家族が誰も見たがってなかったので、公開初日の朝一に1人で行ってきました。
映画『アリス イン ワンダーランド~時間の旅』
あんましネタバレたぶんしてない感想文です。
でもちょっとはしてるかもなので、ネタバレしたくない方はお戻りを。
まず、朝一上映で割安だったこともあって、3Dで見たんですけどね。
ひとつ言えることは
泣ける映画は3D鑑賞に向かない
ということ。
泣くたびに、3Dメガネのレンズが涙で濡れるから拭かなきゃなんなくて、けっこうやっかいでした。
急いで拭いて、ちゃんと拭ききれてなくて画面ちゃんと見えなくて、もいっかい拭き直したり、何回かしました。
でも、CGは本当にすごい!!
から、涙腺強い人は3Dおすすめです!!
この映画は、2010年に公開された、映画『アリス イン ワンダーランド』の、一応続編(前作の3年後って設定なんだって)。私は今日思いつきで見に行っちゃったから、前作を見てなかったんだけど、お話自体は前作を見てなくても全然OK。
でもね。
これはたぶん
前作を見てから行った方が、絶対にいいやつ!!
前作と同じキャラ、不思議の国の住人がたくさん出てくるから、きっと再会できて感動できると思う!!
私は帰りに前作のDVDを借りてきて見たんだけど、もし前作を見てから今作を見に行ったら、もう少し印象よかったかもしれないなぁと思いました。
今作は、世界観自体は前作同様『不思議の国のアリス』なんだけど、続編の『鏡の国のアリス』にしか登場しないキャラが、ちょこっとだけど出てきます。
私は中学生か高校生の頃に読んだきりだったんだけど、それでも、あ!鏡の国!ってわかったよ。
見る前に読んでいけば、もっと嬉しかったかも。
てかね。
今作を見ると
あぁ前作見てから見ればよかった~
てか『鏡の国のアリス』読み直してからくればよかった~
って思うし
前作を見ると
あぁ『不思議の国のアリス』読み直してから見ればよかった~
って思うから
要は
この作品を見る前に
『不思議の国のアリス』と『鏡の国のアリス』をもう1回読んで(未読の人は必読!!)
前作『アリス イン ワンダーランド』を見るのが超絶オススメです。
そういう予習しないで見ても楽しめるか?
うーん。
そうですね・・・・・・
ぶっちゃけ
ストーリー自体は正直、個人的にはいまいちだったので、そこはかなり微妙かと。
お話の核となってるのは、わるもんの赤の女王と
いいもんの白の女王の
幼少期の確執なんだけど
前作ではきっとその設定はなかったんでしょうね。
とってつけた感満載です。
前作で国を追放された赤の女王が、なんでタイムや兵隊をまた引き連れてるのかも、よくわかんないし。
マッドハッターのトラウマも後付けでしょうね。
というか正直、マッドハッター・・・『不思議の国のアリス』の『帽子屋』には、そんなトラウマ設定つけてほしくなかったな・・・っていうのが、率直な感想。
てかさてかさ、この設定が本当なら、一番悪い・・・っていうか、諸悪の根源は白のじょ・・・・・・むぐむぐ。
とにかく、前作にとってつけたエピソードを、お話の核にしてるんだけど、とってつけたもんだから説得力がないというか、そんな設定ないまま前作も原作本も楽しみたかったというか、蛇足というかなんというか。
実際、パンフレットにも、前作の『アリス イン ワンダーランド』が好評だったから続編をつくることにしたんだけど、誰も続編を想定してなかったから、つくるのが超大変だったということが書かれていました。
うんうん。
たしかに、ないもん絞り出した感じ。
ストーリー中には、過去は変えられないとか、親子の絆とか、信じることの大切さとか、いろんな教訓がもりこまれていて、見てるときはほろっと泣かされちゃったり、うんうんと思ったりもしたんだけど、見てからまだ1日も経ってないのに、心に深く残ってることが1つもないっていう。
一生懸命思い出さないと、ストーリーも思い出せない感じ。
序盤に出てきたアリスの名言
『不可能を可能に変える方法はただ1つ。できると信じること』
っていうのも、どこにつながってたのかよくわかんなかったし
アブソレムの助言
『足音には気を付けて』
っていうセリフも結局、どこで回収されたのかわかんなかった。
ラストで、アリスが、お父さんの形見の時計をタイムにあげちゃうのも、お父さんの船を『ただの船よ』って言い放つのも、ちょっと心情がわかんなかったな。
一連の冒険で、アリスが何を学んで感じてその結論になったのか、見ていて共感できなかった。
前作を見てから今作を見たら、もしかしたらマッドハッターとアリスのやりとりには、もっと深みを見いだせたのかも?しれないけれど。
でもね。
さっきも書いたけど
CGは本当に素晴らしいんです!!
アリスも、『不思議の国のアリス』のイメージのまんまですごくいいっ!!
だから、原作本を読み直してから行けば、物語の中のキャラクターがそのまま映像になってることにはすっごく感動すると思う!!
お茶会や宮殿のお庭の木が桜みたいなのも、幻想的でとても素敵だった。
これは前作の導入部分だけど
アリスが本棚とかが周りにある深い穴に落ちていくシーン。
無数のドアに囲まれた小部屋。
ガラスのテーブルに置かれた鍵。
カーテンの後ろの小さな扉。
『私を飲んで』って書いてある小瓶。
『私を食べて』って書いてあるお菓子。
そのあたりは原作がまんま映像になってて、すっごくわくわくしました。
・・・あ、これは今作じゃなくて前作『アリス イン ワンダーランド』の方ね。
今作では、前作にはいなかった、『時間そのもの』って設定の、タイムってキャラがすっごくよかった。
タイムは、原作本の帽子屋のセリフ『僕は去年の3月に時間さんと口喧嘩したから、このお茶会から動くことはできないんだ』から、生まれたキャラクターなんだって。
すごく魅力的なキャラクターだったから、タイムを物語の中心におけば、もしかしたらもっと心に残るお話が広がったんじゃないかと、少し残念。
まぁジョニデが演じてるのがタイムじゃなくてマッドハッターだから仕方がないのかもだけど。
それかもしかしたら、私の理解力がなさすぎて、映画のいわんとしたかったことに、ついてけなかったのか。
ティム・バートンとジョニー・ディップのコンビはすっごく大好きで、私が一番好きな映画(今は『ズートピア』と同率一位)『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』や『シザーハンズ』もこの2人の作品だし、だからこそ期待が大きすぎたってのもあるのかもだけどね。
一番印象に残ったシーンは、アリスが時間旅行で行った、登場キャラの子供時代。
まだ子猫のチェシャ猫が、『今から消えるから見て見てー』と、消える練習をするんだけど、まだうまく消えられなくて、しっぽだけ残っちゃうの。
まぁそのシーンは物語には関係ない、あってもなくてもいいシーンなんだけど。
ぶっちゃけ、そこだけは素直に心が動いた。
かーわーいーいー♡
ってね。
あ、吹き替え声優さんもみんなよかったよ。
特にタイムを演じた滝藤賢一さんはとてもよかった。
てかね。
普段そんなことしたことないんだけど
エンドロール最後まで見ないで出てきちゃったの。
エンドロールも3Dになってて可愛かったんだけど
なんかもういいやって思っちゃって。
ぐらいの感じです。
ということで
感想をひとことでまとめると
いまいち。
個人的に、子供の頃から脳内にいたアリスの白うさぎと、映画の中の白うさぎのイメージが違いすぎたのも、お話にのりきれなかった原因なのかもしれないです。
あ、でも、久しぶりに原作本を読み直そうって思えたのはよかったです。
映画より原作本の方がずっと好き!!←あっ
読むの楽しみ!
あぁ最後に対象年齢。
正直、子供向けって印象ではなかったかな。
でも、ラブシーンとかは一切ないので、子供でも安心して見られる作品です。
理解できるかは別として、映像美は、子供でも感動すると思う。
ストーリーを追えるのは、小学校高学年?か、中学生以上の方がいいのかも?
幼児~低学年の子たちには全然おすすめじゃないです。
おみやげ
入場者全員プレゼントの、冊子とホログラムのカード。
冊子の中は、キャラ紹介とか。
あと、パンフレット。
売店には、アリスグッズがいっぱいあって、チェシャ猫グッズとか可愛かったけど、購入するまでにいたらなかったなぁ。
あ
でもね
レジで前に並んでたおねーさんは
アリスグッズ爆買いしてたので
私の感想はこんな感じだけど、好きな人にとっては、超傑作なのかもしれません。
ちなみに
映画館出たらお昼だったので
一杯飲んで帰りました♡
んで帰宅してすぐ、レンタルしてきた前作を見たりして
優雅な平日休みにはなりました。
見てよかった~とまでは思わないけど
見ない方がよかったとも思わない。
特に文句言いたいこともないけど
絶賛もあんましする気にならない。
まぁそんな感じ。
しつこいけど
CG技術はすごいから、見るなら映画館の大スクリーンがおすすめかな。
以上。
※記事内の画像は公式サイトから引用しています
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