようだね。それにしても、騒がしい連中だね。やはり、脳に寄生蟲を住まわそうかな。以前より大分改良されて言語系などは、日常会話ならこなせるようになったけど痛覚や触覚などを蟲側で感知できないからな~」
影の中から糸状の蟲が這い上がってきて、囚えた女の耳からするりと入り込んだ。女がビクンビクンと痙攣して崩れ落ちる。そして、少しして急に起き上がりこちらを見た。視点がグルグルと回っている。
『あ~、ぁ~…お、父様。問題ありません。適度に意識を交代しますので、その際に診察を行ってください。それにしても体が重いです』
久しぶりに得た身体だから仕方がないさ。
「なるほど、ではその方向で行こう。……あれ? 急に静かになりましたね。別に騒いでも構いませんよ」
先ほどまで、命乞いをしていた検体達が急に静まり返った。まるで、嵐が通り過ぎるのを待つかのように。最初から、そうやって従順ならばこちらだって手荒い事はしないのだから、大人しく順番を待っていてくれ。直ぐにベッドを開けるからね。
◇
4日目の朝、『ネームレス』ギルド本部を訪れてみると、シュバルツが奥のテーブルで偉そうに足を組んで座っている。テーブルには、外から持ってきたと思われる食料が置かれており、雰囲気が悪い事、この上ない。
『ネームレス』は、既に外からの食料供給が絶たれており満足に食べられない者達も出てきている。冒険者が集う街という事で迷宮に向かう者達用にそれなりの備蓄はあるのだが…頭のいい者達の買い占めや食料販売店が売価を通常の10倍近くまで値上げを行っている状況なのだ。
まぁ、前者は誰しも我が身が一番可愛いのは当然だし、後者は商売人としては当然の帰結だろうね。
とりあえず、こちらを見ているシュバルツは無視するとしよう。用があるならば向こうから声をかけてくるだろうしね。シュバルツの視線を無視して、そのまま受付まで移動した。
「喜べギルド諸君…病の進行を一時停滞させる事ができる薬が開発出来た。一週間程停滞させる事が理論上可能だ。ちなみに、病にかかっていないものが摂取すれば、予防にもなる。抗体ができ…と言っても、分からないか」
予定では三日でこの薬を開発する予定だったが…検体不足と病が予想以上に手ごわくて蛆蛞蝓ちゃんをもってしても予定時間を超過してしまった。だが、成果は十分であるといえよう。これをもとに特効薬の開発に入れば後三日あれば特効薬を作れると蛆蛞蝓ちゃんが言っていた。無論、その為には今まで以上の検体が欲しいとご所望であったがね。
「流石、レイア様。では、早速住民に知らせを…」
「但し!! 生産量は、日に50人分が限界だ。それ以上作るとなれば特効薬の開発が遅れる事になる。故に、この試験薬を手にする者の選別はギルドに任せよう」
50人では、『ネームレス』にいる住人全てに行き渡る量には到底及ばない。常日頃、ギルドは住民の味方ですみたいな謳い文句で人材集めをしているのだ。その心意気をこの場で見せてもらおうじゃないか。
「それは、レイア様が行っている診察とは別に50名なら対応してもらえるという事ですか?」
「その通りだ。試験薬を打つだけだから直ぐに終わる」
蚊を使って、患者に試験薬を打つ方法を取るのだから直ぐに終わる。この程度の事で蛆蛞蝓ちゃんの手を煩わせる事は不要である。本当は、病原菌を打ち込む為に作った蟲なのだが思わぬ場所で役に立った。他にも、羽音を立てて寝るのを邪魔するだけの蚊も作っていたりする。
「……分かりました。では、この依頼書に詳細をお願いします。依頼である以上、規則ですので」
「そうか…規則な上に、依頼だからそうなるよね。失礼した。依頼料は500万ほどでいいか」
恨まれ役になってもらうのだから迷惑料も含んでおく必要があるよね。ギルドが選別したのだから!! という、文句ですべての厄介事を回避してみせる。
「はい、確かにお受け取り致しました。では、明日から住民に対して布告を行いますね」
「…明日から、本日分はギルド職員に回ると。いきなり、遠慮なくいきますね。まぁ、構わないけどね。試験薬は一回30万セルだから、ちゃんとお金用意してきてね」
「えっ!? お金取るんですか」
「治癒薬に比べれば安いものだろう。良心的な価格設定にしたつもりだったのだが…不満があるのならば、値段を10倍にしてもいいんだぞ。なんせ、時価だからね」
全ての事が終わったら、今回の儲けで働いた蟲達に美味しい物をご馳走してあげたいと思っているのだ。その為に、軍資金集めは当然であろう。
「分かりました。では、30万セル即金で支払いますので私からお願いします!! 早急にお願いいたします」
マーガレット嬢に引き続き、ギルド職員達が我先にと金をカウンターに積んできた。ギルド本部には、まだ冒険者達もいるというのにお構いなしである辺り醜さが引き立つ。まぁ、この状況下では仕方がないとも言えるがね。
「マーガレット嬢、依頼を受諾したのだから仕切りたまえ。診察後に順に打ってやる。現金を待っていなさい」
ダン
テーブルを強く叩く音がした。
音の方向からしてシュバルツ辺りが何かをしたのだろうが…気にする程でもあるまい。どうせ、腹の蟲が悪いのだろう。そう…蟲がな!!
「ヴォルドー侯爵…何か我々騎士団に言う事があるんじゃないのかね」
怒気が篭った声は、聴く者が聞けば身構えてしまいそうになる。『神聖エルモア帝国』の第四騎士団の副団長だから、地位と権力を持っているだけでなく腕もそこそこ立つ…ランクC以上、ランクB未満といったところだがな。
「帝国臣民の血税で随分と美味しい物を食べられていますね。街の皆は、まともに食事すら摂れない者がいるというのにイイご身分で。まぁ、悪いとは思っていませんがね。命を張った職業である以上、多少の贅沢は認められるべきだと思っています。ですが、人目に付かないようにするなり心配りくらいはしてもいいのではありませんか」
「ご忠告痛み入る。で、言いたい事はそれだけですかね?」
「給料分程度働いては、どうですかね? 何の為に税金を納めているか分からなくなってしまいますよ」
侯爵になり、皇帝陛下から賜った領地で稼いだお金を税金という形で還元している。私が納めたお金の一部は、間違いなく騎士団の給料へとなっているだろう。故に、雇い主でもある私に対してその目つきはいかがなものかともいますよ。年長者である事を考慮しても、いささか度が過ぎる。
「働いているとも。でだ…ミスト、バーボン、オーズ、グレーズ……計13名。第四騎士団の約一割近い人員がこの数日で行方が掴めなくなった。街で聞き込みをしたところ、ヴォルドー侯爵と何やら揉めたという。とある少女の善意ある報告によれば、うちの騎士団員を争ったそうじゃないか」
ドサりと懐から血が付いた金をテーブルに置いた。これ金の出処がどこだかは知らないが、恐らく私がスラムでばら撒いた金の一部なのだろう。それまで巻き上げているのかと思うと、頭が痛い。
一体、いくら慰謝料を払って回らねばならないのだろうか。また、スラム巡りをしないといけないのか。
蟲達から受けている報告によれば、ここ最近はスラムを中心にお遊びをしているという事だったが、これが原因だったのか。暴行するだけでなく、金銭まで巻き上げるようになるとは…騎士団員からすれば、一石二鳥といったところなのだろうね。
「えぇ、街中で刃物を抜かれましたので仕方なく対応しましたよ。全く、第四騎士団の質も落ちましたね…まぁ、副団長が貴方では仕方がありませんね」
「で、きさ…ヴォルドー侯爵が対応したという騎士団を返してもらおうか」
返すも何も…既に、蟲達のお腹の中に入っているからね。それが分からぬシュバルツでもあるまい。ならば、この質問の意図は一つだろう。
身につけていた装備一式を返してもらいたいのだろう。あれは、国家の財産だから当然だとも言える。全く、そういえばいいのにね。というか、そこに気が回るのならば何でこんな愚かな行為をしているのか、理解できない。
「ふむ、分かった直ぐに蟲達に持ってこさせよう」
「ちっ!! 直ぐに連れてきてもらおう」
誰を連れてきてもらおうと言っているのか分からないが、蟲達の事を示しているのだろう。はぁ…、せっかく綺麗に磨き上げた騎士団の装備一式を返さないといけないとは。コレクションにしたかったのだが、よくよく思えば国家の私財を勝手に貰うのはよくないよね。後で、皇帝陛下に謝罪文を送らねば。
数分後。
蟲達によって、並べられた新品同様になった騎士団装備一式が並べられた。私の実験的の技の為にいくつかの装備は粉砕されていたので不足分はあるが、許容範囲だろう。
「おぃ、騎士団員はどうした?」
「はぃ? 騎士団員って、この装備を着ていたゴロツキ紛いな者達の事ですか? そんな者達が生きているわけが無いでしょう。自分で言うのもアレですが、『神聖エルモア帝国』の侯爵であり高ランク冒険者の私に刃を向けたのです…いくら、騎士団員だからと言って、死罪は不可避です」
大貴族には、いくつかの特権がある。無論、膨大な納税の対価とも言える。その一つに、罪人をその場で処罰する権利があるのだ。但し、一部の大貴族相手には適用外なのだがね。騎士団員ならば十分適用範囲内だ。これを悪用する者が多いのも事実で、何の罪のない者に対して罪を捏造して処罰するなんて事例も過去に多く起こっており、悩ましい権限の一つでもある。
故に、此度の騎士団員という立場を無視して処理できる私にお役目が来るのも当然。腕っ節も考慮しても私以外に適任者は少ないだろう。エーテリアやジュラルドでも同じ事は可能だろうが、立場を考えれば各方面から苦情が絶えないのは目に見えている。
「やってくれたな…レイア・アーネスト・ヴォルドー。『ネームレス』封鎖の妨害行為、並びに騎士団員殺害容疑で貴様を捕縛する」
騎士団が持つ権限の一つに悪徳貴族を捕縛する権限がある。無論、これを適用した事例は極めて少ない。貴族が持つ権力が絶大である故に弊害だ。
私は、騎士団員を現行犯で捕まえたい。騎士団員は、私を現行犯で捕まえたい。まさに両者一歩も譲らぬ思いである。そのような状態で物を言うのが、腕っ節である。
「ふっふっふ、面白い。たかが、騎士団如きがこの私を捕らえると…本気で出来るとお思いですかね?」
「できるね。我々、騎士団が大規模のモンスター討伐などに参加をしてなぜ生きているか考えた事はありますかね」
ランクBモンスターの討伐にも騎士団員は参加をしている。無論、一対一のような状況で戦う愚かな事はしていない。多数で囲んで袋叩きにするのが戦法である。そういった意味では、この第四騎士団は幾度となく高ランクモンスター討伐に参加をしたエリート集団ともいえよう。
シュバルツが手を挙げた瞬間、強烈な閃光が発生して私の視界を奪った。油断も慢心もあったが、どのような事が起きても遅れは取らないつもりでいた。
ブスブスブス
全身を鋭い痛みが走る。
ギルド本部にいた大半の冒険者が弓矢を私に引いていたのだ。ご丁寧に、外れにくい返しのついた矢。
「不意を突いたはずだが…まさか、三割近い矢が落とされたか。だが、許容範囲」
蟲達が瞬時に飛び出て身代わりになってくれたおかげである。
17本…それだけの数が、私の全身を貫いた。幸い、急所だけは外す事ができたが完全に殺しに来ていると思える。それに加え、ミスリルに匹敵する強度の私の外装を貫くとはオリハルコン製の矢尻…モンスター捕縛用の特殊仕様と見て間違いない。準備が良すぎる。
受付嬢達の顔が青ざめているあたり…どうやら、今回の一件は無関係のようだ。
「あれ?力が…!? こいつら全員高ランク冒険者か!!」
総勢20人を超える高ランク冒険者が一斉に弱体化魔法をかけてきた。おまけに、モンスター捕縛用のミスリル製の特殊網まで使ってきやがる。蟲達が飛び出そうにも、顔を出した瞬間に全員で吹き飛ばしてくる。
無駄に命を散らすのは、良くないので蟲達をなだめる。
「喜べヴォルドー侯爵。高ランクの龍種を捕縛する10倍以上の資材を投入している。影からモンスターを出す特性、剣魔武道会で見せた身体能力を考慮してすべて対策済みだ。更に、高ランク冒険者と騎士団総出で貴様に弱体化を行っている。流石に、動けまい」
「しゅ、シュバルツ様!! レイア様が居なくなってしまったら、この病を止める手立てが…」
事の重大さに気がついたエルメス嬢が止めに入る。
「黙れ!! このクズのせいで…私の妻と子は…」
「完全に私怨か。戦果は、全てくれてやった。拷問だって、シュバルツの指示で行ったのだ…私に非があるところなどあるはずもない。それに、妻と子を見捨てたとかやめてほしいね。そもそも、襲撃された現場にいなかった私に文句を言うのはお門違いだろう。何度も同じ事を言わせるな」
メキメキ
第一形態に移行して、強引に引きちぎれるかと思ったが予想以上に強固だ。モンスター捕縛用の特殊網が外れぬようにギルド本部の支柱に括りつけている。
「はっはっは!! 万年ソロ冒険者の貴様には理解できまい。弱者である我々の知恵を駆使したやり方を。ランクAに近いと言われた貴様がこの程度なら、貴様のあの醜い妻も我らの手に掛かれば…」
醜い妻…余程死にたいらしい。この私を目の前にして、その言葉を言えるとは勇敢を通り越して無謀だと思い知らせてやろう。
「シュバルツ!! 吐いた唾は飲み込めないぞ」
ズドン
ギルド全体が軋み始めた。
第二形態ならば無理やり引きちぎれるかと思ったが…ギルドの作りが思いのほか丈夫であった。『闇』や『聖』の魔法なら、この特殊網を崩壊させる事も可能なのだが『蟲』の魔法ではそうはいかない。毒で融解させられるか試みているが、高ランクモンスターを捕縛するために作られた特殊網には効果が薄い。
「支柱が二本外れたぞ。もっと魔力を振り絞れ、何の為に高い金を払ったと思っている」
高ランク冒険者には、何もレイアのような紳士ばかりではない。金の為なら、なんでもするような連中も居るのだ。各国を回って、そのような非紳士的な者達を集めたのだろう。良い機会だ…まとめて掃除してくれる。
「手加減するわけねーだろ!! 手を抜いた瞬間、引きちぎられるぞ」
「騎士団の歯向かう者の捕縛…生死問わずという話だったが、冗談じゃねーぞ!!」
「狼狽えるな!! 何も問題はない。『ネームレス』封鎖の任は、皇帝陛下より賜った正式なものである。故に、それを邪魔するものは国家反逆にも等しい。正義は、我らに有りだ。それに、既に手出しをしたお前等が生き残るには我等に手を貸す以外あるまい」
実に正しい認識である。既に全員の顔は記憶した。どこに逃げ隠れしようと必ず息の根を止めるつもりでいる。それを回避する方法は少ない。皇帝陛下、瀬里奈さん、ゴリフターズが許すとでも言わない限り必ず殺す。
「マーガレット嬢…一つ確認しておこう。ギルドで金目の物は、金庫とかにしまってあるかね?」
「当然です。もしかして、逃げたほうが宜しい感じですか?」
「死にたくなければね」
それを聞いた瞬間、残っていた冒険者やギルド職員達が一斉に逃げ出した。故に、残ったシュバルツや隠れている騎士団連中、雇われ冒険者達が察した。
「バジリスタを放て!! 」
対高ランクモンスターなどに利用されるバジリスタ…その威力は、硬い外皮をまとったモンスターですら一撃で葬る。魔法が使えないモンスターを一方的に虐殺するには実に効果的なものである。無論、対人でもその威力は健在だ。
「喜べシュバルツ…この姿を見るのは、母と妻達と蟲達を除けばキサマ等が初めてだ!!」
第二形態の更に上、第三形態。グリンドール戦で力不足を経験して、血の滲むような努力で手に入れた力。それをまさか使わされるとは、侮っていたよ。見せてやろう…迷宮最下層に生息している唯一のモンスターの強さを!!
最後にこの姿になったのは、結婚式の夜だ…ゴリフターズのどちらが先に私と夜を共にするかでガチで殺し合いを始めた時は血の気が引いたね。おかげで、領地にある館付近には、空爆でも受けたかのような痛々しい跡地が残っている。
レイアの切り札一つを切ってみました。
作者が考えている切り札はあと一枚…使えば、グリンドール以外のランクAなら命と引き換えに殺せるヽ(*´∀`)ノ
迷宮最下層は、俗に言うボスモンスターとの一騎打ち会場です(´・ω・`)
いや~、強かった(過去形)

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