バングラデシュの立てこもり 治安部隊突入 10人以上救出

バングラデシュの立てこもり 治安部隊突入 10人以上救出
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バングラデシュの首都ダッカで1日夜、外国人が集まる地区の飲食店に武装グループが押し入り、客などを人質に取って立てこもっていた事件で、治安部隊が店内に突入し、警察はこれまでに外国人を含む10人以上を救出したとしています。また、地元メディアは、人質に日本人が含まれていると伝えており、現地にある日本大使館が確認を急いでいます。
バングラデシュの首都ダッカのグルシャン地区で、1日夜、武装グループが飲食店に押し入り、客や店員などを人質に取って立てこもりました。この際、武装グループとの銃撃戦で警察官2人が死亡し、およそ30人がけがをしたということです。
地元メディアは、日本人を含むおよそ20人が人質になったと伝えていて、イギリスの公共放送BBCは、警察の話として、人質には日本人5人とイタリア人6人が含まれているとしています。
そして、立てこもりの開始から10時間余りたったあとの日本時間午前11時前、治安部隊や軍の兵士などが店内に突入し、現場では激しい銃撃音や爆発音が聞かれました。
警察はNHKの電話取材に対し、これまでに13人が救出されたとしており、また、別の警察幹部はNHKの取材に対し、2人の外国人が救出されたと話しましたが、国籍など詳しいことは明らかにしませんでした。
救出作戦はすでに終了したということです。
ダッカにある日本大使館では現地の警察などと連絡を取って、情報の確認を急いでいます。
また、JICA=国際協力機構のバングラデシュ事務所によりますと、バングラデシュには日本人の職員や専門家など50人から60人が派遣されていて、安否の確認を進めていますが、日本時間の午後1時の時点で8人と連絡が取れていないということです。
事件が起きた地区は、大使館や外国企業が集まりふだんから多くの外国人が訪れるところで、事件が起きたとき、イスラム教の断食の月=ラマダン中の最後の金曜日の夜で、店は多くの人でにぎわっていたとみられています。
過激派組織IS=イスラミックステートにつながりがある「アマーク通信」は「ISが、ダッカにある外国人が好むレストランを襲撃した」と伝えましたが、警察は犯行グループについて言及しておらず、詳しいことは分かっていません。