小池氏、都知事選出馬を「貫く」と強調…分裂選挙でも引かぬ構え

2016年7月1日22時22分  スポーツ報知
  • 一関市で応援演説した小池氏(右)は都知事選出馬を「貫く」と強調した

 東京都知事選(14日公示、31日投開票)に出馬表明した元防衛相の小池百合子氏(63)は1日、岩手県一関市で、岩手県選挙区で参院選に出馬した自民党公認の新人、田中真一氏(49)の応援演説を行った。

 自身の都知事選出馬についても触れ「これから様々な状況になると思いますが、崖から飛び降りる覚悟を貫いて参りたい」と強調。前岩手県知事の増田寛也氏が出馬し、自民党が同氏を推薦した場合、分裂選挙となる恐れもあるが、小池氏は引かぬ構えだ。

 出馬に向け、自民党都連との調整が必須となる小池氏は、演説の冒頭で「今日は本当は東京にいたかったのでございますが」と笑いを取ってから新人の田中氏を推した。岩手県選挙区は、野党統一候補で民進、共産、社民、生活の4党が推薦する無所属の新人、木戸口英司氏(52)が、田中氏よりもやや有利とみられる。木戸口氏の後援会の母体は、生活の党と山本太郎となかまたちの小沢一郎共同代表(74)の後援会組織だ。

 小池氏は出馬会見で使った「崖から飛び降りる覚悟で」という言葉は、新進党、自由党時代に訓示を受けた小沢氏から学んだ言葉だと明かした。「政治には風がある。追い風の時にはそれに乗れ。向かい風の時には頑張れ。風が止まったときには崖から飛び降りて、自分から風を起こせ、と。しかし小沢さんが見ているのは政策ではなく、結局は政局。『小沢学校』は卒業させて頂きました」と話した。

 さらに野党共闘についても小沢氏のあり方を批判。「小沢さんは安全保障政策で一致しない政党は政党とは言えない、とおっしゃっていた。ご本人はすっかり忘れてしまって選挙のために一本化している。政局ごっこをしている暇は今の日本にはございません」と話し、田中氏への投票を呼び掛けた。

 小池氏は帰り際、報道陣からの「都連との調整はどうなるのか」「石原伸晃幹事長といつ話すのか」との問い掛けには無言で去り、新幹線で帰京した。

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