米北東部バーモント州で1日、全米で初めて遺伝子組み換え作物(GMO)を使った食品の表示義務が始まった。消費者団体などは歓迎するが、連邦議会が州による規制を無効にする法案を検討しており、早くも「課題」に直面している。
大統領選の予備選で善戦したサンダース上院議員を選出し、リベラルな土地柄で知られる同州は2014年、GMOを使った食品の表示を義務づける法案を成立させた。食品メーカーなどに表示を義務づけ、違反した場合は1製品につき1日最大1千ドル(約10万円)の罰金を科す。GMOの表示義務は日本や欧州で導入されているが、世界最大の「GMO大国」の米国ではなかった。
GMOを推進する農業団体や食品業界は表示義務に反発してきた。米上院では週明けにも、州によるバラバラな法律を無効にし、全国一律の表示ルールを盛り込んだ法案の採決をする。超党派の法案で、可決されるとの見通しもある。
ただ、この法案は「妥協案」と…
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朝日新聞国際報道部
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