英EU離脱選択 米「安全保障に影響ほとんどない」

英EU離脱選択 米「安全保障に影響ほとんどない」
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イギリスがEU=ヨーロッパ連合からの離脱を決めたことについて、アメリカのライス大統領補佐官は、安全保障に直接与える影響はほとんどないという見方を示したうえで過激派組織IS=イスラミックステートとの戦いに支障が出ないよう取り組む考えを示しました。
ホワイトハウスで安全保障を担当するライス大統領補佐官は、コロラド州で開かれた国際会議に出席し、イギリスが国民投票でEUからの離脱を選択したことについて、今後の見通しは不透明な点が多いとしながらも「イギリスはNATO=北大西洋条約機構の中核メンバーで、この安全保障の枠組みは変わらない。安全保障に直接与える影響はほとんどないと思う」と述べました。
そのうえで「過激派組織ISとの戦いでイギリスは極めて重要な役割を担っている。引き続きイギリスと強固な協力関係を維持できるようにあらゆることをしていく」と述べ、オバマ大統領も出席して来月開かれるNATOの首脳会議などを通じてISとの戦いに支障が出ないよう取り組む考えを示しました。
また、同じ会議に出席したIMF=国際通貨基金のラガルド専務理事はイギリスの離脱に向けたEUとの交渉について「今後のリスクにつながる不確実性を減らすため、最も効率的で予測可能な方法で手続きを進めるべきだ」と述べ、経済的な混乱を抑えるためにも早期かつ透明性の高い行動が重要だと指摘しました。