海外ドラマが好きだ。おすすめの海外ドラマ10作品を、ランキング形式で発表する。
第10位 ビバリーヒルズ高校白書
双子のブランドンとブレンダが、ビバリーヒルズのお金持ち学校に転校し、仲間たちとてんやわんやする学園ドラマ。大学進学以降の「青春白書」を含めると、10シーズンに及ぶ。その間、限られたメンバーの中でくっついたり離れたりを繰り返すいびつな恋愛模様は必見。
ブレンダ役のシャナン・ドハーティーは、素行が悪く、周囲との軋轢を生み、番組を去る。現在は、シー・シェパードのメンバーとなり、反捕鯨活動に参加。来日し、和歌山・太地町で、漁船の監視を行うなど活躍していた。
第9位 ハウス・オブ・カード 野望の階段
副大統領就任の約束を反故にされたフランクは、あらゆる手段を使ってポスト奪還を狙う。権力を手にするために、人生すべてをかける執念。綺麗事が通用しない政治の世界が、デヴィット・フィンチャーの重厚な画で、リアルに描かれる。
クレア役のロビン・ライトは、「フォレスト・ガンプ/一期一会」のマドンナ役ジェニーを演じていた。「ラン!フォレスト!ラン!」って言っていた女性。
第8位 宮廷女官チャングムの誓い
宮廷女官チャングムが、天才的料理人となり、宮中の陰謀に巻き込まれながらも毅然とした対応で乗り切るバトルドラマ。後半、医女にジョブチェンジするなど急展開が見どころ。古い書物に記された「チャングムという医女がいた」という一文から、ここまでの広がりをみせる創作力に舌を巻く。
チャングムにはまっていた時は、なにか困ったことがある度に「チャングムを呼べ!」と心のなかで言っていた。そんなチャングム役のイ・ヨンエ、彼女のキャッチフレーズは、「酸素のような女」。
第7位 ER緊急救命室
初めてERを観たとき、それまでになかった「リアル」に度肝を抜かれた。生と死の間で奮闘するドクターたち。生きるとは何か、について考えさせられた。このドラマにもう少し早く出会っていたら、医者を志していたかもしれない。志すだけだろうけど。
グリーン先生役のアンソニー・エドワーズは、「トップガン」のグース役。トム・クルーズ演じるマーベリックの親友役で劇中、事故死してしまう人。
第6位 24(TWENTY FOUR)
大統領が暗殺されそうになったり、核爆弾のテロが起きそうになったり、バイオテロが起きそうになったり、ホワイトハウスが襲撃されそうになったり、無人機遠隔操作テロが起きそうになったり、そういう非常事態をそれぞれ24時間以内にジャック・バウアーが解決するドラマ。
レンタルビデオ店でまだ「新作」だった頃、1本目を観終わってからすぐにお店に走った。残念ながらレンタル中。その足で何軒もまわり、やっと見つけたお店で新規会員になってレンタルした。それほどに夢中になった作品。
第5位 LOST(ロスト)
物語が進むにつれ明かされる登場人物たちの過去。そして、各々の過去が意外なところで絡みあう予想できない展開。惜しむらくは風呂敷を広げるだけ広げてたたみきれなかったところ。序盤から中盤にかけては間違いなく最高。後半、「画面が明るくなる度」に苛々した。
作品中に出てくる謎の数字「4 8 15 16 23 42」。第691回目のロト6では、その組み合わせが、2等(申込数字が本数字5個と一致し、更にボーナス数字1個と一致)となる。しかし、本来であれば、1,000万円以上の当選金が得られるはずが、購入者が多く57,100円となってしまった。
第4位 Xファイル
変態モルダーと知性派スカリーの名コンビが、「迷宮入りした」難事件に挑む。一話完結で、宇宙人や化物が出てくるオカルト、殺人者が出てくるホラー、思わず笑ってしまうコメディなど、脚本家・演出家によって作風がガラッとかわるところも楽しめる。
個人的にお気に入りのエピソードは、スモーキングマンの過去が明らかになる「紫煙(S4-07)」、驚異の長回し・ワンショット撮影が必見の「トライアングル(S6-03)」、モルダーの3つ目の願いが素敵だった「3つの願い(S7-21)」など。他にも名作回はたくさんある。
第3位 ツイン・ピークス
「世界一美しい死体」ローラ・パーマーの死の真相が明らかになる9話は衝撃。あと、ボブが怖すぎる。幻想の中でボブを見て恐怖するローラ・パーマーの母、セーラの顔が怖すぎる。デヴィット・リンチ作品の視聴経験は、後の人格形成に大きな影響をおよぼす気がする。
ツイン・ピークスと聞くと、クーパー捜査官が頬張るチェリーパイとドーナツ、そしてそれを流しこむコーヒーをイメージしてしまう。とにかく、チェリーパイが食べたくなってしまう。続編が楽しみ。
第2位 ザ・ホワイトハウス
シーズン1のラスト、バートレット大統領の握りしめる拳を観た時、感動に震えた。脚本・製作総指揮を担当したのはアーロン・ソーキン。圧倒的な会話劇、緻密な脚本は後の作品「ソーシャル・ネットワーク」「マネーボール」「スティーブ・ジョブズ」にも共通する。
「ハウス・オブ・カード」が政界の裏を描くのに対し、こちらは正しく理性に満ちた表を描いている。バートレット大統領とそれを補佐する魅力的なスタッフ。彼らを通して、政治の理想が描かれている。
第1位 ブレイキング・バッド
家族のために、犯罪に手を染める男。うだつのあがらない高校教師は表の顔、裏では「キング」と恐れられる麻薬製造のプロ。犯罪に手を染めるまで、裏の世界でのし上がっていく過程、素性を隠し、二重生活を送る日々。これほどまでに心を鷲掴みにされた作品はない。
最終話。すべての伏線が回収される。風呂敷を広げて回収できなかった作品が数多く存在する中、この「ブレイキング・バッド」は見事としか言いようのないラストを迎える。その一話のためにそれまでのすべての作品があったかのようなカタルシス。本作を1位とした理由はそこにある。
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