ちきりんさんの「マーケット感覚を身につけよう 」を読んだ。
この本はこれから何が売れるのか、何が求められるのかを理解するために必要なもの(=マーケット感覚)を教えてくれる。
ブログを書いている方、組織に属さずにひとりで生きていきたい方は必読だ。
自分が今まで、いかに何も考えずに行動していたかに気づくこともできた。
では、早速紹介しよう。
マーケット感覚とは?
マーケット感覚とは、その市場で取引されている価値が何なのか、感覚的に理解できる能力のことでもあります。
それぞれの市場で売られているもの(=取引されているもの)は、米やスイカ、自動車といったモノではなく、なんらかの「価値」です。身の回りの市場を見たときに、そこで取引されている価値は何なのか。それを理解できる能力=マーケット感覚が、これからは重要になるのです。
人はモノを買っているように見えて、その人にとっての「価値」を買っている。
確かに自分に照らしてみても、「モノ自体が欲しい」というよりは、それを買うことによって得られる「価値」を買っているのだと思う。
ブログ運営で考えると、ぼくのブログ読者はどんな「価値」を求めて読みに来てくれているのか。
それが理解できるようになると、書く記事の内容も変わるだろうし、PVや収益も自然と伸びてくるのかもしれない。
マーケット感覚を身につけるために、自分がモノを買うときにどんな「価値」を得ようとしているのか、自分がモノやサービスを提供するときは、どんな「価値」を提供できているのかを考えるようにしたい。
組織を離れても生きていく力を身につけるには?
一流大学を卒業した後、一流企業に10年以上も勤めながら、「自分には、市場で売れる特別な能力はなにもない。だから組織を離れたらやっていけない」と考える人がいます。そういう人の中には、多忙な仕事の合間をぬって学校に通い、資格を取得したり、外国語を学んだりして「市場で売れる能力を身につけよう」と必死に頑張る人もいます。 けれどその姿は、自分の足もとにある金塊に目もくれず、「何か価値あるモノ」を手に入れようとアチコチ探し回る、幼児や動物の姿に似ています。
組織を離れても生きていく力を身につけるためには、上司(組織)に評価される人ではなく、顧客(市場)に支持される人を目指す必要があります。それができないと、何があっても今いる組織にしがみつくことしかできません。
多くの人は組織の中でうまくやるにはどうしたらいいかばかり考えている。
会社や上司の期待に応えることで頭がいっぱい。
でも、組織を離れても生きていくには、市場が何を求めているかを考える必要がある。
ぼくもこの本を読むまでこんなことは考えたことがなかった。
- 自分の足元に金塊はあるのか?
- 市場は何を求めているのか?
- 今の自分が提供できる価値は何なのか?
改めて考えたいし、これを見つけることができれば、今よりもさらに自由に生きていくことができるだろう。
難関資格を取得すれば安心?
よく「苦労して難しい資格を取得したのに、思ったほど仕事がない」という話を聞きますが、これは、その資格が市場でどれほど評価されているのか、事前に把握できていないから起こる問題です。
合格者数を増やして弁護士の供給数が増えても、弁護士への需要が増えるわけではありません。日本は人口自体が増えないし、アメリカのように裁判所が高額の賠償金を認めることもなく、裁判には多大な時間もかかるので、紛争を裁判で解決しようとする人が増えるはずもありません。結果として弁護士は余り始め、法律事務所に就職できない新人弁護士が、なんの実務経験もないのに1人で開業せざるをえないといった、無茶な状況に追い込まれています。
ぼくも税理士を目指して勉強していた時期があった。
その時は「手に職をつければ何か変わるかも…。」ぐらいの考えしかなかった。
しかし、難関資格を取得しても、市場から求められなければ宝の持ち腐れ。
今の日本では、弁護士ですらこういう状況であることを理解しておく必要がある。
難関資格は取得すれば国がその市場を保証してくれるが、弁護士のように国の考え方が変われば一気に状況が変わることも考えられる。
膨大な時間と費用をかけてまで本当に取得を目指す必要があるのか、これから市場に求められるのかも考慮して考える必要があるだろう。
まとめ
自分の今までの考え方を根本的に変えてくれる本だった。
マーケット感覚なんて考えたこともなかった。
もっと早く読んでおけばよかったな…。
物事にはいろいろな見方があることを教えてくれる本。
ひとりで生き抜いていく力を身につけたい人は必読!
すごくおもしろいので、ぜひ読んでみてもらいたい。
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